表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
175/249

百七十五話 敵を欺くにはまず味方からな件

 前回の続きです!

 今回もよろしくお願いします♫


●初めての読者様●

 この度はアクセス頂きありがとうございます!

 少しでも楽しんで頂ける様、一生懸命書いております!


 よろしければ第一話から読んで頂けると、より楽しめると思います。ぜひご覧下さい!

 三人はパソコンの画面をじっと見つめていた。


 次第に不破の母の瞬きの回数が多くなっていた。


「IQ……百九十二……!!??」


 この異次元の点数を叩き出した不破本人は、母親の反応とは真逆に顔色ひとつ変えずにそのスコアを静かに眺めていた。


「な……なんで。だってこの子は部活で勉強の時間を失っていて……」


 不破の母はこの現実を信じられないでいた。


「母さん、野球はむしろ良い脳トレなんだよ。今までの全配球、相手の仕草、サイン……頭を使う要素がたくさんだ。むしろ野球をやっているからこそ、より俺のスコアが良くなったんだよ」


「そ……そんな……」


 彼女は見るからに落ち込んだ様子で、肩を下げていた。

 

 こうして、不破の退学をかけたテストは無事に終了したのであった。




 ――その後不破の母が帰り、パソコン室には不破と上杉監督の二人だけとなった。


「上手くいきましたね、不破君」


 上杉監督は笑顔で不破に声をかけた。


「えぇ。これで当分母が野球を辞めろということはなくなります」


 不破は淡々と答えた。


「ですが不破君も人が悪いですね」


「君本来のIQは二百を優に越え、測定不能とまで言われているのに、あえて合格点ギリギリにするなんて」


 上杉監督はクスクスと笑っていた。


「保険ですよ。もし仮に同じようなケースが発生しても合格できるように抑えました」


「全く……敵を欺くにはまず味方から、ですか」


 上杉監督は思わずため息をついた。


「さぁ、これで不安要素もなくなりました。練習に戻ります」


 そう言って不破はパソコン室を後にした。


 上杉監督はパソコンの画面に映し出されたテストの結果を、再び確認していた。



「不破君……彼の野球センスが覚醒すれば、面白くなるかもしれませんね」


 上杉監督はパソコンの電源を落とし、備品を片付けた上でパソコン室を後にした。

 今日もご覧頂きありがとうございました。


 毎週土日に更新しております。


 もし少しでもこの作品が面白ければ、ブックマークして頂けると励みになります。


 高評価やコメントなども、絶賛募集中です……!

 

 初めてご覧頂いた方は、宜しければ第一話からお読み頂けるとより楽しめます!

 

 この作品が、少しでも皆様の楽しみになれますように。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ