表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
168/248

第百六十八話 認め難き成長な件

 前回の続きです!

 今回もよろしくお願いします♫


●初めての読者様●

 この度はアクセス頂きありがとうございます!

 少しでも楽しんで頂ける様、一生懸命書いております!


 よろしければ第一話から読んで頂けると、より楽しめると思います。ぜひご覧下さい!

「ゼロ対四で明来!! 一同、礼!!!」



「「「したァァッ!!!」」」



 両チームは互いの健闘を称え、深く一礼をした。



「やったぁぁっ!!!」


 守はいつになく興奮気味に喜びを体全体で表していた。


「やるじゃねーか千河!! ナイスピッチング!!」


 普段クールな兵藤も、今日はとても上機嫌なようだ。


「フン! たかが練習試合勝った程度で一々騒ぐな小物が」


「ふーん。そう言う東雲も口元ニヤけてるけど嬉しくないの?」


「おやおや。東雲殿はツンデレ属性とな?」


「これはいけませんな山神殿。拙者、男同士の絡みは専門外デュフフ」


「黙れ! 粋がってんじゃねェよキモオタ共が!!」


 東雲は山神と松本に強く当たるも、それ以上に周囲から弄られている。


 そんな元チームメイトの姿を遠くから神崎は静かに眺めていた。


「負けちまったな」


 若林が神崎の肩をポンと叩き、話しかけてきた。


「ああ。完敗だ」


「やっぱり、あの駄覇って一年はヤベェな。攻守ともに、あれは天性の才能だわ」


「あぁ。確かに彼も素晴らしかった」


「あとはやはりショート山神。マジで中学時代無名なのが謎だわ。千河も、他の奴らもたった一年で急成長してやがる」


 若林は明来野球部に危機感を覚えているようだ。



「若林……、一番成長している奴がいるだろ」


「……」


 神崎の言葉に、若林は口を閉じた。


 頭ではわかっていても、それを認めたくないという様子だ。


「東雲……少し見ない内にすげぇ選手になってしまったな」


「……まぁな。性格は変わらずにウゼェけど」


 若林は口をとんがらせながら答えた。


「口は悪いが……野球に対する取り組み方は以前より大きく変わっているように思えた。チームメイトは、そんなアイツの姿勢を知っているからこそ、しっかり向き合っているんだと思う」


「仮に今のアイツがウチに残っていれば……もしかしたら、あの西京にだって……」


「バカ言うなよ神崎! アイツなんかいなくても……いなくても!!」


 若林は神崎の言葉を必死に反論しようとするも、どうしても「勝てる」という最後の言葉が出せずに固まってしまった。



「帰ったら、居残り練習付き合ってくれるか? 若林」


「当たり前だ。来月から一軍のお前に、これ以上遅れを取ってられねぇよ!」



 二人は悔しさを滲ませながら、グータッチで締めくくっていた。

 

 今日もご覧頂きありがとうございました。


 毎週土日に更新しております。


 もし少しでもこの作品が面白ければ、ブックマークして頂けると励みになります。


 高評価やコメントなども、絶賛募集中です……!

 

 初めてご覧頂いた方は、宜しければ第一話からお読み頂けるとより楽しめます!

 

 この作品が、少しでも皆様の楽しみになれますように。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ