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第百六十話 立ち上がり良好な件

 前回の続きです!

 今回もよろしくお願いします♫


●初めての読者様●

 この度はアクセス頂きありがとうございます!

 少しでも楽しんで頂ける様、一生懸命書いております!


 よろしければ第一話から読んで頂けると、より楽しめると思います。ぜひご覧下さい!

 守は投球練習を終え、皇帝のバッターと対峙した。


 打順は九番。ここで皇帝は代打を投入。パンチ力のありそうな右打者がバッターボックスに入ってきた。


「ピッチャー球威ねーぞ!! 初球から狙っていけよ!!」


「このサウスポー、コントロールだけだぞ! バッピだバッピ!!」


 皇帝ベンチからの口撃が守に襲いかかるが、守は目の前の光景のみに集中していた。


 守は駄覇のサインを確認した。


 ――サインはストレート。高めのボール球、釣り球だった。


 本来一球目に投げるボールではないが、躊躇なく駄覇が出したサイン。守は彼を信じて受け入れた。



 ――ズパァァァ……!!


「ストライク!!!」


 バッターは体制が崩れるくらいフルスイングしたが、空振りに終わった。



「オッケー!! ナイススイング!!」


「打てると思ったらガンガン振れよ!!」


 皇帝ベンチから代打の選手に、引き続き声援が送られる。


 守はボールを受け取り、サインを覗き込んだ。駄覇はまた躊躇なくサインを決定していた。


 ――外のボールからストライクになるスライダーだ。


 守はボールの軌道をイメージして腕を振った。投げられたボールは正にイメージ通りに打者は向かっていた。



 ――スパァァン!!


「ストライク、ツー!!」


 今度はバッターはボールを見逃した。



「今のボールは仕方ない!! こっから見極めろ!!」


「ボールに合わせるなよ! ベストスイング!!」


 皇帝ベンチからの声援は続く。



 ――マスク越しに、駄覇が一瞬笑ったのを守は見逃さなかった。


 そして即座にサインが送られた。


 ――またしても、ストレート。高めのボール球の要求だった。



 駄覇には何が見えているのか――。

 守は彼を信じて三球目も投じた。



 ――スパァァァァァァ!!



「ストライク!! バッターアウト!!」



 またしても空振りを奪い、守は三球三振の立ち上がりとなった。



「え……マジ?」


 この展開を誰よりも、当の本人である守自身が驚いていた。


 

 六回表 ワンナウトランナーなし


 皇帝 ゼロ対二 明来

 今日もご覧頂きありがとうございました。


 毎週土日に更新しております。


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 高評価やコメントなども、絶賛募集中です……!

 

 初めてご覧頂いた方は、宜しければ第一話からお読み頂けるとより楽しめます!

 

 この作品が、少しでも皆様の楽しみになれますように。

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― 新着の感想 ―
[一言]  自分は髪フェチだから、そうなってほしくて書きました。後頭部がシャリシャリからざらざら(スポーツ刈りみたいな感じ)になってほしいですね。  主人公の最初の髪の長さは、ポニーテールでセミロング…
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