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第百四十七話 監督自らが打たれるフラグを樹立させやがった件

 前回の続きです!

 今回もよろしくお願いします♫


●初めての読者様●

 この度はアクセス頂きありがとうございます!

 少しでも楽しんで頂ける様、一生懸命書いております!


 よろしければ第一話から読んで頂けると、より楽しめると思います。ぜひご覧下さい!

「監督!! なぜ先程、東雲のワガママを許したんですか!!!」


 不破はタイムを取ってベンチの上杉監督に対して抗議を行なっていた。

 四番神崎に対してオールストレート宣言という無謀な行為を抑制するどころか、キャッチャーの不破に対し、その場から撤退するよう指示したことがどうしても納得できなかったようだ。



「ハハハハハ……面白いじゃないですか。全球ストレート宣言。プロ野球のオールスターを観ている気分でした」


「今は復興ではないです!! 少しは東雲をコントロールさせて下さい!!」


 普段冷静な不破が珍しく食い下がっている。それだけ先程の対戦は、勝算の低い戦いだったのである。



「だって、あそこで打たれれば彼にも痛い薬になったでしょ」


「……え」


 上杉監督の、突然の発言に不破は言葉が出なかった。


「今の東雲君には何を言っても聞きませんよ。彼にとっては古巣への念願の見返しの場。そして調子自体は絶好調。上手くいっている内は、まさに独裁者ですよ。でも良いじゃないですか。今は抑えてるんだし」


「そんな……これがもし公式戦だったら、それはもう取り返しがつかないことになります」


 不破は先を見据えた上で、東雲のメンタルを不安視していた。


「当然です。公式戦でこんな勝手は許せません。自信と過信は全く違います」


 上杉監督は続けて話した。


「彼の性格上、打たれた時に初めて、どうすれば打たれないかを振り返ります。変化球、タイミング、配球の重要性を実感します。だから次に神崎君に打たれたら、その後貴方のリードで再び神崎君を抑えて下さい。それで彼の信頼は少し獲得できるかもしれませんよ」



「はぁ……分かりました」


 不破は神崎に打たれるフラグをキャッチしてしまったが、その後のために対神崎に頭を張り巡らせることにした。



 ――結局この回も東雲は三者凡退に抑えることができた。



 二回表 終了


 皇帝 ゼロ対一 明来

 今日もご覧頂きありがとうございました。


 毎週土日に更新しております。


 もし少しでもこの作品が面白ければ、ブックマークして頂けると励みになります。


 高評価やコメントなども、絶賛募集中です……!

 

 初めてご覧頂いた方は、宜しければ第一話からお読み頂けるとより楽しめます!

 

 この作品が、少しでも皆様の楽しみになれますように。

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