表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

~だからバリーボンズと漬け物の石だって言ってんだろ~

やぁ。僕はバリーボンズ。小学三年生。生粋の日本人さ。なぜって?なんたってさぁ、ただの名前だからだよ。名字は狭間だからね。よろしく。

そんな僕がこれから大冒険に出ると思う。なぜだろう。なんでだろう。そんな気がしてならない。そうでなければ、僕の名前がバリーボンズであることがおかしいと思わないかい?ふざけるのもいい加減にしろって話だよ。


1バリーボンズ、駆け出す

「今日も学校かぁ。いきたかねーなー」

バリーは小学校に通っている。全校生徒5人の田舎の学校である。だが現在、一人は海外留学し、もう一人は風を引いて絶賛お休み中で、現在3名しか学校に来ないのである。

「あのクソガキ、今度は校内中引きずり回してゴミ箱にぶち込んでやるからな」

バリーは怒りのあまり、かき混ぜていた納豆をごはんの上にぶちまけてしまった。

彼が言うクソガキとは、今日も来るであろう力道産である。彼はバリーより三つ上の六年生である。彼には散々馬鹿にされたりからかわれたりしていてバリーは毎日彼をぶん殴ったりしているのだが、山のように屈強で1ダメージも与えられないのだ。

朝食を納豆かけご飯、豆腐、味噌汁、豆乳で済ませたバリーは自転車にまたがり学校を目指した。

彼は早く家を出る。なぜなら自転車といえどもなかなか時間がかかるのだ。補助輪つきだと。彼はかつて言った。

「俺は一生こいつ(補助輪)と付き合うことになる」

バリーは両親との特訓虚しく、ついには補助なしには自転車に乗ることができなかったのである。

それもまた力道産には格好のネタとなるのだ。

「ヨロヨロやってきたのう!ボンズ!」

力道産は校門正面に突っ立ってバリーを待ち構えていたようだ。

「うっせぇゴミ!埋めるぞ!」

「三輪車にのってるお子ちゃまとは思えない口の悪さだの!ひどいでやんす!」

「うっせぇ!耳にムカデ入れて口にダンゴムシぶち込ませろ!」

「お下品、お下品、親の顔なんて見たくも無いのう」

「てめぇの髪の毛ひじきにしてやるよ・・・かかってこい」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ