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74話

なんか猫の名前出す順番間違ってた気がするけど大して影響ないしいいかとか思う今日この頃。

昼一話。夜に二話

「ぬあも?」


「うーん・・・名前・・・」


「るる~」


「・・・新しい子?」


「あ、お帰り。新しい子っていうか、ピッちゃんの子?」


「る!」


「!?」
















「へぇ~。スキルでそんなこともできるのね~」


「レアらしいけどね」


「う」


「そうなの~」


「ぬっぽ?」


「かわいいわね~」



まぁ見た目は可愛い子だからね。

たださ、声に関してツッコミはないの?



「あら?」


「む」


「かわいいわね~」


「なん・・・だと・・・?」



そんな声で鳴く猫・・・てかどうぶつはおらんでしょう!?。



「些細なことよ~」


「些細・・・?」


「可愛いから大丈夫よ~」


「るーるー」


「ふんぬ」


「いいわね~」


「流石お母さま・・・」



研究者なのにその適応っぷりは流石でござる。


でも研究者なのに気にならない物なのだろうか。だって、緑で半透明な猫ですよ?。



「・・・可愛いから!」


「なんでだ!?」



親父なら間違いなく飛びつくところなんだがな・・・。



「もう。恭輔はお母さんをどう思っているのかしら」


「どうって・・・」



時々好奇心のままに子供の世話を投げ出す人?



「うっ。そ、それは~」


「まぁ基本的にはいい人だと思ってるよ。時々ねじ外れっけど」



ていうか、俺がいろいろできるようになったのってそれが原因なんじゃ・・・。

料理の腕はそこまで上達しなかったけど、基本的な日曜大工くらいなら簡単にできるし。

あと、動物の世話・・・これは別に投げ出されなくても覚えただろうな。間違いない。



「今は仕事中じゃないからいいの!」


「・・・仕事」



ニホリとかピッちゃんのファッションショーをするのが仕事?。



「いや、この話は俺にも効くか。やめよう」


「そうね~」



よく考えてみると、俺も自分の自由で仕事してるし。人の事言えない。



「それで、この子のお名前考えてたのね?」


「まぁ正確にはピッちゃんが考えてたんだけど」


「そうなの?」


「そうなんです」


「る~」(グデー



テーブルの上にピッちゃんが寝そべっている。それをジッと見つめる子猫ちゃん。餌じゃないよ?



「ほら、さっきも言ったけど。この子はピッちゃんのスキルで生まれた子だから」


「だからピッちゃんの子供なのね~?」


「そうそう。俺はちょっとアドバイスしてるだけなんだけど・・・」



よく考えてみると、俺あんまり名前つけたことないんだよね。



「あら?そうだったの?」


「・・・普段名前つけるの母さんじゃん」


「あら~?」



ていうか、俺が初めましてするときにはすでに名前が決まってるパターンが昔は多かったし。

最近になってみんなで相談するようになったけど、それも大体母さんの案が通るし。



「うちの人間。基本的にネーミングセンスが死にかけてるし」


「失礼ね」


「いや、だってねぇ?」


「ちゅ」


「ぴ?」


「き?」


「うーん。君らはあてにならんな?」



名前付けられた時むっちゃ喜んでたしな。

コロちゃんはもっとかっこいいのが良かったみたいなんだけど、結局コロちゃんで決まっちゃったしな。

今となっては気に入ってるみたいだけど。



「そうみると、最近だとお前だけかな」


「うー?」


「そ。お前だけ。クッキーまだ?」


「う!」



まだ冷やしてるのか・・・。



「あ、あのクッキーニホリちゃんが作ったのね」


「うん。昼間っからなんかやってた」


「恭輔はあんまりお菓子は上手じゃないからね~」


「うるへー」



元々料理自体そこまでだわ。

ていうか、母さんがおかしいんじゃないんですかね。



「ほら、お母さんだから?」


「理由になってるのかそれ・・・」


「るー」


「ああ、ごめんごめん。母さんも考えてくんね?」


「いいわよー」



センスはともかく。とりあえずの案も浮かんでない現状なら母さんの戦力追加は非常にでかい。

なんせ我が家に来た動物たちの実に9割の子に名前を付けた猛者なのだから。



「猫・・・緑・・・にゃーちゃん?」


「よし、二人で考えよう」


「る!」


「なんでよ~」



前言撤回。戦力外でござった。



















「そんなこんなで、この子はふーりんちゃんです」


「ほほう。これが精霊・・・」


「おっほ聞いてないでござる」



流石お父様。研究者の鏡みたいな反応しやがってからに。

ただ今は俺の話を聞け。



「自慢させろ」


「ひどい理由だな!?」



俺のうちの子自慢は今に始まったことじゃないだろうに。



「それもそうだな・・・」


「でしょう?」


「ただそれで俺の仕事を邪魔するのは違くないか?」


「その通りでござる」



撤退~


















「ふーりんちゃんです」


「ふー」


「くるー」


「仲良くなるのが速い!?」


「まぁ体色一緒ですし」



バン君も緑だもんね。ふーりんちゃんは若干すけてっけど。



「この子が精霊ですか」


「そうです。ピッちゃんの子です」


「・・・そのピッちゃんは」


「ファッションショーの途中です」



研究所に入ったとたんに捕まってたよね。わかってたけど。



「今日は藤岡さんは行かないんですか?」


「前回は興味本位で行っただけでして・・・」


「ああ、勢いにのまれましたか」


「私にはちょっと・・・」



あれがオタクの熱意ですよ。

落ち着いてる感じの藤岡さんには合わないでしょうね。


三崎さんは・・・そもそも近づかないか。どうにも知識的には詳しくなくても知ってるみたいだし。



「そこんとこどう?」


「くるる」


「なるほど」


「なんでバン君に聞くんですか・・・」


「その方が正直に答えてくれるので」



人間は見栄っ張りだから、すーぐ隠し事するんですもん。



「もんって」


「ところで、舞台俳優にはまってたってマジっすか」


「わーわー!!!」


「にゅんも!」


「はいはーい。ご飯食べようかねー」




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