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73話

投稿してて、あ、もうここまで話来てたのかとか思いましたね。

書くペースと投稿ペースあってないからなんでしょうけど。書き溜めが減ってく減ってく。

どっかで一気に書く時間をとりたいとおもいました。

「がうううう」


「おーよしよしー」


「・・・ワフ」


「るる~」


「ちゅ~」



庭にて、俺は子猫を抱きかかえていた。ちょっと鳴き声と色が変わってるが子猫だ。


ことの発端は、もちろんのことながらピッちゃんに覚えさせた『精霊召喚』

これの使用で出てきたのが今俺の抱えている子猫ちゃん。多分マンチカン。足短いし。ところどころ別の種類の猫の特徴もあるから何とも言えないんだけど。


流れ的には、『精霊召喚』で呼ばれる→子猫ちゃんハイテンション→周りで遊んでたコロちゃんに激突→コロちゃん、子猫に気がつき振り向く→子猫ちゃん、圧倒的な戦力差に泣き崩れる。



「そして今ここ」


「・・・ワフ」


「ちゅー」


「るる!」


「そして落ち込むコロちゃん」



まぁ振り向いただけでああも見事にビビられたらそら落ち込みますわ。コロちゃんはつま先から頭の先までやさしさで出来たいい子ですから。

てか俺でもあれは傷つくわ。



「見事な命乞いであったな・・・」


「うー」


「ぐなぁ」(ブルブル


「お前さん本当に猫っぽくないな」


「う?」


「ビビり方じゃなくて、泣き声な」



なんかこう・・・にゃーとかあるでしょ。



「ほれあっち」


「・・・にゃ?」


「あれよ」


「うー」



一般つうか猫にいきなり猫らしさを求めていくスタイル。別に彼らは常に猫なんだが。



「ところでさ」


「う?」


「なんで精霊なのに俺持てるの?」



魔力以外の影響を受けないなら持てなくね?



「う?」


「ん?・・・あ、俺魔力持ってるじゃん」



じゃあもしかして、冒険者じゃないと持つことはおろか見ることもできない的な?



「う!」


「おお!!」


「るる!!」


「いやお前がよんだ子・・・」



なんでスキルの使用者が一番驚いているのだ。

今までの感じならスキルの使用者、あるいは保持者は大体スキルについて把握してるものなんだがな。



「う~?」


「え、これ珍しいの?」


「うーうー」


「はい?そもそも精霊系のスキルが珍しい?」



・・・え、じゃあ。もしかしてピッちゃんの『精霊喚起』ってレアもの?



「うー」(ナデナデ


「なぁ~」


「・・・る!?」


「だからなんで!?」



そうだったの!?じゃあないわ!

いや、まぁピッちゃんがレアな物持ってたのはいいだろう。いい事しかないし。

ただそれを本人が自覚してないのはどういうこっちゃ。



「しーちゃんとかは自覚ありだったろーよ」


「るる~?」


「・・・めぇ」


「おおしーちゃん。やっぱり君そこそこ大人なのね」


「めぇ」



ピッちゃんは子供だからしょうがない。確かにその通りだな!。

まぁその指摘ができるしーちゃんが大人なことがわかってしまうんだが。そこに突っ込んでも特に何も言わないとは。クールだぜ。



「ワン」


「お、コロちゃん復活。じゃあそろそろ・・・ニホリちゃん?」


「・・・う?」


「いや、その子返して」


「・・・う」


「なぁ~」


「話すすまなぁい!!!」









30分後












「いや撫ですぎぃ!!」


「うー」


「にぃ~」(グデー


「るるー」


「お前もちゃっかり撫でてるんじゃないよ」



君召喚主。話の本題。メインの人!



「とりあえず、大丈夫?」


「ぬ」


「うん。もう気にしない方向で行こうか」



なんだ「ぬ」って。鳴き声なのかそれ。



・・・あれ?ぬ?



「・・・なんでぬ?」


「う?」


「る?」


「いや、今ぬって言ったよな」


「うー」


「るー」


「・・・言葉がわかんないのか?」



まぁ確かに精霊なら動物関係ないし、俺が『テイム』してるってわけでもないからわからなくても普通なのか?。



「なるほど、普通はみんなこんな感じに聞こえてるのか・・・」



なんか・・・新鮮だな・・・。普段は副音声的にわかっちゃうから素直に鳴き声だけ聞くことないし。

てか鳴き声ってか普通に喋ってるかんじだったし。



「・・・う」


「・・・る」


「嘘だろおい」



今のはわかんなかったんじゃなくて、本当に「ぬ」って言ってた?。

ちょっと何言ってるかわかんないです。俺のちょっとした感動を返せ。



「うー。うっう」


「る~」


「そうか~子供か~」



生まれたばかりの子供がすぐ話すわけないでしょ。なんて怒られたが、まず普通の精霊とか知らんのだが。



「もも」


「今のもただの「もも」?」


「うー」


「ほほう。とりあえず何か言ってるだけなのか」



こっちの言ってることが理解できてる・・・のかどうなのか。とりあえず俺が話しかけるとうなずくし、返事も返すけど。

その言葉には意味がないと。ちぐはぐな赤ん坊って感じ?。



「でもなぜこんなわけのわからない状態に・・・」


「う」


「る~」


「ピッちゃんのせい?知識不足?」



『精霊召喚』は使用者のイメージで精霊の姿形が変わる。能力や使う属性なんかも変わってくるようだ。

どんな精霊にするかは自由だが、一応向き不向きはあるとのこと。



「イメージが中途半端だったってことか」


「う!」


「だからちぐはぐだと」



ピッちゃんが子猫を知らなかったのが原因か。まぁ猫はいるから姿はOK。でもあまり話さないからどんな声かは知らない。



「結果がこれかよ」


「うにゅ~」


「・・・これはこれでいいのでは」



動作とかは完全に癒し系のそれ。



「・・・ていうかスキル解除したら消えちゃうの!?」


「うーうー」


「るる!」


「あ、そうなのね・・・」



一回出せば次も同じのが出せるようだ。スキルが強くなれば別のも出せるようになると。



「出し続けてれば強くなる?」


「う!」


「うん。だったら可能な限り使い続ける感じかな」


「るる!」


「あんまり消費はないと」



呼び出す際にはそこそこ使っちゃうが、一回使ったら維持するのにはそんなに魔力を使わないらしい。

だったらいい感じに長く使えるスキルのようだ。継戦能力って意味でならいい事だな。そもそもどこまで戦力になるかはまだ未知数ですけどね!。



「にょろ?」


「・・・とりあえず、ピッちゃんは次に向けて勉強で」


「・・・る~」


「うー」



ちゃんとイメージを固められれば猫の鳴き方も変えられる模様。



「マジで勉強だな」


「る~」



俺も手伝うからそんなに落ち込むなよ・・・

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