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72話

21時に間に合ってないっていう。申し訳ございません。

宝箱の中身についてもほどほどに、次の扉へ・・・は行きません。

今までと全くの別パターンが考えられるダンジョン。その先の階層とかもっと準備したいわ。

てか一時間ぶっ続けで戦い続けたせいで割と魔力ギリギリになったしな!。



「あと五分続いてたらダメだったな」


「クゥ?」


「んー。明らかに魔力面じゃお前らと差ができちゃったよなぁ」


「クゥ!」



まぁ俺の戦い方のせいなんだが。

俺の基本的な戦闘方法は割と単純。


『硬質化』で防御上げてから近づいて殴る。または魔法で遠距離で攻撃のどちらかだ。

ただこの二つを均等にやってるから、魔法に特化させてるふーちゃんやバトちゃんなんかに比べると魔力量・・・というか、魔法の使用回数に差があるのだ。

もちろん。物理特化ともいうべきコロちゃんともその方面では差がある。


ステータス的に一番近いのはねっさんになるのかな?。

ねっさんのスキル『分身』は魔法面『爆発』は肉体的な面の両方を合わせ待っているらしい。

恐らくだが、『爆発』は使用者の体力に威力が依存している。『分身』は魔力によって増える数が変わる。

この二つを常に使っているねっさんは両方が均等に育つというわけだ。



「ニホリみたいな例外もいるけど」


「うーうー?」


「呼んでないぞー」


「うー」


「・・・なんでボウル持ってたんだ?」



ボウルは球じゃなくて、料理で使うあれだ。


ともかく。ニホリは少し特殊な部類になる。

そもそも、今のニホリの人間態は魔力で構築されている。これもスキルの効果だ。だからこれは魔力的な面の成長に繋がっている。


では肉体的な面は?。

答えを先に言うと、ない。


そもそもが魔力で出来ている体は、魔力方面で強くなっていけばそのまま強くなっていく。

『強化』も『幸運』も『浮遊』も、全部が全部魔力面の成長に繋がっているスキルだ。

だからニホリの身体能力は割と高めに位置する・・・・はずなんだが。



「クゥ~」


「・・・あいつ。運動音痴だからな」



もちろん、びっくりするほどではないんだが。近接戦闘は無理だろう。

なんならうちで一番遅いすらっぴの這いずり移動にすら負ける時がある。あの移動はすらっぴがつかれている時にしかしないんだが。


さてそんなニホリだが、今はリビングでボウルを手で固定しながらヘラで中身を回している。

時々タブレットを見ている。何か作っているんだろう。



「多分恐らく、クッキー的な?」


「クゥ?」


「だってあっち行くと怒られるし?」


「る?」


「多分お前が行っても怒られるぞ」



さっきバトちゃんが怒られてたしな。見ちゃダメーだそうだ。バトちゃん、近くを通っただけなのに。

今はすらっぴと寝ている。今は身にクッションに包まれながら丸くなっている。



「不貞寝か」


「・・・き」


「違うそうです」


「・・・ワァ~ン」


「眠いなら寝てきたら?そこにクッションがあるじゃろ?」


「・・・クゥ」



ふーちゃんがうつらうつらしながらバトちゃん達のところへ向かっていく。ふらふらだが問題ないだろう。そこら中クッションだらけだからどこで寝ても問題なし。



「さってと。じゃあスキルスクロール御開帳といくか」


「る~!」


「・・・コロちゃんは?」


「ぴ!」


「ワン」


「おお!俺のバッグ!」



もしかしてそろそろ見始めると思って持ってきてくれた系?偉い!すごく偉い!。



「終わったら撫でるね」


「ワフ」


「そりゃオープン!」


「るる?」



・・・????



「????」


「る!!!」


「何これ」


「る!!」


「え、欲しいの?・・・まぁ見た感じピッちゃん用か・・・」



『精霊召喚』なんてそれしか選択肢なさそうだし・・・。

あ、別に意味が分からなかったわけじゃないぞ?。ただな?ものすごく範囲が広そうだなって思っただけで。



「まず、何の精霊が呼べるのよって話」


「る?」


「いや、普通いっぱい種類いるでしょう」


「る~」


「知らなかったんかーい」



ということは、ピッちゃん『精霊喚起』のことよくわかってなかったのね。自分のスキルなのに。



「う~」


「お疲れ~。ちゃんとできそう?」


「うー?」


「・・・まぁ大丈夫でしょう」



クッキーだし。焼きすぎたり砂糖と塩間違わなきゃ大丈夫でしょ。



「あ、そうだ。これってなんの精霊が呼べるの?」


「うー?」


「お前もか」



何の話?ってお前・・・。



「うー。うー!」


「ええ?そもそもそういうのじゃない?」



精霊とはいったい。ニホリちゃんの精霊講座が始まる。






















「なるほど、さっぱりわからん」


「う!?」



俺のイメージする精霊。

まぁ自然の象徴というか、化身というか。有名どころだとウンディーネとかシルフとかあのあたり。

ただ、ニホリ曰く違うらしい。

精霊はあくまで魔力の塊が意思を持った存在である。実体を持たず、魔力以外の影響を受けない。



「ニホリは精霊だった・・・?」


「う!」


「違うのか」


「うー・・・。!!う!」


「ん?ウィスプは精霊?」



あれって精霊・・・。まぁそういう考えもできるのか?。


確かにあれは魔力・・・魔法以外では倒せない。魔力以外の影響を受けないってのは理解できる。



「じゃあウィスプを召喚できるってこと?」


「うーうー」


「やっぱりわからん!」


「うー!」


「とりあえず、魔力で構成された生物で、魔力以外の攻撃を受けないのは全部精霊と・・・・

 じゃあ物理が効かないシルフとかいたら精霊?」


「う!」


「おお」



逆にいうと、魔力以外で何かされるような奴は全部そうじゃない判定なんだな。

ということは、『精霊召喚』で何が出せるのかはわからないけども、物理無効のやべーやつを呼べるのはあってるな!



「う」


「よし。ピッちゃんに使っちゃうぞー」


「るる!」



では実際に使わなければ・・・



「精霊って暴れない?」


「う?」


「ああ、そういう・・・」



暴れても対処できるじゃん。

その通りでございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 根本的な所からやばいというか、この話が本来【73話】となるべきなのに【72話】と間違えているまま訂正されず続いているようなので、多分全部1話ずつずれていると思うのですが。 読み始めたばかりな…
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