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69話

一話分投稿。

夜も投稿するよ

「ここは平和だあ・・・」


「めぇ・・・」



温かい日差し、時々くる海からの風もちょうどいい。


22層。あたりにはしーちゃんと同じデカ羊ちゃん達がいっぱい。

草食べてるか、座って寝ているかのどちらかだ。


そんなわけで、しーちゃんご要望の22層でのお昼寝タイム。

海の方に行かなければ危なくないらしいので丘の上でのんびりってわけだ。



「果たして、ここはダンジョンなのでしょうか」


「めぇ」


「だよねー。ニホリは暑かったりしないか?」


「うー」


「大丈夫そうね。コロちゃん・・・はどこだ・・・!?」



いないんだが!?




「どこいった!?」


「うー」


「いや、大丈夫だろうけども!。ていうか他の連中誰もいないじゃん!」



今日はお昼寝って話じゃないんかい。



「う」


「え、メモ・・・?」



ニホリから手渡された紙にはみんなの足跡が・・・



「流石に読めん!」


「うー」


「だったら最初から言ってよ!?」



散歩だからこれでいいかとのこと。いや、よくないんだが。



「めぇ」


「・・・そうするか」



今日はしーちゃんのお願いで来てるのだ。俺はこっちにいればいいか。


それに、確かにコロちゃん達で問題ないだろう。みんないるってことは、物理にも魔法にも対応できるってことだ。

ここに出てくる敵・・・羊と火の骨に関しては問題ないだろう。なんなら骨は魔法使えるメンバーで一方的に倒せるし。



「まぁまだここで会ったことないんですけど?」


「・・・めぇ?」


「あれ。この間海の方って言ってなかった?」


「めぇ」


「ほーう。洞窟か」



海の方にある洞窟の中にいるらしい。海の中ではないのか。じゃあ中に行くことはないってことか。

行けって言われても困るけど。まともに戦えないだろうし、移動もできないだろうし。



「そもそも海ってそこまで好きじゃないんだよなぁ」


「う?」


「プールはいいんだけどね」



理由は俺もよくわからんが・・・なんでだろうか。

海の生き物も好きなのに。イルカも当然すきだし、ナマコとかもなかなかいい。ちょっとした手ごたえがあっていい感じ。

ああ、ペンギンとかも可愛いよな・・・子供の時のモフモフもいいけど、大人になった後の感じもよい。



「水族館行ってないな・・・」


「う?」


「あー。魚とかがいるところ?」


「う?」


「食べないの。見るだけ」



水族館の中にマグロカレーとかある場所知ってるけど。

まぁ別物だしいいんだろうか。水族館行って魚食べてぇとは思わないけど。



「魚食べると言えば猫・・・」



近所ののらちゃんたちは今何しているのだろうか。

昨日は近所の子供に餌貰ってたが。美容院と駄菓子屋と肉屋によく出没する猫のことな。


ミケちゃんだから人気者だ。



「・・・うちの町。動物多くね?」


「う?」


「めぇ?」


「いや、うちが筆頭なのはそうなんだけど」



今でも十分多いけど、昔も多かったからなぁ。

えっと、一番大きいので何だったか・・・。



「一応、キリンは飼えるんだよね」


「う!?」


「そうそう、まぁお金かかるけど」



いろいろ大変なのだ。園長先生のとこの動物園は園の中で野菜の栽培もしてるみたいだけど。



「見たことないけど」



正確には、動物園の近くに園長先生が元々持ってた土地を農業ができるように整えたって話らしいけど。

周囲の人たちも集まって農業やってるらしい。親父が月に何回か手伝いに行ってるのは知ってる。



「ああ、あの子はどうなってるか」


「めぇ」


「うーん。考えがコロコロ回る」



昼寝に来たのになんでこんないろいろ考えてるんだ俺は・・・。寝よ寝よ。








「ワフ」


「・・・どうなってる俺?」


「クゥ」


「やっぱり?」



昼寝から目が覚めたらコロちゃん達が戻ってきてた。そこはいい。

問題は、俺の視界が白い毛で埋まっていることだな。



「「「「「メェ」」」」」」


「いや、なんで・・・」


「めぇ」


「む。声だけ聞こえるしーちゃん。なんで?」


「めぇ」


「ほほーなるほど。さっぱりわからん」



なんだ温かそうだって。気温的には十分あったかい階層だと思うんだが。

だってここ海の階層で、日照りは結構強めだぞ。蒸し暑さは一切ないから日本の夏より過ごしやすい感じの。



「ちゅ?」


「クゥ?」


「ワフ」


「クゥ!」


「めぇ」


「よく聞こえなーい」



だって俺の周り羊だらけなんだもん。

てか、この状態。俺が暑いんだけど。



「汗かく~。抜け出したい」


「・・・めぇ」


「あ、頼めばいいのか。みんなーどいてー」


「「「「「「めぇ?」」」」」」


「いや、暑いねん」



なんかここの子たち、ちょっと幼くないか?。しーちゃんに比べて明らかに子どもっぽいんだが。

ただの個体差か?

ああ、でもしーちゃんは特殊な子だしなあ。むしろこれが平均なのかな。バトちゃん達は子供っぽいし。

明らかにしーちゃんはコロちゃんくらいの感じだし。コロちゃんもぎり大人ではないんだけれど。



「いや、今はそこじゃなくて。どいてー」


「「「「「・・・・めぇ」」」」」



ありがとう。

しぶしぶどいてくれた。



「ここまで懐かれる?とは・・・」


「う?」


「いや、寝てただけだし」



スライムだってここまで来ないぞ。そもそも俺に近づいてくるスライムなんてすらっぴくらいだけどさ



「ぴー?」


「呼んだけど呼んでなーい」


「ぴ?ぴぴー!」


「きき!」



人が毛むくじゃらになっている間になんてのんきな。普通に遊んでやがるぞ。



「・・・ワン」


「お?どうした。撫でる?」


「ワン」


「ん?寝るの?」


「・・・う」


「めぇ」


「え、ゆっくりしてろって?なんで・・・・?」


「ワフ・・・」



問答無用でコロちゃんが体を寄せてきた。

寄せてくるってか、擦り付けてくる感じ?。



「クゥ!」


「ちゅー」


「ふご!」


「ワフ」


「・・・なんで強制的?」



座ってたらふーちゃんねっさんに突撃を食らい強制的に寝転んだ状態に。

そしてそのままふーちゃんは俺のお腹の上、ねっさんもお腹の上。コロちゃんは横で寝そべり。



「・・・また動けないんだけどー」


「ぴぴ?」


「ちゅ!」


「ぴー」


「きき?・・・きー!」


「増えるのね」



周囲に集まってきたぞおい。いや、いいんだけどさ。



「うー」


「また寝るの?」


「zzzzz」


「・・・めぇ」


「・・・じゃあ警戒よろしく」



結局二回目のお昼寝に突入。なんでだ?

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