表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/567

68話

「まぁそんなことがありました」


「あらあら~ならこれ高いんじゃない?」


「まぁ、調べたらびっくりしたよね」



まず間違いなくうちじゃ買わない値段だったよ。



「大事に食えよ」


「る~」(モグモグ


「う~」(モグモグ


「ぴ~」(ジュワ


「食べることに夢中だわな」


「おいしい~」


「こっちもか」



この羊羹食べると夢中になって俺の話聞かなくなるのはやばい。



「クゥ!」


「ええ、みんな分?」


「ちゅ!」


「まぁ確かに。こいつらだけじゃずるいか。よし、なんか買うか」



どうせニホリ達はいい物食ってるわけだし。

でもどうすっか。いい物いい物・・・みんな好きな物バラバラだし。なんなら食べる物自体違うんだが。

こういう時はまとめてみんなで食べられるのがいいよな。



「ん~。一種類は無理かな。何個か買うか」



しーちゃんの好きな物って言うと・・・え、草?。いい草?何それ



「めぇ」


「気にしなくていい?。そういうわけにもいかんでしょ。ん~」



いや、しーちゃんは別に草が好きなだけで他の物も食べれるけど・・・。

だからって一人だけ我慢させるのもなぁ。なにかいい案はないものか。



「ワン」


「めぇ?・・・めぇ」


「ワフ」


「ん?そんなんでいいの?」


「めぇ」


「じゃあそうするか」



コロちゃんの援護が入った。しーちゃんに、食べ物以外でやってほしいこととかないの?と聞いてくれたのだ。

そしたら、22層でお昼寝と言ってくれた。



「じゃあ、しーちゃんは今度だな。みんなは・・・食べ物でいいか」


「クゥ」


「ちゅ」


「きき」


「コロちゃんは?」


「・・・ワン」


「ジャーキー。じゃあちょっといいのにするか」



さっくり買いに行きますか。



「あ、なんか買うものある?」


「じゃあ牛乳買ってきて~」(モグモグ


「わかった。でも食べながら言うのやめて」



お行儀悪いでしょ。うちの子が真似したらどうするの。













「た、ただいま・・・」


「おかえりー・・・あら?」


「うー?」


「いや、なんか貰った・・・」



両手にどっさり荷物を抱えての帰宅になったな・・・。

買い物自体はすぐに終わった。近くの店に行くだけだし。買うものもちょっといい果物とかだからそんなに量もなく軽い。

すぐに帰れると思ったが、帰り際、町内の老人衆に遭遇。ニホリちゃんと一緒に食べてねとのことで、なんかいろいろ貰ってしまった。



「普通、こんなに持たせるか・・・」


「いっぱいね~」


「うー」


「ワン?」


「手伝ってくれー」


「ワン!」


「ちゅちゅ!?。ちゅ!」


「「「ちゅちゅちゅ!!!」」」



荷物運びにねっさんてな。









「普通に煮物とかあるんだが?」


「うー!」


「前に貰ったものと同じってわかるのか?」


「う」


「へぇー。俺はそこまでわからんなぁ」


「ワフ」


「におい・・・うーん。そこまでは流石に無理かなぁ」



タッパーに入ってるから匂いもほとんど漏れてないし。その状態でわかるのは難しいな。



「おおう、麩菓子だ」


「うー!?」


「お、いい反応」



某所名物、長い麩菓子。俺も学校行事で行ったときに買ったものだ。



「旅行にでも行ったのか。あ、芋饅頭」


「うー?」


「これは・・・かりんとうだな。んで、こっちが金平糖」


「うー・・・」


「甘い奴だよ。羊羹とは違うけど」


「う?」


「今はダメ。虫歯に・・・なるのか?」


「う?」


「わからんかぁ」



・・・一応あげないでおくか。念には念を



「とりあえず、夕飯のおかずには困らないだろうなって量あるわ」


「じゃあ作らないの?」


「いや、流石になんか作るけど・・・え、俺が作るの?」


「・・・だめ?」


「いや、いいけど・・・」



母さんいるなら作ってくれるものかと。まぁたまにはこういうのもいいか。あんまり食べてもらったことないし。



「えっと、煮物漬物、揚げ物・・・なんでかき揚げ持たされた!?」


「本当にいっぱいねー。こんどお返し持ってかなくっちゃ」


「それよりニホリ連れてった方が・・・。また貰いそうだな・・・」


「うー!」


「ニホリちゃんはご近所さんの人気者なのね~」


「自分の孫がなかなか会いに来てくれないからってこうなってるわけですよ」



ちゃんと実家には帰ろう。



「あ」


「どうしたの?」


「いや、そういう俺も最近じいちゃんに会ってないなって」


「・・・そういえば帰ってないわね」


「今度行ってみるか。みんなにも会わせたいし」



うちの一員になったんだから、ちゃんと会いに行かねば。



「行くなら先にばあちゃんに言っとくか」


「じゃあこっちで連絡しちゃうわよ?」


「じゃあお願い」


「わかったわ~」



そういって電話の方に向かう・・・え、今!?



「そんなすぐ行かないよ!?」


「あら?そうなの?」


「いや、だっていろいろ予定もあるし」



魔石も集めなければいけないし、行くならあらかじめいろいろ終わらせておきたい。

ボスもそうだし、頼まれた素材の回収とかあるし。



「行けるのは・・・来月?」


「遠いわね~」


「しゃーない」


「・・・う」


「え、『幸運』?」



確かに『幸運』を使えば魔石やらは一回でたくさん手に入ることが増えるだろうけど。

今のニホリでも流石に疲れるはずだ。



「うー!」


「うーん。まぁ確かに・・・」



使わなきゃ育たないのはそうなんですけど・・・。

あ、じゃあ短期間で終わらせればいいのか。



「お前ら、下の階層でも少数でいける?」


「ワン!」


「ちゅ!」


「うーん。だったら三チームに分けてもいいかも」



チーム分けは考えるけど、複数でボスに当たれば短時間で回り終われる。

それならスキル強化と魔石回収を短時間で終わらせられる。



「よし、それでやってみるか!」


「うー!」



そういえば、レベル上げ以外でダンジョン来るの久々かも、ボスには挑んでたけどその他は無視してたし。



「まぁ、その時はコロちゃん任せで」


「ワン!?」



だって一番強いんだもん

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ