66話
70話ちかく投稿しておいて今更ですけど、ツイッターとかで投稿日のお知らせとかあった方がいいんですかね。その方が投稿した日だけ探せて手間も省けますし。
あ、夜にも投稿します。一話のみ
「もしかして、久々にお前とふたりっきり?」
「る?」
「大体ニホリがいたしなぁ」
「る~」
「ふむ?・・・」
「・・・る?」
「いや、お前の羽は綺麗だなぁって」
「るる!」
「自慢かぁ~。まぁそうだろうな~」
言った通り、俺とピッちゃんの二人っきりなわけだが。この状態は非常に珍しい。
そもそも、家にいるのなら誰かしらいるし。コロちゃんなりふーちゃんなりニホリなりが。
じゃあ今日はなぜいないか?
コロちゃん達チーム毛皮はダンジョン。すらっぴバトちゃんねっさんの初期モンスター組みはお昼寝
ニホリは某動画サイトで生放送を視聴中。邪魔されないように俺の部屋に籠ってる。
そんなわけで、リビングでくつろいでいるのは俺とピッちゃんだけになっている。
昼寝組は別室で最近できた睡眠部屋だ。しーちゃんが来たことで一気に手狭になった俺の部屋の代わりだ。
「ちょっと寂しくなったけどな」
「るる」
「お前もお前で自分の部屋・・・・家じゃん」
「る?」
「いや、実質別の家だろあれ」
最近貰い物でパワーアップしたし・・・。一人で住むのには豪勢になったものだ。
「ていうかさ、ミニサイズの天蓋付きベットって誰からもらったのさ」
「る!」
「え?だれそれ」
「る!?るーるる!」
「・・・ああ、あのグルグル眼鏡さん」
グルグル眼鏡さん。名前は知らぬ。担当は確か植物関係。今はトレントの木材とダンジョン内から持ち帰った木の枝と何かしらの草の調査。
「手先が器用なんだな」
「る~♪」
「へぇー。あの家のリフォームってその人が・・・んん!?」
何気にそれすごいことなのでは?。ミニサイズとは言え、そういうリフォームができて小物まで作れるの?。
「なんなんだあの研究所は・・・」
なんでこう専門外の分野でも才能を見せる人がいるんだ・・・。
ていうか、何気にそういう人多いな。刀の時の三人組とか複数言語ペラペラだし。最近知ったけど、食堂のおばちゃんもどこかの高級ホテルで働いてたとかなんとか。
「親父の引き運の強さが出てるよねー」
「るー!」
「一番のあたりはあのおっさんだろうけど」
なんどか少しだけ出てきたスポンサーの人。どこでそんなつながりが出てくるんだかと思ったが。いや、今でも思ってるけど。
正確に言うとスポンサーの人の息子さんと知り合ったって流れなんだが。
・・・ん?十分関係ない人だな
親父と知り合ったその人、なんとおもちゃ会社の社長さんなのだ。まぁびっくり、関係ないにもほどがある。
そして、その人の父親に当たる人が今の俺と親父のスポンサー様だ。何してるかは知らないけど。
「なんでその息子さんがおもちゃ会社やってんのかも十分意味不明だな」
「るる?」
「お前の家作ってるとこだよ」
「る!?」
「そうそう、お前の事話したら、ぜひともCMを!って言われたけど」
流石にお茶の間に流すのはまだよくないとの上の判断で流れたけど。
その代わり、写真だけ送ってあげたら、インスピレーションがすごい!って頭の悪そうな返事と共にいろいろ送られてきたな。
「コロちゃんがよく噛んでる紐とか、すらっぴがお手玉してるボールとか」
「るる~」
「言っとくけど、お前が使ってるものも何個かそこの製品だぞ?」
「る!。るる?」
「ん~直接は難しいかな。俺が伝えるんじゃだめ?」
「るる!」
「わかった。次会う時に言っとくわ」
ピッちゃんもいい子。ちゃんとお礼が言いたいなんて。よくできた子ですこと。
話は変わるが、その社長さん。なんで知り合ったってたまたまらしい。
何かで悩んでいた社長さんをスポンサー様があるパーティーに連れてく。そこに普段絶対にそういうのに出ない親父殿が出てる。
出た理由はダンジョンの研究機関関係だ。まぁお金は一般企業からも出してもらわないとね?。
悩みの理由は知らない。興味はなかったし、俺が聞いていい内容かもわからなかった。
ただ、その悩みを解決したのが、俺が持ち帰ったポーションだっていうあたり大体わかる。
「まさに神タイミングだったわけだ。こっちにしてもあっちにしても」
「るる?」
「いい出会いってのはどこに転がってるのかわからんって話さ」
「るー・・・?」
「俺とお前もなかなかいい出会いだったと思うけど?」
「るー」
「・・・それは本当にすまんかった」
よく考えたら、初見で泣かせてるわ。壁に閉じ込めて逃げられないようにして。
お?最低では?
「で、でもちゃんと今はいい感じでしょ?」
「る!」
「よし!。セーフ」
「るる!」
「はい、すいません・・・」
まぁ確かに女の子にすることじゃないわな。およ?最低では?
「この話は止めよう。俺が一方的に不利だ」
「るる~」
「勘弁勘弁。あとで内緒でゼリーあげるから」
「る!」
「よし次の話だ!」
ちょろい
「といっても大体俺もそんな話しないし?」
「るる?」
「だよな・・・・寝るか」
「るる」
俺もピッちゃんも暇なら寝るか、部屋で本読むか掃除してるし・・・あれ、俺無趣味じゃ・・・
「ワフー」
「クゥー」
「めぇ」
「あ、おかえりー」
きっかりお昼に帰ってくるとは、時計なんて持たせてないぞ?
「めぇ」
「あ、そういえば君出身地でしたね」
そりゃ時間管理くらいできるわ。
ていうかコロちゃんいる時点でそこまで遅れるとは思ってなかったけど。
「まぁ君らのご飯の準備はこれからですけど」
「クゥ?」
「いや、ピッちゃんがすやすやでな。さっきまで動けなかったのよ」
「めぇ」
「ニホリはニホリでまだ動画見てるし、他の連中も寝てるしで動きようがなかった!」
「ワン」
「まぁすぐに準備するからマッテローヨ」
大体10分ほどで準備が終わるので。
あ、暇なら皿は自分で出して、しーちゃんはみんな起こしてきて。




