64話
2話分投稿でっす。
あと関係ないですが携帯変えた
「『テイム』持ちでダンジョン探索~」
「う~!」「ワン」「クゥ」「ぴー!」「きき?」「ちゅ」「るる~!」「めぇ」「くるる!」「「「キュウ!」」」
「多い多い」
「これだけいると壮観ですね」
「みんないい子にしろよ~」
人間二人、人型二人、それ以外10匹。うち動物7匹。大所帯にもほどがあろうって感じだ。
本来ならこの数で潜る必要はない。そもそも、俺はみんなだけで十分だし、三崎さんも姉ちゃんたちがいるから別に俺と行かなくてもいい。
じゃあなんで一緒に来ているか。純粋に、テイムした仲間を連れて一人で潜る場合のアドバイスが欲しいと言われたからだ。正直何にも考えてないので見てくださいって感じに誘ってみた。
やましいことは何もない。
「でも本当に異性と二人で来るのは止めた方がいいですよ?」
「・・・?」
「お、わかってないなこの人」
何だろうか、ダンジョンに潜る自衛隊員は天然とかそういう決まりでもあったのだろうか。
あ、今は家のダンジョンじゃなくて山の方に来ている。そもそも家の方は俺専用の秘密の場所。それは今も変わっていない。
ていうか、基本的にばらす気がない。好きな時に入れるダンジョンが身近に一つあると気分で行く行かないと決められていい。
「とりあえず、下まで行きましょうか」
「どこまで行くんですか?」
「まぁ、バン君とか三兄弟がいるんで・・・11あたりですかね」
「あのあたりなら私でも大丈夫ですね」
「そもそも俺単体でも20近くまで行けるんで心配しなくていいっすよ」
油断はしてほしくないが、11層だからもうちょい気を抜いてほしい。その方がいい動きができるだろうし。俺の事を見る余裕もできるだろう。
「10層までワープ。そっから下がりましょうか」
「ボスはどうするんですか?」
「どうするって・・・?」
「いえ、恭輔君は、ボスの周回が日課だって聞いたので」
「あ、もう終わってるんで大丈夫ですよ」
「え!?今10時ですよね!?」
「間違いなく10時ですけど?」
「ちなみに周回ってどこまで・・・」
「気分で変わりますけど、今日は15までやりましたね」
なんとなく、全員目がさえてしまったので早朝より周回開始。みんな調子が異常にいいせいで戦闘時間は1分くらい。スキルスクロールは出なかったがその分魔石は出たし。上等上等。
この間、初めて完全な外れに遭遇したし。その時の中身は魔石もないし他の物もなし。完全に空箱。ふざけてんのか
「走れば行けるんですよねー」
「そういう問題じゃない気がするんですけど!?」
「ああ、ニホリは置いてきましたよ?」
寝ぼけてたし。後で置いてくな!。って怒られたけど。
「そこでもなくて・・・」
「まぁまぁ。行ってみましょー」
そのうち皆さんもできるようになるんで。今は探索に集中集中
「ここは相変わらずなんもないっていうかなんというか」
「綺麗でいいじゃないですか」
「そういえばそうですけど」
「・・・・キュウ」
「おう。気にするなモグ長男」
「・・・多分、なんで抱えられてるの?って言いましたね」
「お、正解です」
俺の腕の中でモグ長男を抱っこしている。
なんでかというとちょうどいいサイズだったから。昔はふーちゃんも抱えてたけど、最近は動き回る方が好きなのかあんまり抱っこさせてくれない。
「今日は特別にいる子なのでこの子をチョイスしました」
「はぁ・・・」
「あ、じゃあねっさん抱っこしていいですよ」
「ちゅ!」
「あ、え?。・・・じゃあ」
動物を抱えながらダンジョンにいる探索者爆誕の瞬間である。
「ニホリは今日は・・・すらっぴか」
「ぴ!」
「う!」
「ちゃんと守れよ~」
「いつも誰かが近くに?」
「そうですね。大体ニホリと他の子の気分ですけど」
最高戦力コロちゃんと攻撃が味方を巻き込みかねないふーちゃん以外が多め。最近はしーちゃんが多い。デカいし、強いし。モフモフだ。いうことなし。
「とりあえず、こいつらがどう戦うか見ますか。コロちゃんはいざって時に助けて」
「ワン!」
「「キュウ!」」
「・・・キュウ?」
「あ、お前もその時は降ろすから」
流石に抱えたままで戦うのは・・・いや、うちの子ならできそうだけど・・・。
「あ、そういや。11層の敵って戦ったことありますっけ?」
「・・・あれ?そういえばないような」
「ああやっぱり」
基本弱くて無視するし。俺もわざと最初に案内したときは最短距離で行っちゃったし。
「まぁ一言で言うなら・・・弱い」
「ええ・・・」
「そうとしか言いようがないんですよねぇ」
「きき!」
「お、いたか。早くてなにより。行きましょうか」
「・・・やっぱり飛んでる子っていた方がいいんですかね」
「うーん。その辺は考えなくてもいいと思いますよ?。基本俺も役割とか考えてないですし」
まぁ考えてる時もあるけど、そういう時って結局テイムしないし。
「お勧めっていうか。強くて飛んでるやつを知ってますけど。まぁ気が向いたらってことで」
「そうします」
「きき~」
「おっとっと。今行くぞー」
「こいつです」
「・・・???」
「まぁそうなりますわな」
兎だもの。敵に見えないのだもの
「これ・・・敵・・・?」
「敵です。モンスターです」
「う!」
「ニホリもこういってます」
見た目に合わない凶悪さだよって言ってる。まぁ初見でこれの危険性に気が付くのは無理でしょう。
事実、俺も最初の一回だけは油断してたし。
「こいつら、実は強いっすよ?」
「・・・これで?」
「これで」
具体的な攻撃方法として、急接近して角で攻撃
「角!?」
「後は・・・あれだ。衝撃波飛ばしてきます」
「衝撃波!?」
「食らうと怯みます」
威力は大したことない。一番耐久性がないピッちゃんが食らっても吹き飛ぶだけ。目は回ってたけど、姿勢を崩す以上の攻撃力はない。
「そんなわけで、角にさえ気を付ければ多人数でボコれます」
「なるほど・・・?」
「よし、行け三兄弟!」
「「「キュウ!!!」」」
モグラの底力見せたれ!
「そういえば・・・」
「はい?」
「あのウサギはテイムしないんですか?恭輔さん好きそうですけど」
「・・・しないっすね」
「なんでですか?」
「昔・・・ウサギ飼ってまして・・・その記憶が・・・」orz
「ああ!ごめんなさい!ごめんなさい!」
「・・・・ワフ」




