52話
狂化オーガ戦(サポート編)ダイジェスト
「怖いんだけど!?」
「安心しろぉ姉ちゃん。当たる前に助けっから・・・コロちゃんが」
「ワン!」
「安心できるか!!」
「あのぉ。私はなんで後ろなんですか?」
「え、三崎さんテイム持ちでしょ?。基本テイム持ってたら前でちゃだめですよ」
「・・・でも、恭輔君は前に出てますよね?」
「・・・俺は俺なんで」(キリッ
「ええぇ・・・」
「おお、案外見えるもんだなぁ」
「丸山さん。相手の動き見てから動いてます?」
「ああ、丸山さんは柔道の達人でですよ」
「後の先ってやつですか。それにしてもうまいなぁ」
「どっこいしょぉぉぉぉ!!!」
「あ、藤岡さんの出番がなくなる。コロちゃん回収GO」
「ワォォォォン!!!」
「なるほど?。こんな感じですか」
「・・・わかってたけど。藤岡さん強いよね」
「はぁ・・・はぁ・・・そりゃ・・・隊長だし・・・」
「いつまでばててんの」
「私、あんまり近接戦したことないのよ・・・」
「これから増やしてね?」
「あーい・・・」
「恭輔君!。とどめは刺しても?」
「あ、どうぞどうぞ」
「って感じだ」
「翔子が一番ダメなのか」
「あら~。運動不足はダメよ?」
「理不尽だ!!!」
俺が姉ちゃんに厳しいのはともかく、それでも丸谷さんとの差がありすぎるでしょう。なんでさ・
「私、大体スキルで倒しちゃうし・・・」
「ああ、やっぱりか。丸山さんは・・・オーガ相手に肉弾戦かな?」
「そうだけど。わかるものなの?」
「みんなの能力を考えて、行けるとこの敵で考えるのなら、一番向いてるのはオーガかなって」
「オークは?」
「ダメとは言わないけど、あいつら無駄に重いから。それに手足短くて怖くないし」
槍は怖いけど、俺には効かないし。
あ、今は、家に戻ってきている。潜ったダンジョンも家の奴じゃなくて山の方だ。姉ちゃんたちのチームがこちらに来たことでそこのダンジョンの管理が完全に親父の研究所に移った。
そして親父の仕事が増えた。
「クゥ?」
「あ。そういや初対面か。姉ちゃんです」
「クゥ」
「よろしい」
「今完全に、名前を姉ちゃんで覚えられたわね」
「問題なくね?」
「・・・ないわね」
コロちゃんも姉ちゃんで覚えちゃってるし。
ちなみに、すらっぴをはじめとしたモンスター組は全員きょーすけ呼び。
コロちゃんも恭輔。ふーちゃんはきょーくん。ニホリも恭輔だけど、時々パパ。
「ほれ。みんな集合~」
「ぴぴ!」「きき~?」「るる?」「うー!」「ちゅ?」
「ころちゃーんは・・・あ、買い物か」
「・・・買い物?」
「最近、母さんの買い物の手伝いに行くようになった」
「本当にあの子狼よね?」
「今更でしょ」
コロちゃんの狼離れは今に始またことじゃないし。
大体、オーガとかを瞬殺できる子は普通ではありません。我が家以外では。
「はぁあ。めっきり置いてかれてるわね・・・」
「そりゃね。俺たち毎日潜ってるときもあるし」
「一日どれくらい?」
「・・・長くて6時間かな」
「うぇぇ。私たちより全然多いじゃない」
「そうなの?」
「私たち。長くて半分ね。差ができるわけだわ」
「まぁ、これから頑張れば埋まるよ。こき使われるだろうし」
「それもそれでどうなの?」
「親父に聴いてくれ。同じこと言われると思うけど」
元々。俺の提案でこちらに呼んだ部分もあるのだ。
ある程度は何をするか知っているが、全部は教えてくれてないだろう。そう秘密にするようなことをするとは思えないが。
「データ取りで、研究員の護衛くらいはやるだろうね」
「まぁそれなら・・・。あっちでも何回かやってたし。でも、あんたはやらないの?」
「やらないってかできない?。俺は奥に進むのが仕事だし」
「でも今詰まってるんでしょ?」
「その通りだよ畜生」
まぁ、レベルもいい具合に上がってきてるし。もうごり押しでいいかなって思い始めてます。
レベル足りなくてできなかった魔法もできるようになったし。対策魔法はできたっちゃできた。
「ハイパーごり押しだけど?」
「あんたのごり押しって私たちのとレベルが違いそうよね・・・」
「そこはレベル差あるし・・・。魔法だし・・・」
「いいなぁ。、私も魔法使いたーい。・・・持ってる?」
「持ってるわけないでしょ。あったら使ってるし」
「だよね~」
「あ、そういえば。姉ちゃんチームって誰がどんなスキル持ってるの?」
「えっとね・・・」
藤岡さんが二つ持ちで、『火魔法』と『魔力増加』
三崎さんはご存じ『テイム』
丸山さんが『筋力増加』
姉ちゃんは『衝撃波』
「丸山さん。脳筋?」
「本人は頭いいんだけどねぇ」
「まぁ姉ちゃんより頭よさそう」
「私一応、同期で成績トップなんだけど!?」
「なんとなく・・・家のイメージが・・・」
「ちゅちゅ!」
「あ、ごめんごめん。忘れてた」
「ちゅちゅ~?」
「待て。全員は無理だ」
「ちゅ!」
「・・・二匹ずつな」
「ちゅ~!」
完全に忘れて姉ちゃんと話し込んでしまった罰で、ねっさんか全員で突撃するぞと脅されてしまった。
まぁ、じゃれつくだけだから危険はないが、全員で一気に来られると流石に吹っ飛ぶ。俺が。
「って。いつの間にか頭の上にバトちゃん」
「きき?」
「胸ポケットに妖精ちゃんいるわよ?」
「おお?」
「るーるるー」
「じゃあ膝の重みはすらっぴとふーちゃん・・・?」
「ぴぴ?」「クゥ・・・zzzz」
「そして俺が撫でてるのはねっさん」
「ちゅー」
「・・・紹介終わり!」
「わかったけど雑過ぎない?」
「こんなもんでいいでしょ。大体、これから毎日会うし」
「え?。そうなの?」
「え。姉ちゃんまたうちで住むんじゃないの?」
「住まないわよ~。みんなで研究所と山の間くらいに部屋借りたの」
「ああ、そうなんだ」
「丸山は別の建物にしたがってたけど・・・なんでかしら・・・」
多分、姉ちゃんたちと同じ建物だといろいろ都合が悪いんでしょ?知らんけど。
まぁ、あれだな。今度何か持ってこうか。
「でも。そう思ってたってことは。お姉ちゃんがいなくて寂しかったの~」
「寝言は寝て言え」
「ひどい!?」
「もしくは藤岡さんか三崎さんになって出直せ」
「むっちゃ辛辣!?」
姉ちゃんがいなくて困ったのは、主に母さんが料理を作りすぎたときに消費する人がいなかった時くらいだわ。
いまとなっちゃ。すらっぴがいるからそれも問題ないけど。
姉ちゃんの部屋、みんなの部屋にしちゃうか?
「姉ちゃんの部屋を改造する案件を母さんに挙げなければ」
「なんで?」
「皆用。多分、この理由なら即案件が通る」
「母さん前にもましてペットに甘々じゃない!?」
「姉ちゃんいなくて一番ダメージ負ったのは母さんと俺たちの胃袋」
特に今は、ニホリがいる分甘やかしがパワーアップしてる。
ぶっちゃけ俺達姉弟より気にかけてるのでは?ってレベル。
「流石母さん・・・」
「ぶれねぇよなぁ・・・」




