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ヨミの事とかやり残しとか

よくよく考えてみればそうなんですけど完結設定しちゃったらおまけ投稿できないじゃんっていう。

そんなわけで軽い後日談。次話投稿日は不明です


2023/4/3 新たな作品投稿開始 『現代におけるダンジョンと魔剣士の関係について』というタイトルですのでお時間あれば読んでいただけるとすごく嬉しいデス。

おまけは・・・投稿します!明日!!

「うーうー」

「ん?どうしたニホリ」

「う」

「おう・・・おん?」


ニホリにぴらっと渡されたのはチラシだ。

何か、前も同じような事あったような・・・ってこれ


「クリスマスのやつ?」

「う!」

「・・・あ、これが欲しいと?」

「うーうー」

「違うの?」


違うらしい。

何だなんだと聞いたところ、クリスマスパーティーをしたいそうだ。


「・・・え、今?」

「う」


年明けてるんですけど?


いやまぁ言いたいことは分かる。

今年のクリスマス・・・12月25日はそんなことしてる暇なかったしな。

夕飯はいつもより少し豪華なくらいで、あんまりクリスマス感はなかった。


花のことで色々あったからなぁ・・・

だからこそ、終わった今に色々やりたいのだろう。


「でもお前おせちも作ってるんじゃないのか?」

「う」

「ああそういう」


そこはもっと前からちょくちょく準備してあったからもう終わってるそうだ。

よく考えると、今おせち食べるのも遅いんだけどな。

あれって1日とか食べる物なのではないのかとは思った。


「まぁそういうことなら俺は構わないけど」

「うー!」

「何か準備してほしい物とかあるか?」

「う?・・・うー?」

「ないんかい」


完全にニホリが豪華な料理作りたいだけだよなこれ。

何で俺に許可取ったんだ・・・?


「何々なんの話~?」

「う!」

「はい?パーティー?」


フミにも事情を説明。


「・・・遅ない?」

「まぁ時期は過ぎた」

「うーうー!!」

「あ、何そんな理由なの?」


何でも、ニホリと三崎さんの家のアリシアとでメールをしてたところ、そんな話になったらしい。

今年は三崎さんの方も忙しく、あっちもクリスマス感ないってことだったそうだ。

そこで、私がクリスマスを教えてやろうという流れになったらしい。


「なんやそういうことやったんか」

「う」

「いやだから全然構わんぞ俺は」

「どうせなら人型も呼んであげたらええやん」

「う?」

「いいぞ」

「うー!」


後雪ちゃんとかも・・・


「うー・・・」

「あー」


雪ちゃんは家族でお出かけしてるそうです。

















「そんなわけで私は来ました」

「来たんか」


とりあえずお誘いする人には連絡をしたところ、ヨミがすぐに来た。

ただこのヨミはヨミではない。

・・・分かりにくくない?


あれだ。未来のヨミだこっちは。

未来から来た存在の中で、俺達と融合してない唯一の存在だ。

何でかと言うと、本人たちが拒否ったから。

そう、未来のヨミも、今のヨミもそれを拒否したのだ。


だが、少し思い出してみよう。

未来の俺が、俺に力を与える為に吸収した物ってなーんだ?

・・・答えは未来の地球だ。

よって、今この未来からきた存在は帰るところがない状態だ。

それだったら!と、雪ちゃんが何故か張り切って今は雪ちゃんの家に居候中。

ヨミが2人いる状態なのだが、ばっちり判別できる雪ちゃんっていう謎の現象を目撃できる。


だけど、なんでこいつだけ来たんだ?


「いや正直私も来たがってましたよ」

「う?」

「雪ちゃんも来たがってましたね」

「あらま」

「まぁお正月ですしね~」

「んで。お前は自由だから勝手に来たと」

「そういうことですね」


帰るところが無くなったというのに、なんともまぁ軽いというか。

いや俺のせいなんだけどな?


・・・あ、そういえば確認しないといけないことあったな。


「何か体で悪い所とかないか?」

「はい?特にないですけど・・・どうしたんです?」

「いや、お前も知ってるだろうけどさ」


今、俺は未来の俺から渡された星一つ分の力を持っている状態だ。

その生で、あちらの地球・・・というか、このヨミや未来の俺がいた世界がまるっと消えている状態だ。

未来の俺が言った、反動を消す裏ワザってのはこれのことだ。

指標となる未来が消えたのなら、そこを目指して進む力は消える。つまり、反動がなくなるのだ。

なのにも関わらず、ヨミはしっかりと存在している。


「ああ、世界が消えたのなら、そこの存在である私も消えると?」

「そういうこと」

「うーん・・・まぁ大丈夫ですよねそりゃ」

「なんでだ?」

「私が今恭輔さんの影響を受けてるからですよ?」

「・・・あ、俺?」

「YES!」

「・・・あー、そういうことかいな」

「あ?分かったのか?」

「えっとな?」


未来の俺と、未来のヨミの繋がり。

未来の俺が消えたら、その繋がりはどこに行くのか。

簡単な話だった。これは俺に受け継がれている。


俺自身は、この世界の今の時代にいる大門恭輔だ。

その俺との繋がりを持つ存在は、当然今の時代の存在である・・・っていうことになるらしい。

だからヨミは消えないというわけだそうだ。


「うーうー」

「まぁそんなわけで心配はご無用ってことで」

「OKOK。ならいいか・・・ところで、まだパーティーまで速いぞ?」

「・・・お手伝いとかします?」

「う!?」

「この時代の私ェ・・・」


どうやら未来のヨミは家事が出来るようだ。

恐らく、美味しい物を食べる為に気合で自分で覚えたのだろう。大体想像が出来る。


「てか、ヨミが2人いるとややこしいんやけど」

「まぁそらそうですよねぇ~」

「何か考えっか?」

「とは言うてもなぁ」

「名前呼ぶ時に不便なだけですからねぇ」


そうなのだ。同じ存在がいようとも、俺は繋がりを通して判断が出来る。

フミもなんだかんだ言っても分かる。

名前を呼んで、2人して反応されるのが面倒だなって感じになるくらいだ。


「名前変えるか」

「せやな」

「何勝手に言われてるんです私?」


100年このまま何で今更言われてもと言われたらそうだなとしか返せないな。

じゃあ今のヨミの名前を変えるかとかも思ったけど、それはそれで面倒なことになる。

あれ?考えるのも面倒だな・・・


「・・・もしやどうでもいいのでは?」

「まぁそこまで困らん」

「うー」

「ひどい人達だ。慰めに毛づくろいを要求します」

「・・・お前そんなに好きだったか?」

「・・・割と?」

「ほぇ~。今と全然違うんやな~」


今のヨミは色気より食い気。花より団子だしな。

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― 新着の感想 ―
[良い点] もふもふな嫁とか裏山 [一言] ラストの展開に泣けました
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