表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
563/567

ひな祭りとか結婚観とか

時期は本編終了後

いつものように本日の買い物をするために、チラシを眺めていると変わった言葉が目に入る。


「・・・う?」

「何か変なのあったか?」

「う!」

「ああ、ひな祭りね」


女の子の日って何?


「まぁ女の子の健やかな成長をお祝いする行事だわな」

「うー?」

「ひな人形?そらまぁ姉ちゃんいたからあると思うけど」

「う!」


すごく見たい。何故かよくわからないけどすごく見たい。


「マジか」

「う」

「・・・いやまぁいいんだけどさ。フミ―!」


ワーイ
















恭輔とフミが、屋根裏の倉庫からひな人形一式を出してくれた。


「うーうー」

「ふぅ・・・久しぶりに見たなこれ」

「これ何なん?」

「えっとな・・・」


恭輔がフミに説明してる間、私はじっと人形を見る。

5段程の階段?に、それぞれ人形たちが座っている。

これは・・・結婚式的な?


「良くは知らんなんぁ流石に」

「まぁ恭輔男の子やしな」

「うー」


でも一つ分かったことがある。

人形をじっと眺めていると、思ったのだが・・・これあれだ。私に似ている。


「ニホリに?」

「・・・ニホリはこんな白ないで?」

「う!」


今じゃなくて人形の方だ。

地味に忘れられがちだが、私の本体は人形だ。


とりあえずぽんっと人形体だけ出して並べてみる。


「・・・ああ、ほんまに似てる・・・似てる?」

「これ多分和製人形だから似てると思うだけだぞ」

「うー?」


並べてみると思ったより似てないなこれ。

でも見てみたいと思った理由は分かったから満足。


それにしても、こちらの女の子の人形の服綺麗だなぁ。

本当にお姫様の服みたいだ。


「実際お姫様だから間違ってないぞ」

「う?」

「何でって言われてもなぁ」

「じゃあ隣に座っとるんわ王様なん?」

「お殿様だな。ああ、そういやひな人形を片付けないと結婚できないとかあったな」

「う?」

「まぁそういう言い伝えって話もあるけど。確かこれを片付けないくらいがさつだと嫁の貰い手がいなくなるとかそんなんだったような」

「うーうー」


ほほーなるほどなるほど。納得のいく理由だ。

他にもひな祭りには菱餅やちらし寿司、ひなあられとかと食べるそうだ。それは後で作ろう。


でも結婚かー・・・結婚?


「・・・う?」

「・・・おん?」

「・・・あれ?」


私結婚するのだろうか????


「いや・・・まぁ・・・人間の体を上げるって意味なら出来るけどな?」

「まず出会いあるん?」

「・・・俺とお前はその話は駄目な気がするわ」

「せやな」


2人の出会いが変わっているのは分かっているからいいんだ。

問題は私だ。私結婚できるのか?というかするのか?

今のところそういう願望はないけど・・・うーん。


「1回どういう人と結婚したいか考えていればええんやないの?」

「うー・・・」

「てか、恭輔的にはええんか?」

「何が?」

「いや、ニホリが結婚て」

「まぁ・・・別になぁ」

「あら意外」

「いや、ニホリが好きになった人ならなぁ・・・あ、でも」

「でも?」

「俺と1回戦ってもらうかも」

「難易度跳ね上がっとるんよ」

「後クソ男なら殺す」

「あ、これあかんやつや」


うーん結婚・・・うーん?


そもそもそういう男の人って、というより、まず私は殆ど異性に会ったことがない。

研究所に行けば着せ替えになるからまずいないし、家の中では恭輔とじいちゃんだけ。

買い物に行けば見るくらいはするけどよくは分からない。

結論。考えるにも経験が足りてない!


「うん。じゃあ今から聞く質問に答えてな?」

「う!」

「まず優しい人がええ?」

「う」


当然イエス。


「お料理は出来る人がええ?」

「うー・・・う」


そこはどっちでもいいかもしれない。一緒に出来たら嬉しい。


「どういう職業の人がええ?」

「・・・う?」


基本的に生活に困らないくらいの収入なら文句はなし。


「子供とか動物が好きな人がええ?」

「う!」


それは当然そうだろう。私も好きだからそれがいい!


「あんまり遊びをしない人がええ?」

「う?」

「あ、せやな・・・あれやな。ニホリを放っていて余所に遊びに行くとか?」

「う!」


一緒に遊びたいからそれは遊ばない人がいい!


そんな感じでいくつかの質問に答えていく。

答えていくたびに、若干フミの顔がおもしろい顔になっていく。

何故か隣の恭輔も同じ顔になっている。


「・・・うん。恭輔、これあれや」

「ああ、うん。だよな」

「これ俺だわ」「これ恭輔やわ」

「うーうー」

「「あー」」


まぁなんとなく自分でも気が付いてはいたけど。

でも仕方なくない?だって知ってる男の人で一番かっこいいと思うのは恭輔なわけだし。


「これ俺が悪いのか・・・?」

「いやまぁ・・・変な男に引っかからへんと思えば・・・」

「案外ちょろっと行ったりしない?」

「・・・よく考えれば、ニホリて人間の心読めるようにねなるやん」

「え」

「いや、うちのスキルで」

「あー」


フミの持っているスキル『読心』

それを恭輔経由のラインで私に共有すれば確かに使える。

でも、それとこれと何が関係あるのだろうか。


「それはそれで、娘の将来が心配だぞ俺」

「これで自分より強いとか言い出さんのはまだええんやろうか・・・?」


そもそも私戦わないぞ!


「戦わへんわけやないやん」

「・・・いかんぞ。将来俺以上の収入とか言ってもダメになるぞ」

「・・・どこの社長クラスの収入が必要になるんや」

「強さと収入と・・・後は寿命か」

「これ人間と結婚は無理やな」

「・・・うー」


何か勝手に結婚出来ない認定されたんですけど

よろしければ評価やブクマ登録お願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ