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536話

動けないけど、運ぶのは瞬間移動でやればいいから問題ないってね。


「ただいまー」

「ただいま~」

「う~」

「ニホリちゃん!!」

「うっぶ!?」

「・・・俺じゃなくてニホリかぁ」

「まぁそらそうやろな」


良い娘力が高すぎるんだ・・・!!


ニホリに抱き着いて、そのまま抱き上げる母さん。

ぶんぶん回ってるから、疲れ切ってるニホリが目回してるんだけど・・・まぁいいか。


「いやええんか」

「いいでしょ。俺達はコロちゃん達治さないと」

「ああ・・・うん・・・恭輔?」

「うん?」

「あの・・・ロラちゃん達のことなんやけど・・・」

「ん?こいつらがどうした?」

「」(ドモ

「いや・・・気にしてへんのかなって・・・うん?」

「うん?」

「」(ウン?

「・・・んんんん????」


フミが百面相してる・・・


「いや・・・え・・・えぇ!?!?」

「どうしたのよ」

「どうしたのフミちゃん?」

「う~」(お目目グルグル

「」(オクスリドウゾ

「うー・・・う?」

「」(ウン?

「・・・うー」(ゴシゴシ

「」(ヤッホ

「・・・う!?」

「」(コロチャンー

「ワフ・・・!?」


おっふ。皆百面相してるわ。ウケる。


ロラちゃんはロラちゃんで怪我してる子達に薬を撒いている。

うーん・・・可愛い!!


その度に百面相を量産してっけど。


「はっ・・・どうなっとるんやこれ!?」

「」(ハテ

「はてやないわ」


フミに捕まり、首を傾げるロラちゃん。

まぁいい加減説明するか。


「未来の俺からの贈り物でな」

「贈り物?」

「ああ。あいつの神力の形を初めて知ったよ」


未来の俺は、ロラちゃん達が俺の器になるってことを分かっていた。

だからこそ、ロラちゃん達を助けようとしたのだ。

俺の器になるってことは、魂が俺の一部になるってこと。

でも、それは神力で形にした物であって、本当に俺の一部になったわけではない。

そこで未来の俺は、自分の持っていた神力の形を俺とそれ以外の魂を識別し、分けることに使った。


さらに、かつてポヨネに肉体を与えた女神の技を思い出して、それを習得。

俺と1つになった時に、その知識と力を残して行ってくれたのだ。


「んで、帰り際にそれやった」

「な・・・無茶苦茶や・・・」

「うー・・・」

「ワフ・・・」

「」(テヘ

「だから、ロラちゃんだけじゃないぞ」

「え」

「ほれ」

「クン」


白狐のはっちゃんです。


「どーも」

「クーン」

「クゥ!?」


狐ポジが!?って言うけど、貴方より先輩なのよ。


「後5匹いるんで。後で紹介するわ」

「・・・ああうん・・・あれやな。気にしたらあかんやつやな」

「うー」


もはやドン引きだよ。


当然、ロラちゃんだけじゃない。

コロちゃん以前のペット・・・俺の家族は全員俺の中にいる。

その全員に、体を与えたってだけなのだ。


全部で7匹・・・ロラちゃん除いたら6匹家族が増えるよ。


「おわぁ」

「うー」

「あら~?・・・もしかしてはっちゃん?」

「ク!」

「あらあら~」


母さんにはっちゃんを預けてっと。

ほれ、いつまでも呆けてないで皆運ぶよ。ロラちゃんが治してくれたし。


「あ、コロちゃん立てる?」

「・・・ワン」

「ういうい」


運べって言われた。


















「シャー!」

「おお!?・・・おおおおおお!?!?」

「ヨシ」

「よしやないて・・・」


親父にりーさんをけしかけたけどドッキリ大成功。

親父も見ただけで、その蛇がりーさんであることを見抜いたようだ。

地味にそれもすごいな・・・


「あ、姉ちゃんめーちゃんとのんちゃんいる?」

「ニャ」

「ワン」

「・・・何か、常識の壊れる音が聞こえるわ」


んなもの俺にはなくなったようん。


「いやどういうことだ!?」

「シャ」

「かくかくしかじかこういうことです」

「分からん!!!」


まぁだろうね。

でも説明か・・・面倒だな。どこから言ったものか。


まずこの子達がロラちゃんの中にいたってところからか?

いや、未来の事も言わないとそれわかんなくなるし・・・うん?そもそももっと前から説明したなきゃいけない??

・・・・・・・・スゥー


「がんばった」

「考えた結果説明それか!?」

「俺の愛が限界を超えたんだよ」

「・・・否定できないなぁ」

「いや否定して!?」

「う」

「え?何ニホリちゃん」

「うー」

「・・・やわらかーい」

「ニャー」


ニホリは完全に諦めたようで、めーちゃんを姉ちゃんの顔に押し付けて、自分はのんちゃんに寄りかかっている。

あ、のんちゃんはゴールデンリトリバーだから大きいのよ。

めーちゃんは三毛猫。あ、メスね。


・・・こうやって見ると、多いなうちの子。


「めぇ」

「お、どうしたしーちゃん」

「めぇ?」

「うん?亀と龍はって」


あいつらは普通に元の場所に戻っていった。

神力を分け与えれば、勝手に回復出来るみたいだったし。

実際、ハクコちゃんとフィニちゃんは他の子より早く既に回復している。


「ガウ・・・」

「まぁ俺だし?」


今の俺は、まだ星1つ分の力をそっくりそのまま持っている状態だ。

それに、未来の俺が星を取り込んだ結果、権限そのものも持っている状態。

つまりは、前に女神に貰った鍵以上の事が出来る状態なのだ。


「あいつらの住んでる場所に、俺の神力が湧くように設定したりな?」

「めぇ~」

「チュン・・・」


まぁ元の俺の神力がないと出来なかったけどな。

流石に無から神力を湧き出させるのは無理だった。

その代わりと行ってはなんだが、魔力で出来ることは今なら何でも出来るな。

俺+未来の俺+地球の魔力。

量だけで見ても既にねぇって感じ。俺だけでも人間越えてたのにねぇ。


「ってあれ?女神さんは?」

「女神?」

「いや、一緒に帰ってくるものかと思ったんだけど」

「ああ。あいつらは・・・」


まぁちゃんと家に帰ってるでしょ


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