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520話

眠りが浅いのか常に眠いです最近

「朝は皆と遊んどったん?」

「遊んでたり遊ばれたり?」

「遊ばれる・・・?」


主にロラちゃんとか、体力戻ったねっさんとかにな。


お昼ご飯も食べて、母さんも起きたから姉ちゃんの家事コーチ交代。

ピッちゃんの日向ぼっこも終わったようで、俺の部屋で2人でまったりと。


「というかいつやるって言ってたんだ?」

「あれ?前に言うとったやん」

「そうだったっけか?」

「覚えてないんかい」


全くさっぱり記憶にないでござる。


「まぁうちもそんなに教えるんは出来へんけどな」

「そうか?俺よりは出来るでしょ」

「いやぁ・・・言うて恭輔もある程度出来るやん?」

「まぁそらな」


家で1人でいること多かったからな。その分は家事は出来る。

だけど、それはあくまでも1人での話だ。

俺とコロちゃんしかいないって形だから、やることも俺とコロちゃん分。ご飯も俺とコロちゃん分。


姉ちゃんとは年離れてるし、結構早めに出てった姉だからな。


「人間は普通子供の時はもっと誰かといるもんやもんな」

「ほんとそれな」


まぁそれが普通だと思ってたから、別に何とも思ってなかったんだけどさ。

ああでも。コロちゃんいなかったら流石に寂しかったかなぁ。


「母さんが突如として連れてきたからなぁ」

「案外。恭輔の為やったりしてな」

「俺の為?」

「恭輔が1人やと寂しいから~いう感じ?」

「・・・どうなんだろ」


よくわからない。

母さんんは結構突如として動物を連れてくるのが基本だからなぁ。

どんな基本だとは思うけど、それが普通だったから仕方ない。


というか。ふーちゃんみたいなパターンも多いし・・・自分が可愛いと思ったら連れてくる的な?


「え?ふーちゃんそんなんやったんか」

「そうそう。急に動物園に行けとか言わてな」


あれはマジで驚いたわ。


「自転車で買い物揃えるの大変でな」

「そこなん?」


主に移動がな。


「買い物はいつもする店でやったしなぁ」

「それが簡単になる理由なん?」

「店員が俺の顔を覚えている」

「ああ・・・」


ただでさえここら辺では有名な家なのだ。

それにプラスで、結構な頻度でペット用品を買いに来るとかね?

後時々ホームセンターで一気に買い物する時もあるから、そこの人にも覚えられてるぞ。


「今度一緒に行くか」

「いやな予感がするんやけど?」

「・・・間違いなくおめでとうの嵐に見舞われるぞ」

「やろぉな!?」


後買い物に来ている人にも声かけられると思うわ。


「どこまで有名なん恭輔・・・?」

「俺ってか、元々は親父と母さんが有名だったんだよ」


親父達はここに引っ越してきた形で、この家が建った。

家の大きさより、庭の方がデカいとかいう珍しい家だったからその時点で近所のうわさにはなっていたそうだ。

そして、本人たちが著名な学者であるってことが知れてさらに有名に。


そこに生まれた子供・・・姉ちゃんと俺だ。

姉ちゃんはまぁ俺よりは普通の人間だから、有名な学者さんの娘さんってだけだった。

だが俺は、動物と会話出来た。

それをちゃんと知られてるわけではない。動物に話かける変わった子くらいな感じだ。

それが徐々に色々動物関連でやってたら・・・いつのまにかな。


「迷子探しとか、後動物園関連とか」

「ライオンに助けられた聞いたんやけど」

「マジだな。猪から守ってもらった」


懐かしいなぁー


「恭輔の昔話は、どんだけ聞いても飽きんなぁ」

「はっは・・・話してない内容だけ端折って話しても3時間くらいあるぞ」

「そこまでは無理やな」


俺も嫌だよそんな話すの。


「フミは何かないのか?」

「えぇ~うち?ないてないて~」

「山の動物達の話とか聞いたことないけど」

「あ~・・・あの子らな~」


地味に聞いたことのない内容だ。

親父の実家の近くにある山にあるダンジョン。

そこには野生動物たちが冬を越すために中で住んでいる場所だった。

フミがトップで、守っていたという面もある。


「あの子らはまぁ・・・うん。あれやなぁ」

「どれ?」

「・・・うちが恭輔に会う前からずっと見てたんは覚えとる?」

「覚えてる覚えてる」


確かスキルかなんかで見てたんだよな。どんなのか聞いてないけど。


「んで、ちょうどダンジョンの入り口が静かやからそこで見てたんよ」

「下はまぁうるさいってか・・・やかましい?」

「そうそう。そんなんやったからな?そこで座って見てたんやけど・・・」

「見てたんだけど?」

「気が付いたら囲まれとったんよ」

「はい?」

「いや、最初は小さい狸がおるんわわかってたんよ。ただ害なしやん?」

「野生でお前に危害を加えられるやついないでしょ」

「まぁそうなんやけど・・・。んで、それ放置しとったら安全や思われたみたいでな?」

「あー」


まぁそらそうなるわな。

野生動物たちは、自分達にとってどこの場所が安全かが分かる。

フミの近くと言うと、超安全地帯。

なにせダンジョン内の最下層でも問題ないくらいのスペックを持っている。


恐らく最初に寄ってきた狸は、偶々見つけた穴を下見に来たんだろう。

そこにフミがいて、俺の事を見ていた。

駅前とかにいる鳩とか割とそうなんだけど、奴らは人間の視線と感情を理解している。

敵意があるかないかだ。

狸はそれをフミから感じ取った。この存在は、自分に興味がない。なら安全だな!!ってことだな。


「やから来てたんか・・・」

「んでその狸を見た他の子がさらに寄ってきたというわけです」

「ほえ~」


冬眠の時期でもあったから、猶更安心できる場所が欲しかったのだろう。


「中で戦わせたりもしたんだろ?」

「したで。一応ある程度は戦えへんとあぶないやん?」

「まぁ至れり尽くせりな環境だっただろうな」


本来ならありえない環境だ。


「うちかってレベル」

「いや流石にそこまでは・・・」


野性的に見れば同じようなもんだと思うけど。

・・・そんなこと話してたらうりぼうに会いたくなってきたな。


「今度行くか」

「せやなぁ。うちも気になってきたわ」

「ヨミも連れてったら喜ぶか?」

「いやぁ・・・あの子はもう出てった後やったしなぁ」

「あいつ本当にかみ合わないな・・・ん?」

「どしたん?」

「いや。フミの狸モードって、その狸ちゃんが切っ掛けか?」

「そうやで。お目目くりくりで可愛い思たんよ」

「フミも可愛いぞ?」

「・・・いやうちの正体は可愛い系では」

「可愛いでしょ」

「はうぅ///」


全身可愛いで出来てるようなもんでしょあれ。


あ、隣で照れてる今のフミも可愛いぞ。

尻尾ぶんぶんだし。


でも、そう考えたらやっぱり1回はあそこのダンジョン行かないとな。

俺的にもフミ的にも、特別な場所だしな。


「・・・そういえば俺達新婚旅行って行ってないな」

「ふぇ・・・旅行?」

「そう。旅行旅行」

「この間行ったやん」

「いやそうじゃなくてな。夫婦だけで行く感じ」

「・・・富士山とか色々行ったで?」

「泊りでな?」

「あ、それならないな」


確かに走って行ったけどな?

というか、日帰りで行こうと思えば日本くらい越えられるわ。

瞬間移動したらマジでどこまで行けるぞ今なら。


「どこか行きたいとかあるか?」

「うーん・・・新婚旅行てどこ行くんが普通なん?」

「えぇ・・・良く聞くのはハワイ?」

「海?・・・22層でええやん」

「・・・ほら、温泉とか」

「お!それは行ってみたいわ!!」

「じゃあそこかな」


よく考えていると、自然系の観光スポットは大体意味ないのではないかと。

全部ダンジョン内で済むしな。後大体の観光地は俺がネットで調べれば同じ物作れるって言うね。

土と草操れる俺に隙はないのだ。

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