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519話

どうでもいいご報告なのですが長い事歯医者通いだったのが終わりましたやったね

「」(マッタ

「待ってたのか・・・」


リビングで短い手を組んで堂々と立っている黒い兎っぽい2足歩行生物。

そう。我が家のアイドル・・・いや、皆可愛いし皆アイドルだな。何でもないです。


「ってあれ?そこらへんで伸びてたコロちゃんは?」

「」(アッチ


指さされた方向を見ると、そこにはソファで母さんに撫でられているコロちゃんが。


「なるほどね?」」

「」(アソンデー

「あいあい・・・抱っこでいい?」

「」(イエー


ロラちゃんの遊びにはいくつか種類があるが大体一緒だ。

体を動かすか俺にもふもふされるかの2択。

正直後半は遊びなのか首を傾げるところだが、まぁ満足してるしこれでいいのだ。

というか、これ前世からの癖だしな・・・あの時はまだお膝にすぽっと収まるサイズだったけどな。

今はお膝に抱えるくらいになっている。


「大きくなったなー」

「」(ウン?


何か違くね?と聞かれたが、まぁ大きくなったのには変わりないからいいでしょ。


それにしても、なんとも魅力的な足だな。

ぷにっとしてて、もふっとしてる。

体毛が非常に柔らかいし体も柔らかいから、何かすごく質のいいスポンジを触ってるみたいだ。


ちょっと揉むと、ちらっとこっちを見て気持ちよさそうに目を瞑り始める。

ここか。ここがええんか。


「ほれほれ~」

「」(キャー

「お前マジで変わんないな」


子供の頃もこんなことしてた気がするわな・・・


「懐かしいなぁ」

「」(ソウ?

「そら俺にとっては10年近い時間が経ってるわけだしな・・・お前は違うのか?」

「」(フルフル

「なんと?」


俺に捕まって・・・というか、フミに捕まえられて俺を見たら急に思い出したから、ロラちゃん的にはあれからの時間しか経ってない感じらしい。

自分が死んでから、それまでの期間・・・ロラちゃんとしてダンジョン内でうろちょろしてた記憶はある。

だけど、今のロラちゃんとしてシャキッと思い出しのだがその時だから、あんまり時間の経過は感じてないらしい。


未来のロラちゃんが、過去に跳んできて全てを思い出して未来を知った。

まぁ俺に捕まったのはそこでこけたからなんだけど・・・嫌がる子連れて帰りたくないし。


「そう考えると運命チック?」

「」(エヘ

「可愛い」


俺のこの趣味嗜好は完全にロラちゃんで作られたなって強く思う今日この頃。


「あ!そうだ。やりたいことあったからやっていい?」

「」(??


昔はロラちゃんが小さかったから、殆ど一緒に寝たことはなかった。

小さい時だと潰しちゃうってことで、寝る時はロラちゃん専用ハウスで寝かせていた。

まぁめっちゃ抵抗されたけどさ。


んで、今は大きいじゃん?

潰さないじゃん???


「ロラちゃん膝・・・膝はないな」

「」(´・ω・`)


そんな顔しないでくれロラちゃん。大丈夫だ。


「お前のもふもふボディなら問題ない」

「」(ハッ


俺が抱えていたところを、体勢が逆になる。

ロラちゃんが横になって、その上に俺が頭をそっと乗せる。


「・・・」

「」(・・・

「・・・・」

「」(・・・

「あら~?何してるの~?」

「ワフ・・・?」

「枕ごっこ」

「」(ヨキ

「そうなの~・・・コロちゃん?」

「・・・ワフ?」

「私にもやって?」

「・・・ワン」


母さんは俺達を見てうらやましくなったみたいだ。

コロちゃんもああなると母さんが駄々こねるの知ってるから何も言わずに動き始めたし。

何故かリビングで、動物を枕にして寝る人間2人。

一体全体何をしているのだと、この場面を見たニホリは思ったそうだ。

















「うー!」

「何で俺・・・?」

「う」


何故か枕ごっこしてたらニホリに連行されました。

何故?


「う」

「すぅ・・・」

「・・・ワッフ」

「なるほど」


母さんはコロちゃんを枕にして寝てしまったようだ。

フミは姉ちゃんに何故か家事を教えてるし、手が足りないから呼ばれたとそういうわけか。


「理解したけど・・・俺邪魔じゃね?」

「うーうー」


ニホリの腕前だと、俺がいたら逆に邪魔になりそうだと思ったけど、そうでもないのか?


「う」

「簡単なの?」

「う!」


今日のお昼ご飯は簡単な物にするそうだ。

その分夕飯は豪華にするらしい。

元からその予定だったから、お昼は俺とニホリだけでもいいらしい。

まぁそういうことならな・・・どいうか、負けてるのは分かってたけどそこまで差が出来てたか。


家事を始めてそろそろ約2年目突入か。

それだけの期間で、倍くらい家事やってた俺より料理上手くなるんだから・・・まぁ才能かな?


「んで。今日のお昼は一体?」

「うー」

「簡単・・・?」


うどんを打ちますって簡単なのか・・・?

と思ったら、既に生地は出来上がっているらしい。

打つっていうか、切るってことか・・・いや簡単じゃないな。

俺流石に麺を均等に切るとか出来ないぞ。


「う?」

「あれは製麺機があるからな」

「う!?」

「あれ?」


知らなかったのか?


「えっと確か・・・ほれこれ」

「うー!」

「すまん」


まさか知らないかったとはな。

我が家の調理道具事情的に、結構色々便利グッズは置いてある。

主に俺が楽をするためにな。

そのうちの1つがこの製麺機なんだが・・・ニホリは見たことなかったか。

確かにニホリが来てからうどんを俺が作るってことはなかった気がするわ。


「・・・うー?」

「あ、あるぞ」

「・・・うーうー」


意地でも使わないそうです。左様でござるか。


「まぁ麺切るのは任せていいか?」

「う!」


俺は薬味とか切るか。

冷蔵庫には・・・ネギとか色々あるな。


「この天ぷらは昼用?」

「う」

「ヤー」


まぁこれはこのままでいいか。

海老天にかぼちゃ、ちくわと色々あるな。この感じだと作った物を置いてあったのか。

これは温めてっと・・・


「う」

「ん?どうした?」

「うー」

「天かす?俺いらないけど?」

「う?」

「ああ。俺わざわざ入れることはないぞ?」

「・・・うー?」


俺は基本薬味って入れない人なんだよね。

最初から入ってるのは特に何も思わないけど、入ってないなら無いでわざわざ入れない。


「面倒なんだよね」

「・・・うー」


よくわかっておられるな。

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