48話
お昼に投稿した物の話数を間違えてたという。直しました。混乱させてしまい申し訳ございません。
2話投稿します。
大門家の宴~近所の余り物の乱~から二日後。
鷹の対策・・・ではなく、違うことで親父たちの研究所に来ていた。今日はみんなで来てる。
親父たちの車で来たからすらっぴ達も来ているぞ!。
「すでに大人気」
「みんなもう少し、何かあってもいいと思うんだ」
「コウモリを初見で素手でつかんだ人が何を」
第一、この研究所で一番ぶっ飛んでるのは親父だろう。
今でこそ書類仕事続きでなりを潜めているが、未知の生物に出会った時、貴重な動物を見つけたときの親父のテンションはあんなんだ。場合によってはあれよりひどい。
・・・サラマンダーとか直接見たらどうなることか。
「恭輔君恭輔君!」
「なに?」
「ニホリちゃんどこ?」
「え、ニホリ?。いないんすか」
「さっき母さんが連れて行ってたが・・・」
「ああ!。大門博士抜け駆けだ!」
「ずるい!。いつも家で会えるのに!」
「すぐに行かなくちゃ!」
「所長!。博士どこですか!!」
「ああ、気配は二階の会議室だけど・・・」
「「「「急げー!!!」」」」
「・・・なんという圧力」
「女子はいつまでもかわいい物が好きなんだな・・・」
人気順で言うなら、ニホリ、ねっさん、ころちゃん、すらっぴだな。
今出てこなかった子たちは・・・
「るぅぅ」
「ききーzzz」
「・・・」(丸まりながら抱かれてる
全員俺のところにいるってわけだ。
ふーちゃんは前回もみくちゃにされたのが嫌だったのか、完全に俺に縋り付いてる形。
ピッちゃんは前回の貰った服を来ながら俺の周囲を飛び回っている。俺に見せびらかしているらしい。
バトちゃんは寝てる。
「お前こんなキャラだっけ?」
「zzz」
「返事なし・・・ガチ寝やね」
「図太いな・・・」
コウモリってこんなんだっけ・・・こいつらダンジョンモンスターだったわ・・・。
それはさておき、場所を移す。
今回の研究所訪問の本題に入ろう。ぶっちゃけ俺一人でもよかったから、この分なら起きてくればよかったか?。
嫌がるだろうなぁ。特にニホリは。
「ほれ、これだ」
「おお、マジのやつって初めて見たわ」
「刀剣博物館とか行ったことなかったのか?」
「ない」
「そんなマジに言われても困るんだが・・・」
興味はあったけど、そこ行く暇あるのなら動物園行くよね。最近行けてないけど。
「それで、お前の使っている剣は?」
「これこれ」
「「「「おおおおお!!!」」」」
「男どもはこっちが好きか」
「そういう人種の集まりだからな」
わかっていると思うが、ここの研究所は別に生物関係の人間ばかりいるわけじゃない。ありとあらゆる、と言うと言いすぎだが、様々な分野の研究者がいる。
それぞれは少数だが、全体の人数はかなり多い。そのせいか知らんが、オタクが多い。年齢層問わずに多い。
「それで、何すりゃいいんだっけ」
「お前の使っている剣と、そこの刀で性能の差を調べたいからな。いろいろやってもらうぞ」
「具体的には」
「ぶっちゃけ考えられること全部」
「うわぁ・・・」
「切ったり殴ったり全部だ」
「うわぁ・・・」
刀で殴るってなによ・・・
「休憩たーいむ!」
「・・・」(チーン
「流石に持たなかったか」
「・・・限界です」
単純に的を切るだけの時はよかった。
ただその後の、どこまでの物が切れるのか。魔法の対処は、魔法仕様の差異は。などいろいろ調べた。
そのおかげで体力ってよりは、メンタルが削れた。
「なんで、ふーちゃんの魔法を俺が切るなんて実験があるの?」
「お前の戦闘映像でやってるの見てたからな。見たいって人が多くって」
「何考えてんだこのインテリ共」
「やだなぁ。インテリだから見たいんだよ!」
「そうだぞ恭輔。アニメ好きには夢みたいなもんだろう!」
「剣で魔法をはじいて接近」
「そしてズバッと一閃!」
「かっこいいだろう!」
「わかるけど。わかるけど自分でやるもんじゃないわ」
普通に熱いし。
「熱いのか?」
「あの距離だろ熱いに決まってんだろ」
「いやぁ。魔力でどうにかしてるもんかと」
「やろうとしたことはあるけど、スキルなくてできないんだよ」
「ん~。やっぱりスキルか」
「とってこれないの?」
「無茶いいよる」
ランダムやぞ。
この今ずっと話してるわかりやすいくらいのオタク集団。
今回の実験の発案者らしい。そんでもって責任者。まだ研究者として見ると若いのによくやるよ。その分優秀なのはわかるんだが。
あ、俺とため口なのは年の近さと趣味の一致のせいです。この人たちの雰囲気ってのもあるけど。
「ていうか、肝心の結果は」
「お、気になる?」
「そりゃな。俺本人ぞ」
「まぁ結論から言うと、お前の剣は地球上の金属と同じではないな」
「やっぱり?」
「気が付いてたのか?」
「いや、俺の今の能力で使って、ほとんど刃こぼれしないんだぜ?。俺素人なのに」
「なるほど、確かにそれはおかしいな」
ふーちゃんの魔法を日本刀で切った時と、俺の剣で切った時。
明らかに手ごたえが違った。日本刀だと少しつっかえる感じだが、俺の剣・・・面倒だな青龍刀でいいか。
青龍刀だとスパッといく。紙を切るより軽い手答えだ。
それに、魔法を切った後に日本刀は溶けていた。青龍刀は全く変化なし。
これだけでも十分わかりやすいだろう。
「てか、この日本刀なに?。随分いいやつみたいだけど」
「なんか所長が名人に頼んだとかで。かなりいいやつ買ったらしいぞ」
「一回でごみにしたけど」
「まぁそのための刀なわけだし」
「ちなみに一本おいくら?」
「・・・まぁ、うん百はくだらないかな」
「・・・頑張れば買えるかも」
「お前そんなに高給取りなの!?」
「だって俺の仕事歩合制で危険な仕事ですし?」
「マジかよ・・・俺も潜りてぇ」
「お前はそれ関係ないだろう」
「潜りたいだけ」
「テヘペロ」
「「「キモイ」」」
「俺が悪かった」




