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514話

そういえばなんですがウィクロスのにじさんじパックの新しい奴でアルスアルマルさんとドーラ様のサインカード当たりまして、前回分含めるとアルスきらきらカード3枚目なのでとげ丸になりました。

誰だって思ったからはノリと勢いでググってみてください。

「う~zzz」

「うご・・・ニホリさん?」

「zzz」


花の開花・・・未来の俺が予測した日まで後1日。

つまり、明日がその日だ。

事実、女神の調査や、俺の感覚から判断してもそれは間違ってない。

間違いなく。明日がその日だ・・・その日なんだけど。


「・・・緊張感」

「zzz」


腹に蹴りを食らって起きる。ニホリめ・・・久しぶりに一緒に寝たけど、寝相悪くなってんな・・・

ああいや。他の子達と丸まって寝てるから動かなかっただけか?


昨日の晩。親父達、それに姉ちゃん含めて家族が全員そろった状態で夕飯を食べたその後。

ニホリ達が部屋にみんなで来て一緒に寝ようと言うのだ。

もちろん俺の部屋には入らないから、しーちゃんたちの小屋に移動して寝たんだけど。

だから当然他の皆もいる・・・いるんだけど綺麗に俺だけに蹴りが入ったな。


「他の皆は・・・まぁ寝てるか」


時間は・・・4時?そら寝てるわ。

皆グッスリって感じだ。いつも以上に狭いだろうにしーちゃんも心なしか安心して寝ている気がする。


ふむ。1回起きると眠気飛ぶな。

なんとか起こさないようにどかせないだろうか・・・おや?


「ロラちゃん?」


1匹。うちの中で一番甘えん坊な子がいない。

不自然にスペースの空いてる場所もあるから、そこにいたんだろうけど。

うーん・・・?


「・・・」


なるべく起こさないように、少しずつどかしていく。

ニホリはしーちゃんの隣にツッコんでおけばいいでしょ。多分抱き着くし。


よし、上手いこと出来たな。

小屋のドアは、上手い事作ったから音をたてないように開けることも出来る。

ソーっと開けて外に出る。

冬の4時だ。まだ全然暗い。庭に住み着いている動物達も、まだ寝ているだろう・・・いや、猫はちょっくらいるわ。


「ニャ~」

「なんだお前か。ロラちゃん見なかった?


晴れて先日から姉ちゃんのペットになった猫・・・もといケットシーだ。

名前はまだ決まってないが、こいつこんな時間に起きてたのか。


ロラちゃんの事を聞いてみると、何やら庭の奥の方を指さした。

あっちにいるのか?


「ニャ~」

「ん?確か小屋の外に猫用のいろいろあるけど」

「ニャ!」

「あ・・・静かにな」


何か遊びたかったらしい。場所を聞くだけ聞いてさっさと行ってしまった。

まぁみんなを起こしはしないだろう。俺はロラちゃんを見つけないと。


庭の奥・・・少しずつ木々が増えていく。

親父達がこだわって、ちょっとした森みたいになっている。

ここに入る子は、あんまりいない・・・野良の子でもだ。

まぁ俺個人としても、今のこの雰囲気が気に入っているのはあるけど・・・ああ、なるほど。


ロラちゃんを見つけた。そして、なんでこんな時間に外に行ったのかも分かった。


「・・・墓参り?」

『・・・ああ、何年もほったらかしにしちゃったからな』

「薄情だ事」

『全くだよ』


お墓の前に、ロラちゃんと並んで未来の俺がいた。

ここに来たから、それをロラちゃんが感じ取ったのかな。


近づいてきた俺に気が付いたようで、ロラちゃんは俺に飛びついてくる。


「」(オハヨ

「おはよ・・・よく気が付いたな」

「」(オシエテモラッタ

「んー?・・・まぁいいか」

『お前も目が覚めたのか?』

「ニホリに蹴られたんだよ」

『ああ。あいつ、俺といる時だけ寝ぐせ悪いんだよな』

「え」

『気が抜けるのか知らんけど、コロちゃん達は一回も蹴られて事ないんだって』

「うっそだろお前」


そんなことあるー?

俺はてっきり普段は動けないからって理由だと思ってたのに。


「・・・んで?墓参りだけか?」

『ああ・・・今日が最後だからな』

「準備は終わったのか?」

『当然。後は待つだけだよ・・・お前も準備万端って感じだな』

「わかる?」

『見りゃわかるよ。随分とまぁ・・・張り切ったな』

「お前に言われたくないよ」


魔法でベンチを作って、間にロラちゃんを挟んで座る。

お互いを見て、お互いに同じように思ったのだろう。

だから、同じような感想が出てくる。

口にはちゃんと出さないが・・・随分と無茶をしている。


俺は、調子が良いからですませられるが、未来の俺はそのレベルじゃない。

明らかに無茶・・・体がボロボロだ。よく動けるなってレベルで。


「何したらそんな壊れからするんだか」

「」(サスサス

『ははは・・・いやまぁ、俺史上最大の山場だったなぁとは思うわ』


中からきているダメージだ。

いや、ダメージと言うか・・・耐え切れなくて崩れてる感じだ。

無理矢理中にある物を抑え込んだような。


歩くのもやっと・・・いや、話すのもきついだろう。

何かする度、考えるだけで激痛が襲っているはずだ。


『・・・まぁ優秀なお薬屋さんがいてな』

「」(フンス

「それ大丈夫じゃない奴だな」

「」(フルフル

「はい?何してんだお前」

『いやぁ・・・あははは』


ロラちゃんが未来の俺に気が付いてここに来た時、こいつはなんと倒れていたようだ。

しかも今以上にボロボロの状態でだ。そこをロラちゃんが急いで薬を出して回復させたらしい。


「・・・大丈夫なのか?」

『・・・問題ないよ。当日までは大丈夫だ』

「当日まで・・・ね」


その後は駄目・・・いや、考えてないか。

そもそも、こいつは明日で終わる気なのだ。


だけど、俺はそれを止めることは出来ない。

フミの為にというのもある。

だが、それ以上に俺が言っても止まらないから俺なのだが。


だから、俺が聞けるのは1つだけ。


「・・・立てるな?」

『・・・当然』

「」(・・・


・・・これ以上は、意味がないな。


「そういえば、コロちゃん達が何かしてるんだけど・・・お前何か聞いてる?」

『コロちゃん達が・・・?いや何も・・・ああ、そういうことか』

「ん?何か分かったのか?」

『いや、何をするかは知らないが・・・なんでするのかは分かる』

「はい?」

『いや、こっちの話しだ。明日分かるしな』


こいつも聞いてはいないようだが・・・何か分かったと言っている。

コロちゃん達の行動が、何のためにか・・・考えたことなかったな。


「・・・時間稼ぎ?」

『・・・こういう時に俺たちの勘の良さは嫌になるな』


地球の知識は、先の未来のことに関しては教えてくれないし。

探したいことがはっきりとしてないと分からない。

だから、なんとなくどうなのだろうと考える時は勘に頼ることになる。

まぁ大体当たるんだけど。


そうか。時間稼ぎ・・・


「俺達のだな?」

『マジでクソみたいな勘だな』


俺達の準備に時間が掛かるのだろう。

ああそういうことか。


「お前も?」

「」(・・・シラー

「隠し事下手だなお前」


そこも可愛いのだが・・・


はぁ。合っているみたいだな。

あの子達は、俺達の準備が整うまでの時間稼ぎをするために行動しているのか。


「今から始めたんじゃ間に合わないのか?」

『ダメだ。確実性は高めたい』

「・・・そうか」


明日・・・あの花が開花してからじゃないと駄目・・・いや、時期の問題かな。

それに合わせて、未来の俺が準備をしていた。

だけど、それの結果を出すには時間が掛かるのを、何かしらでわかっていたんだろう。


「・・・それとも、置いてかれない為かな」

『だろうなぁ・・・ああ。だからあいつらも・・・』

「そっちも何かしてんのか?」

『ああいや・・・全部終わった後はお前に任せようかと思ってたんだけどな?』

「お前マジでそれ考えてたのか!?」

『え?なんで・・・ああ、ニホリ?』

「ああ。あの子を放置してるからだろうなって」

『ああうん・・・そら考えれば分かるわな』


他の子達は・・・ちょっと予想外だな。


『コロちゃん以外は任せる気だったんだけどなぁ』

「何。変なことしてるの?」

『・・・明らかに、俺達と同じことしようとしてるんだよな』

「あらま」

「」(ウンウン

「ん?なんでだ?」

「」(ムフ

「・・・ああ。そらそうだわな」

『まぁ・・・確かにそうだよなぁ」


置いてかれたくない・・・そら当たり前だな。

家族が遠くに行くんなら猶更だ。自分も同じところに行けるのなら、そら付いてくだろうよ。


「・・・いい子達だよ本当に」

『全く・・・この子らと言い、俺には勿体にくらいの子だよ』

「」(ム

「ほれ、ロラちゃんがむっとしたから辞めな」

『あ、ああ・・・ごめんな』

「」(ユルス


ロラちゃん達からしたら、自分達が好きでいるって話だしな。

そんなこと言われたら。そらむっとするわな。

・・・まぁ、同意見だけどな。


本当に、勿体ないくらいのいい子だよ。

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アルスアルマルのサインカードなんでサインアルマルって呼んでるのは内緒です

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