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504話

そろそろ寒いので防寒着を増やそうかと思います。

風邪ひきたくないのでね。

・・・引いたら投稿とまるし

花の開花まで、後3日。


「・・・」

「・・・」

「・・・うー」

「」(シー


ダンジョンにて訓練。

本来ならもう一秒も無駄にできないが、今はただ座っているだけだ。

正確かくには、俺の隣にいる人型と同じ体勢で瞑想をしている。


昨日から女神たちが、このダンジョンのこの階層・・・22層に住むことになった。

俺達が訓練で使うのもここだから、来れば会うのだ。そこは何もないんだけどな?

ありがたいのは、女神と人型が俺達に協力してくれるようになったことだ。


とりあえず、俺達の今の実力。そして何をしているかを見せるためにいつも通りの事をやっていた。

コロちゃん達はコロちゃん達でやっていることの続き。

俺はフミと組手・・・をしていたのだが、途中で止められた。


「無駄が多い?」

「多い」

「力が逃げている量が多いわねぇ」

「えぇ?恭輔が?」


なにやら、俺が魔法を使うにもスキルを使うにも無駄が多いそうなのだ。

まぁ女神達から見たらということは前もって言われている。

人間の基準で見れば、最高ランクであるのは間違いないそうだ。


「そうね・・・ひーちゃんがあなたと戦った時、いつまで戦えたかしら?」

「戦った時って・・・『真化』の時か?」

「そうね」

「あの時は・・・多分20分くらいだな」


全力も全力。それに、文字通り後先考えないでフルスロットルで戦っていた。

今でこそ考えてみると、あれが『真化』の本気の領域だったのだろう。

俺は・・・それを出し切れてはないな最近は。


「当然ね。フミちゃんの事がないもの」

「えへへ~」

「まぁそこは心配してないわ。いざって時には使えるでしょうし」

「せやな!!」

「んで。その話しと俺の無駄に何の関係が?」

「ひーちゃんはね?あのまま1月は戦えたのよ」

「・・・はい?」

「まぁその前に恭輔ちゃんが押し切っちゃうでしょうけどね」

「・・・いやいやいや。まさか」

「そこまで魔力に差はないって?」

「ないとは言わないけど・・・そんなにか?」

「いいえ。恭輔ちゃんの言う通りなの。ひーちゃんの魔力は、どれだけ多く見積もっても恭輔ちゃんの1.3倍くらいよ」

「・・・いやそれかなり多いんちゃう?」

「う」

「まぁ普通に考えれば多いのだけれど・・・出力に差があるしねぇ」

「さらに無駄も多いと」

「ええ。もっと言うなら他の要因もあるけど・・・それは後でね?」

「お?・・・わかった」


ふむ・・・その数値分の差はなんとなくわかっていた。

だが、それだけの量で1月。要因はいくつかあるみたいだが・・・無駄をなくしたところで、そんな伸びるとは思えないぞ。


「そうね・・・ちょっと立って、拳を突き出してみて」

「???・・・いいけどさ」


言われたとおりに、その場で立って拳を突き出す。


「じゃあ今度は、魔力と一緒に動かしてみて。魔法でもいいわ」

「はぁ」


魔法でいい・・・ゴーレムがわかりやすいか。

隣にゴーレムを作る。ちょうど俺と同じ背格好で作ったから、多分わかりやすいはず。

そのまま俺と同じ動きをさせるようにして、拳を突き出す。


「どうだった?」

「どうって・・・普通じゃん?」


強いて言うなら、ゴーレム側の方が動きが遅かったが・・・


「そう。それよ」

「うん?」

「今、恭輔ちゃんは自分の動きと同じように動かしたでしょ?」

「させたな」

「なのに、なんでゴーレムの方が遅いのかしら?」

「そら・・・」


言われてみると・・・何でだ?

俺と同じ動きなら、タイミングはずれても根本的な速度は同じであるはずだ。

なのに、今の動きは遅かった。


「これが無駄ってことなの。恭輔ちゃんが魔法と使う時に、魔力の動かし方と頭で考えていることに差が大きいの」

「はぁ・・・うちはこういうもんなんかと思っとったわ」

「まぁさっきも言ったけど、本来ならこれは普通なのだけれどねぇ」

「恭輔はもうそんなところ通り過ぎ取ると」

「余裕で超えている部分だわ。だって、他の子達の魔法も含めて一斉に発動出来るでしょ?」

「出来る」

「なのに、一つの魔法を使うのにこうなるのは・・・まぁ無駄があるってことなのだわ」


ほぉ・・・段々理解出来てきた。

俺が頭で考えている動き・・・それは実は今の俺はその動かし方が出来ていなかった。

だけど、他の属性の魔法を纏めて使うことは出来る。

これは、それだけ俺の頭の能力があるってことだ。


「頭が遅れてるのか」

「そうなの。魔力の方が先に動いちゃってるから、考えた結果と同じにするように無意識にしてしまっているのだわ」

「ほぇ~」

「う~」

「どうにか出来るのか?」

「もちろん!!結局は、恭輔ちゃんが自分の実力をちゃんと認識すればすぐにでも直るのだわ!!」

「なるほどなるほど・・・どうするんだ?」

「ひーちゃん!!」

「んぐ・・・?」

「・・・食べ終わってからでいいのだわ」












そんな経緯があり、今人型の隣で瞑想中なのだ。

これになんの意味があるのかは・・・


「始める」

「おう」

「うー!」

「」(フレッフレ


ニホリとロラちゃんの応援を受けて、ようやく始まる。


今から、人型の魔力の動きに俺の魔力の動きを合わせる。

これは、俺がどこまでの速度に付いていけるを俺が確かめるためにやるのだ。

俺より魔力の扱いに長けている人型の能力を指標にして、認識自体を改める。


魔法を使う際と違って、今回は俺の感じた人型の魔力に合わせるだけでいい。

これなら、無意識に止めてしまうこともなくなる・・・はず、とは女神の提案だ。

瞑想は、人型が集中するために行っていたことだ。


隣で、魔力が高まる。


「来るで。うちもやろ」

「私もやってみよ~」

「うーうー♪」

「」(♪

「・・・」

「・・・俺達は真面目にやるぞ」

「当然」


人型が若干呆れているが・・・始まった。


人型の体内で、高速で魔力が動き回っている。

頭から手に、手から足に、足からお腹に留まって全身に巡る。

それを肌で感じ取り、同じように動かす。

最初は動きを見るのに遅れたが、徐々に追いついていく。

それを確認したのか、人型の魔力の速度が上がっていく。これは・・・


「うー」

「」(・・・


ニホリも驚いているが、めちゃくちゃ速い。

この速度で魔法を使ったことは確かにないな。


コンマ一秒も掛からずに、全身を回ってさらに別のところへ。

時々体の外に一瞬だけ飛び出して、すぐに正反対の方向に動いていく。


「うお・・・これは・・・」

「ん~・・・」


・・・魔力を動かすのに集中していると思ったのだが、フミと女神の様子が手に取るようにわかる。

フミは既についてくるので精一杯なようだ。

それに対して、女神はまだまだ余裕そうだな。こういうところはさすがだな。


「余裕?」

「あ・・・わりぃ」

「いい。もっと上げてく」

「分かった」

「ちょマジか」

「ひーちゃんも成長してるのねぇ~」


さらに速く。もっと速く。

今は魔力を動かしているだけで、魔法を使っているわけではないから実際にこれだけの速度で戦える訳ではない。

だが、元がこの速度なら何も問題ないだろう。


それに、不思議な感覚だ。

集中すれば集中するほど、周囲の様子がクリアに見えてくるのだ。

目は閉じている。それなのにも関わらずだ。

ニホリは、俺達の中を動き回る魔力を追うので目を回している。ロラちゃんは遊んでいる。

フミは既についてこれなくなったようで、うがーっと言って仰向けに倒れている。

女神は・・・こちらを見てほほ笑んでいるな。マジで余裕そうだなこいつ。

人型も俺を見ているが、これは余裕ではなく俺の様子を確認しているだけのようだ。

いや、様子を見れるだけの余裕はあるってことか。


・・・ああ、こうするのか。


「うわぁ・・・」

「お?どしたん?」

「いやぁ・・・想像してたけど本当に出来るのね~と思って」

「え?・・・はい?」


魔力を動かす・・・これが間違いだったか。

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