表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
518/567

494話

そういえばコマンダーシャークっていうFF14のぬいぐるみをUFOキャッチャーで取りました。

なのでサメがきつねとたぬきに挟まれております

花の開花まで、後5日。


花自体の様子に変化はない。

魔力を吸われているから、地球の環境はどんどん悪くなっているらしいが。

まだすぐにダメになるって感じではない。

それに、ギリギリ開花しても地球は耐えられるくらいではある・・・ってのが俺たちの予想だ。

未来で滅んでしまったのは、やはり俺が原因だろう。


限界だった地球にとどめを刺した形だろうな。

倒した後は、なんとか戻したみたいだが。


昨日は訓練。一昨日は雪ちゃん達が来てたから今日も訓練だ。

でも、やることは変わらない。

俺はひたすらフミと組手。皆はスキルを使い込んだり、俺達みたいに戦ったりだな。

ニホリとロラちゃんはそんなみんなを見たり、時々薬を上げたりと全体のサポートに徹してくれている。


ロラちゃん・・・何もしなくていいの?って聞いたら。


「」(イイノー

「いいのか」

「ええんか」


いいらしい。

一体全体ロラちゃんが当日に何をするか・・・そもそもまだ名前を思い出せていないあの子達の事もある。

今までの流れだと、皆が突然現れるとかありそうだけど・・・未来でも彼らはいないそうだ。

流石に、その状態で何が出来るのか。


ただ、日に日にテイムの繋がりが増えているのだ。

今の時点ではロラちゃんの繋がりが太くなっている形だ。

それにつられて、コロちゃん以前の子の達の姿もうっすらとだが思い出せてきている。

俺が、彼らをちゃんと認識できるようになっているってことなのだろうが・・・


「よそ見はアカンわ!!」

「ッうぇいっと!!」

「ああもうそれホンマ速いわ!!」

「そういうスキルなんだよ!!」


フミの一撃を、『高速移動』でその場から即座に離脱する。

毎日ではないが、真剣に使い込んだ結果、今はほぼ出だしの動きを無視して動けるようになった。

力を加えなくても、考えた方向に無理やり方向転換が出来る。

まぁ体への負担はあるが、大したことはない。


うん。これくらい動ければ、いいかな?


「フミ」

「うん?どしたん?」


戦闘を止めて、フミに話かける。

フミも構えるのを辞めて、俺の近くまで来てくれる。


「本気でやってほしいんだけど」

「・・・え”」

「どんな声出してんだよ」

「いや・・・マジで言うとるん?」

「マジマジ。大マジ」


本気で言っている。

フミと俺の組手では、組手ってだけあってスキルの使用は俺だけになっている。

普段やる時は、俺も全く使わないのだが、今は別だ。


その制限を、解除してもらおうというわけだ。

フミのスキル・・・例の爆発とか、まだ知らぬスキルもあるだろう。

それと戦いたいのだ。


「何も考え無しに言っているわけじゃないからな?」

「そうなん?」

「あの花・・・俺が戦う時は、俺も知らない状態で戦うことになるだろうからな」

「ん?未来の恭輔は教えてくれへんの?」

「多分だけど・・・あいつギリギリになりかねないんだよな」


これは完全に勘なのだが・・・未来の俺、何やら変なことを考えている感じがするのだ。

最後に会った時、帰り際の表情がそんな感じだった。

やらかす・・・って感じじゃなないけど、何やら大きなことをしてきそうなのだ。


「だから、来るまでは戦わないといけないだろ」

「なるほど。未知への経験値ってことやな」

「そういうこと」


フミの本気の戦いを、俺が知らないと言うのが大きい。

まぁ暴走した俺を止める時は本気だったらしいが。

それでも、俺は覚えてないからいいのだ。


「んー・・・そういうことなら・・・ええかな」

「すまんな。可能な限り殺す気で頼む」

「めっちゃ嫌なんやけど・・・」


安心しろ、俺もフミに殺されるのは嫌だから全力で抵抗する。


「ポヨネ!」

「はいはーい」

「すまんが、結界を増やしてくれ。どうなるかわからん」

「・・・ああ。やる気ってことですね。わかりました」


一枚だった結界が、10枚、20枚とどんどん増えてくる。

どんな攻撃があっても、止められるだろう枚数だ。


結界の本家、ヨミの場合はフミの全力攻撃はこういう大きな結界だと3枚で防げるそうだ。

俺と戦うことを見越して、ポヨネは大量に展開してくれている。

そして、完全に結界が完成した。

外から見たら、ここだけ城のようになっていることだろう。


「んじゃ・・・行くか」

「はいはーい・・・はぁ・・・」


マジで嫌そうだなおい。

うん。後で何でもいうこと聞くから許して。俺の勝率を高めるためだと思ってね。


「わかっとるよー。それでも嫌なもんは嫌なん?」

「わかるー」

「うー!」

「怒られちったよ」

「ハァ~・・・後で、何でもやな?」

「何でもだよ」

「ほなら・・・ちょっとはやる気出るわな」


フミの体が変化していく。

前にも見た、獣人形態とでもいうべき形態変化だ。

本人曰く、見た目を一切考えない本気モード。

人と獣の良い所のみを選んで取った状態。真正面から見るのは、これが始めてだ。


・・・うん。可愛いよな。


「あほなこと考えてますね」

「う」


何やら言われている気がするが気にしない。


「うーうー!」

「任せた」

「うちもええで」


ニホリが、石を上空に浮かす。

それが落ちた瞬間が戦闘開始の合図だ。


ふわふわと空に向かって飛んだ石が落ちていき・・・地面に落ちた瞬間に硬質化をした俺を爆発が吹き飛ばした。


「ッッッ!?!?」


読みが当たった。

フミの攻撃で、一番最初に来るのは遠距離攻撃だと思ったのだ。

その中で俺の知っているのは爆発のみ。だからそれが来ると思って、最初に硬質化したのだ。


だが、次の攻撃は読めなかった。

爆風を切り裂いて、大地を切り裂きながら斬撃が飛んできた。


それを『高速移動』で横に移動して回避。

下から魔力を感知。移動の硬直を狙われた。体の下に壁を作る。

壁に何かが当たり、さらに上空に飛ばされる。


そこでようやく爆風の上に出たので、周囲を見れたがフミがいない。


「こっちや」

「な」


さらに上にいた。


フミの体が回転して、俺に向かってくる。

音が明らかにヤバイ。空気を斬る音・・・コロちゃんの魔刃で聞く音だ。

これを受け止めるの駄目だ。


壁を消して、そのまま『飛行』と『高速移動』で逃げる。

フミは回転したままの状態で、空気を蹴って俺を追いかけてくる。

触れただけで切れそうだ。まさに全身凶器・・・だけど。


「・・・ここか!!」

「おおー」


手に槍を生み出して突き出す。

狙うのは、フミの首だ。あの部分だけは切れないと思ったのだ。

結果は成功・・・というか、その前に手で受け止められて止められた。

でもそれでいいのだ。

槍を手放し、地上に向かって一気に降りる。

槍をへし折って、フミも地上に来る。


ただで来させるわけにはいかない。

複数の魔法を当時に発動。フミの全方位に属性の剣を配置する。


「あらまぁ」

「これで!!」


火、水、風、雷の剣がフミに殺到する。

だが、フミが手を軽く振るうと剣がすべて消えた。


「・・・は?」

「そらいかんわ」

「なぁ!?」


フミが2人いる。

俺の背後、そして上空に1人ずつ。


背後にいたフミは、そのまま俺を羽交い絞めにして動きを止める。

離れさせようとするが、体が全く動かない。

よく見ると、小さな触手のようなものが俺の体を細かく縛っている。

いつの間に・・・?


そうしているうちに、上空のフミが下りてきて俺の頭に軽くチョップをして終了


「・・・はぁ?」

「よっしゃまだ勝てる!!」

「いや・・・っちょ・・・何した今の!?」


何されたらこうなるんだ俺!?!?

よろしければ評価やブクマ登録お願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ