491話
残業続きのせいなのか頭痛が始まるって言う。
体調管理には気を付けましょうね!!僕は近いうちに有休取ります
花の開花まで、後7日。
本来なら、昨日練習してたし、今日もやろうかなって思ったのだが辞めになった。
お客様ご来店。
「お邪魔しまーす」
「オジャマシマス」
雪ちゃんとアリシアです。
この間バン君たちが来た時は、アリシアだけいなかった。
と言うのもだ、最近の忙しさがあるので、雪ちゃんの家に預けられているのだ。
三崎さんが、この忙しさに巻き込むわけにはと思ったらしい。
まぁ本人達は喜んでるし、雪ちゃんの家の方でも大歓迎モードみたいだから、問題はなし。
そんな2人が、今日うちに来てる。
呼んだのはニホリだ。
「うーうー!」
「飛びつくな」
「う」
「浮くな」
そういう問題ではない。
ニホリのテンションが高い。
俺がこの時期だからこそ、遊んでいいぞと言ったらニホリが誘ったのだ。
それを2人は当然快諾。
そしてニホリの方も、結構忙しい・・・というか、俺がこんなんだからな。心配だったりとメンタル的に疲れていたのだろう。
だけど、今日はそんな心配はしなくていい。存分に遊べばいいのだ。
「何すんだ・・・?」
「そういえば基本みんなと遊ぶんって3人だけはあんまりないわな」
コロちゃんとか、みんなと3人が遊ぶっていうのが殆どだからな。
それでも楽しいのならいいんだけど・・・
「俺、このくらいの年頃の女の子が何して遊ぶかなんて知らないぞ」
「え?お義姉様とかの友達こんかったん?」
「うち昔から動物屋敷だからな」
下手なのが来ると速攻で怪我するんだよな。それがわかっていたから、姉ちゃんも家に友達は呼ばなかった。
その分友達の家に行くことは多かったみたいだが。
後姉ちゃんずっと外で男子に交じって遊んでる系女子だったからな。んなこと知らなさそう。
あ、後今日はニホリの休日なので家事担当は俺達です。
久しぶりにやるなおい。
「まぁとりあえずフミは・・・いつもどおり洗濯物頼む」
「はいな」
「皆も何かあったら色々手伝ってくれよ?」
それぞれがワーワーと返事を返してくれる。
うんうん。普段のニホリに比べちゃうとどうしても粗いだろうからな。
協力してくれるのは非常にありがたい。
よし、まぁ基本的に今は掃除と昼飯作りだけど・・・これは俺だけでいいか。
ニホリ達はどうしてるだろうか。
「ほれおやつ…楽しんでそうだな」
「「「「ちゅっちゅ」」」」
詰まってる。俺の部屋にねっさん詰まってる。
そしてその詰まってるねっさんの中にひょこっと顔を出している皆。
「・・・楽しいか?」
「う!」
「楽しいです!」
「タノシイ!」
「そうか」
これを楽しいと思える人類・・・は1人だけだけど俺以外にいたのか。
いや、楽しいよなこれ。姉ちゃんにはわからんって言われたけど。
「ねっさん柔らかいです」
雪ちゃんはねっさんを2匹抱えてご満悦だ。
なんだろう、結局いつもの変わらない気がするぞ。
「最近の女の子ってこんなんか?」
「う?」
「いや、俺雪ちゃんくらいの年の女の子が何して遊んでるのかとか知らないし」
「・・・私も知らないです」
「スゥー」
そういえばそうでしたね・・・
ま、まぁ楽しいならいいんだ。存分にねっさんを堪能したらいい。
あ1匹貰って言っていい?
「ちゅ」
「はいすいません」
本体に怒られた。
あ、そうだ。どうせならあいつらもここに入れるか。
「ニホリお盆」
「う?うー」
ニホリにおやつを持ったお盆を浮かせてもらい、適当な場所に置いてもらう。
「ちょっと待ってたな」
「はい・・・?」
「ナンダ・・・?」
「う・・・う!」
正解。
幼女追加投入。
「クゥ♪」
「きき♪」
「う!」
「エ」
「・・・へ?ふーちゃんにバトちゃん??」
「お、わかったか」
「だって声が一緒・・・ええ!?!?」
よし驚いてるな。
人間態になれるこの子らは、恐らく相性もいいだろうと思って連れてきたのだ。
旅行に行った時とは別の服を着ているのは、いつも通り母さんの趣味です。
着せ替え人形が増えたね!!まぁバトちゃんは超乗り気。ふーちゃんは逃げたけど。
だからふーちゃんはフミと似たような服を着ている。巫女服なのか普通に和風なだけなのかわからんやーつ。
それにしても、雪ちゃんはよく声でわかったな。
地味に感覚の鋭さが素晴らしい。
「よ、ヨミが最近増えたりするのでそれで・・・」
「・・・ああ。そういうことか」
あいつは自分が本当に未来から来てるって言う自覚があるのか・・・?
なんかもっと隠れて活動するって感じのはずなんじゃないのか。
未来の俺と行動が違いすぎてなんかな。めっちゃ堂々としてるからそれが普通なのかと思っちまうわ。
いや、多分未来の俺の方が正しい・・・はずなんだが・・・
「ヨミだしなぁ・・・」
「ヨミですから」
アハハ―と苦笑いするあたり、雪ちゃんも大概だなって思う。
「まぁこいつらも置いてくから、何か遊んであげて」
「はーい!!」
「うーうー」
「( `・∀・´)ノヨロシク」
何やら空中に魔力を足して文字を書くアリシア。
アリシアどこで覚えたそれ。
「えー!バトちゃん悪魔なの??」
「うん。ほら!」
「オー・・・エ、サキュバス?」
「そうだよ?」
「・・・キュウビ・・・ビジョ・・・ケイコク?」
「マジでどこでそういう知識付けてんのアリシア」
ちょっと教育方針で三崎さんと喧嘩しないといけないかもしれない。
後ふーちゃんはそんなことしません。
「ホントニ?」
「見ろこのダウナー系ふーちゃんを」
「・・・クゥ」(ダルーン
「うわぁ・・・だらけてる」
何故か人型になるとだらけるようになったんだよなふーちゃん。
いや元から人間態は嫌いだって言ってたし、俺が止めてた時期もあるからな。
「・・・狐じゃないと恭輔に抱き着けない」
「アー・・・」
「わかるのか・・・?」
「恭輔さんならだろうなって感じですかね」
「雪ちゃん?」
あれ、雪ちゃんの俺に対する評価が思ったより辛辣?
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