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489話

後マキブ買いましたけど一番勝率いいのがプロヴィデンスってどうなんでしょうね。

いや確かにアーケードの時代から乗ってましたけど

花の開花まで、後9日。


今日は久しぶりに研究所に来ている。

まぁ職員はずっと走り回ってるような状態だから、いつも通りとはいかないんだけど。


今日来たのは、俺がコロちゃん達のスキルを使えるようになったからそれのデータ取りの為だ。

今そんなことするのか?って思うかもしれないが、そもそもあの花の正体を完全に知ってて地球がピンチなのを知っているのは俺達だけ。

親父にも伝えてはいるが、母さんと姉ちゃんは知らないのだ。


つまり、殆どの人間は、実は後数日で地球がヤバいことになるなんて知らないのだ。

だから、花に関わっていない研究員ももちろんいる。

そういう人たちは、まぁ普通に研究するよねって話。

俺のデータ取りもその一環と言うわけだ。


いつも通りに用意された部屋に入る。

そこからモニタールームを見上げるが、やっぱり人が少ない。

親父はいるんだがな。大体の職員は後で録画で見るらしい。


『それじゃ、始めてくれ』

「使うのは何からでもいいんだよな?」

『構わないぞ。その辺は任せる』

「了解了解」


じゃあ始めるか。まずは・・・わかりやすい物から行こう。

『分身』だな。


俺の中での分身のイメージ。

ねっさんが増える時とは大分違うイメージでやっている。

まず俺のは・・・増えるというとちょっと違う。


俺の陰から、少しずつ『俺』が出てくる。


『おお!』

「「どうよ」」

『完全に一致しているな・・・』


そう、俺から増えるって言う感じではないのだ。

とは言ったが、結局は分身なのだが。

ねっさんは、何もなに所からパッと自分を増やす。

それに対して、俺は陰から出てくる感じ。これにはちゃんと理由がある。

いや単純に頭堅くて何もない所から出すのってイメージしにくかっただけなんだけど。

某忍者漫画みたいにポンっと出せればよかったんだが、あれだと手が忙しいことになるからな。

後、精度の高い分身を作るのなら自分の一部・・・陰から出すって行為がかなり役に立っているのだ。

真似たのはねっさんの『分身』だが、やっていることはユニちゃんに近いって感じかな。


『・・・それにしても、奇妙な状況だな』

「「この間も似たようなことあっただろ」」

『あの時はタイミング合わせて喋ったりはしてないだろ』


未来の俺の話な?

何で一緒に喋ってしまうのかって言うのはあれだ、俺が操作に慣れてないだけです。


じゃあ次のスキル行くか。分身は消しておこう。


『消すのは一瞬なんだな』

「そこはな」


消すだけだし。

えっと・・・次は何だ・・・魔法系行っとくか。


これには少し自身がある。

一度に複数の属性を展開する。


『む。また変な技を・・・』

「変な言うな」

『データ的には、1つの魔法を使うのでも苦労するらしいが?』

「そこは才能だよ」


実際、魔法スキルは一つ覚えるのに運が必要。

そこから使い物になるようにして、訓練を行うとなると複数の魔法スキルを覚えるというのはあまり効率の良い選択ではない。

俺の場合は既に2つ持っているから、今更増えたところで問題ないっていうのもある。

まぁそれ以上に、他の皆が鍛えたスキルを使っているからこそ俺が上手に使えるというのもあるが。


「まぁみんなのおかげだよ」

『・・・それでも制御するのはお前個人だろ?』

「才能だよ」

『2度も言うか』


実際問題そこは才能としか言いようがないしな。

火、水、風、雷、無。これらすべて別のイメージを持っていないと上手く使うことは出来ない。

それが出来るのは・・・うん特に変わったことはしてないな。

むしろこう言うことが出来るのが普通って感じだったし。


『うーん・・・お前の言う繋がりが関係してそうだな』

「まぁ何かしらの補正はかかってるだろうよ」

『その辺は追々だな。他のスキルを頼む』

「あいさー」


















結局全部のスキルを使い、かれこれその応用技とかもやって2時間ほどで終了した。


ちょうどいい感じにお昼の時間だから、ご飯でも食べるかね。

今日は残念なことに誰も連れてきてない・・・


「ワン」

「・・・・ほ?」


何でコロちゃんいるのよ。


「チュン」

「あ、お前と跳んできたのか」


瞬間移動で一緒に来たのか。

何か合ったのかな?と思ったが、特にそういうことはないそうだ。

なんとなく出来ると思ったから来たらしい。


「って、前から複数人跳ばすのは出来ただろ」

「チューン」

「ワッフ」

「ん??」


まだ秘密だそうだ。瞬間移動の話じゃないのか?


「まぁいいか。ご飯食べるけど、一緒に行く?」

「ワン!」

「チュン!」


帰るのが一瞬だから、跳んでもいいのだがここで食べるそうだ。

おばちゃんに久しぶりに会うってのもあるんだろうな。

・・・うん?なんだこの魔力。


研究所のある場所から。妙な魔力が・・・というか、魔力がそっちに移動している?

気になるな。


「先に行くか」

「・・・ワフ?」

「ん?ああ、微妙な量だからな」


こういう魔力感知ではコロちゃんより俺だな。

場所は3階の奥の部屋だ。かなり奥にある場所だから、殆ど俺も行ったことはないが・・・


近づけば近づくほど、魔力の動きがはっきりと分かる。

この感覚は・・・吸われてるのか。それにまじかこれ。


「なんで花の感覚がここにあるんだ?」

「ワン」

「チュン」

「警戒はしとけ」


カードキーで鍵を解除して、中に入る。

部屋の奥に、厳重に保管された形で根が置いてある。


「って恭輔さん!?」

「ん?あらグルグル眼鏡さんお久」

「ワン」

「チュン」

「またかわいい子・・・」

「うん。多分そこじゃないかな」


フィニちゃんに視線がめっちゃ向いちゃってるよ。

てか、よく見るとここ各研究室のリーダー格しかいないな。

マジで何してんだここ。


「そもそも、どうやってこの根を回収・・・ああ、俺がやったやつか」

「はい。恭輔さんが迎撃で千切った根を回収して、研究しているのです」

「まぁだよな・・・それはいいけど」


これ、保管出来てないな。

いや違うか。根が完全に変化している。

長い間地中から離されたから、空気中の魔力を吸収できるように進化したか。

だからこそ、この根は生きている。

空気中の魔力なんて、たかが知れてるから自分の生存だけで精いっぱいの様なのが救いか。


問題は、この進化か・・・なるほど、あまり余計なことが出来ないって言うのがよくわかる。

下手に本来に手を出して、進化されても困るってか。

というか未来の俺は教えろや。


「神力にも対応・・・してくる可能性は否定できないか」

「ワン?」

「なんでもないよ。何かわかったのか?」

「様々な方面から調べてはいるのですが・・・まだ」


ああ、だからリーダーばっかりここにいるのか。

だがやはりというか、この根が普通の植物ではないということはわかっているようだ。

燃やしてもすぐに火は消え、何をしても反応しない。

ふーりんちゃん達精霊と同じような反応とまではわかっているらしい。

そこまでわかってるのなら、今の段階では十分だと思うんだけどな。


「何か、精霊に効果的な物を発見出来れば良かったのですが・・・」

「まぁ、その辺は時間かかるだろうしな」


上手くすれば、花との戦いでも役に立つかもしれないが・・・まぁ間に合わないかな

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