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487話

そういえば最近きつねとたぬきのぬいぐるみが増えました。きつねの方です

未来の俺が言った日まで、後10日。

今日は・・・久しぶりに戯れます。


「くる~」

「ふっさふさやなお前さん」


バン君でふ。


なんでバン君か。

まぁ単純な話だ。三崎さんが忙しいから、他の子達も含めて預かっているのだ。

例に漏れず、あの花のせい。

ダンジョン何でもついに影響が出るようになったらしい。

何でも、出てくるモンスター達が弱くなっているようなのだ。

原因はやはり、魔力だろう。

地球からダンジョンに流れるはずの魔力が流れなくなっているのだ。


其れの調査で、三崎さん達が駆け回っているのだ。

本来なら、バン君たちも行かなければ行けないのだが、

今日だけは、皆の休日ってことになっているのだ。


「お疲れの様ですね」

「くるぅ」


今も俺の脚の上で伸びている。

他の子達もおんなじだ。

みーちゃんは庭で、モグ三兄弟達はリビングでくたっている。

三崎さんと違って、まだ体力が続かないのだろう。


元自衛隊だから、そういう長期間で働くことには慣れているのだな。

まぁそういう面では、この子達もまだまだって感じ。


それにしてもだ、久しぶりにバン君を見たが・・・


「ちょっと宝石大きくなった?」

「くる?」


額の赤い宝石が大きく・・・ああいや、輝きが増したのか?


「成長?」

「・・・くる~?」

「まぁわからんよな」


魔力が増えたーとかそういう成長でもないみたいだ。

まぁそもそもモンスターだし。進化いがいで変わることはない・・・のかな?

バン君・・・カーバンクルはレア個体。

ロラちゃんと同じの滅多にお目にかかれない個体だ。

そう言う意味では、常識にとらわれないって可能性は大いにある。


・・・あ、ちょっと試してみよう。


視界のチャンネルを切り替える。

すると、バン君から白いラインが伸びているのが見える。

当然ながら、俺には繋がっていない。

どこか遠くに向かって伸びているようだ。


「お、ちゃんと見えたな」

「くる?」


俺以外のでも見えるのか。

でもやっぱり俺たちの繋がりに比べると薄くて細い。

これは時間の問題・・・なのか?

うちの家族の中ではそのラインは俺との付き合いの時間の長さで変わっていた。

それ以外の要素・・・俺か三崎さんか。

この部分でラインの濃さが変わるって可能性はあるからな。


俺から供給される力と、三崎さんから供給される力では差があるのは当然だしな。

そのラインを流れる力の量で決まるのか、それともあのラインはパイプの扱いなのか。


「ん~?」

「きゅるうる~」


首元をくすぐってみると、目を細めて笑う。

む、ちょっとだけ毛が硬い。


「ブラシ!!」

「にゃ」

「くる!?」


呼ぶと来るふーりんちゃん。

と言いますか、今日は三崎さん一家のお休みということで、そっちのサポートをお願いしますと頼んだのだ。

だから俺の付近にも何匹か潜んでる。


「くる・・・?」

「えーっと・・・そこにねっさん分身2匹」

「「ちゅっちゅ」」

「くる・・・」


ベットに下にねっさん分身2匹。

俺の近くのどこかしらにふーりんちゃん。


「俺の上にカルちゃん」

「ぐぅ」

「くる!?!?」


この家どうなってんだって言われても困る。最近これデフォなんです。











バン君に毛づくろいしてあげた後、眠ってしまったのでモグ三兄弟・・・と遊ぼうと思ったらこっちも寝てた。

仲良く三兄弟。プラスふーちゃんねっさん本体すらっぴがお休み中。

仲いいね君ら。


仕方ない。俺はみーちゃんに・・・


「寝てる・・・」

「zzzz」


あれぇ・・・?何も出来ないじゃん俺。


庭に出たのに皆寝てるよおい。

しーちゃんもユニちゃんも寝てるから、そっちと構うわけでにもいかない。

コロちゃんは・・・ああだめだルミネ達といる。


「・・・我、一人では」

「チュ」

「あ、フィニちゃん・・・お前も一人か・・・?」

「チュン」


ハクコちゃんも虎仲間ってことで一緒に寝ているせいで置いてけぼりだそうだ。

まぁ仕方ない。

フィニちゃんも最近シュルちゃんが来ないからお遊び相手に困るようだ。

勿論オミはいるんだけど、オミはオミで今は寝てしまっている。


お互いに置いてけぼり食らったわけだ。


「・・・お出かけするか?」

「チュン!」


瞬間移動便利よね。

















「んなわけで暇なんだけど」

『こんな状況でよく言えたねそのセリフ』

「ああ、お前ら的にもやっぱりやばいの今って」

『そりゃぁねぇ。流石に地球がまずいって時だし』

「まぁそれもそうか」

「チュン~」


龍に会いに来た。

と言うか、海に近づいて呼んだのだ。

神力をフィニちゃんから借りて、ぶわーってしたら来てくれた。


『はぁ。君は結構余裕そうだね』

「余裕を持ってた方が、俺は強くなるんだよ」

『ああ。だろうね。そんな感じするよ』

「あ、そう見えるの?」

『うん。そういう力の流れっていうのかな?大体分かるんだよ』

「へぇー」

『こういうのは亀の爺の方が上手いんだけど』

「長生きなのかやっぱり」

『めっちゃ長生き。確か・・・寿命で死にかけた時に未来の君に出会ったとなんとか』

『正確には、死ぬ4日前だったかのぉ』

「うぇ。結構ギリギリじゃんか・・・うん?」

『本当にね。まぁいなくてもなってた・・・うん?』

「チュン?」


全員で背後を見る。

そこには・・・


『なんじゃお化けを見るような目で』

「『おおおおおおおお!?!?』」

「チュン??」

『おお?何やらおぬし等が集まっているのを見ての』

『み、見たって、爺今さっきまで裏側にいたろ!?』

『うん?その程度なら近いじゃろ』

「何言ってんだこのご長寿」


裏側って・・・地球の裏側だよな。マジで言ってんのかこの亀。

てか、そこからここまで一瞬で移動してきたのか?


「どうやったらそんなの出来るんだよ・・・」

『わしの場合、体の大きさ変えられるからの。後土の下ならどこにでも移動できるからのぉ』

「あ、フィニちゃんの瞬間移動みたいなものか」

『おお。お主も使えるようになったのか』

『・・・えぇ。あれってそんな簡単に出来たか?』

「チュン?」

『マジかぁ・・・』


ああ、龍君出来ないのね。

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