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480話

最近毎日感想頂けてまして。

そろそろ嬉しくて泣きます。

空を見ると、色とりどりの光がこちらに迫ってくる。

地面を思いっきり蹴り飛ばしてその場を離れ、光の範囲から逃れる。

だが、その光の内赤と白、黄色の光が軌道を変えてこちらに向かってくる。

緑と青は地面に当たり、大きく土を巻き上げる。


土煙を裂いて、光が飛んでくるが、体を捻って擦るように回避する。

だが前からは再び光が向かってくる。


「本気で容赦ないねお前ら!?」

「ぴぴ~」

「きき~」

「お前ら誘導しない分数が多い!!!」


そうです。ただいま的になっておりますはい。


コロちゃんと戦った後、少し休憩してから始めた回避運動訓練。

俺がコロちゃんみたいに速く動くし、俺自身耐久力が高いから・・・皆が本気になった。

威力は加減してあるけど、数と動きがマジだよ。


ふーちゃんしーちゃんぴっちゃんの3匹の魔法は基本単発だがその分俺を追いかけ続けてくる。

バトちゃんすらっぴは追いかけてこないけど弾幕みたいになってる。

時々単発になったと思ったら速いって言う。

総じて、非常にためになっておりますはい。


「おぃぃ!?」


ルールとして、決められた範囲・・・ポヨネの結界の中を動くという決まりがある。

半径100メートルの狭い空間だ。

結界も足場として使っていいことになっているから、立体的な動きも一応可能。

俺が使えるスキルは『高速移動』のみ。

本当に回避だけを行う感じだ。


地面の下で、何かが動いているのを感知。


「よっ!」

「る~」


む~って膨れるんじゃないよピッちゃん。


まぁなんだかんだ言ったが、とりあえずこれくらいなら回避できる様になってきた。

さっきのコロちゃんの動きに比べたら、攻撃自体は遅いからな。

目が段々慣れてきた。


これなら、次の段階でいいかな?


「いったんストップ!!」

「き!」

「る!」

「ぴ~」

「めぇ」

「クゥ」

「外から見ててどうだった?」

「ん?ええんちゃう?」

「いいんじゃないですか?」

「他人事」


めっちゃなごんでるなこいつら。

ニホリが持ってきてたピクニックセットを広げてお茶飲んでる。

しかも何故か芋まで持ってきてるからって焼き芋してるし。


ま、まぁ動きは見てただろう。

それで大丈夫だって言うんなら、そう言うことだろう。


「じゃあ次の段階へゴー」

「ぴっぴ♪」


うわぁめっちゃやる気満々だすらっぴ・・・。


次の段階・・・そもそも今は、魔力の塊を撃ってもらっただけだ。

それを次のステップへ。

普段使っている魔法に変えてもらうのだ。

威力さえ落としてもらえば、まぁ死なないから問題ない。

しーちゃんのに当たるときつそうだけど・・・そもそも雷速って避けられるの?

コロちゃん避けてっけど。


「どうすんの?」

「ワン」

「なるほどわからん」


見て、動く。

わかるか。


皆が軽く誰もいない方向に向かって魔法を撃っている。

調子を掴んだ子から、俺の方を向いてくる。


「OK?」

「めぇ」

「クゥ」

「る!」

「・・・きき」

「る~」


バトちゃんがちょっと悩んでるな。どういう魔法を使うのかを選んでいるようだ。

しーちゃんだけ、種類多いからなぁ・・・

他の子はなんだかんだ言って魔法の種類的には少なかったりするんだよな。


「ちゅ~」

「ん~?どうしたねっさん」

「ちゅ!」

「・・・ねっさんも?」


ねっさんも『高速移動』したいと・・・?

いやまぁ・・・出来るとは思う。

結局俺は、コロちゃんのスキルを借りているような状況だ。

その借りた物を、ねっさんに渡してあげれば使えるだろう。

・・・いやどうやって渡すんだ。


スキルの力を分け与えてもらって・・・許可貰ってるだけだけどさ。

でも別に俺が許可してもねっさんに力行かないしなぁ。


「ちょっと後で考えるか」

「ちゅ!」


・・・ねっさんが『高速移動』だと、分身達も皆来るんだよな?

鬼かな?誰が勝てんだ。


俺の頭には、『分身』で数を増やした状態で『高速移動』で接近し、相手に取りついて爆発するとかいう映像が流れている。


「うーんミサイルかな?」

「き~!」

「お、わかったー。ねっさん下がってて」

「ちゅ!」


ねっさんが結界の外に出てポヨネに回収されたのを確認して・・・魔法組に向き直る。


「よっしゃ来い!」

「めぇ!」

「ちょ」


速攻かよ。


だが反応出来た。

幸い速度以外はかなり手加減してくれたのだろう。

そもそも最初はしーちゃんだろうなって思ってたから、初めから大きく動くことは考えていた。

電気はその性質上、スレスレで回避では避けられない。

だから大きく飛び退くように回避しないといけない・・・もちろんその隙は狙われる。

着地地点に小さな竜巻が出来ている。バトちゃんのトラップだ。


「非常にいやらしい!」


踏んだらアウトだ。動きが止まる。

だけどルールで飛ぶことは出来ない。だったら、がんばってみよう。


フミを思い出す。

フミは、飛行して戦う時に空中を連続で蹴り飛ばして動く。

今なら、俺も出来る。


『高速移動』を、脚の動きに集中させる。

一瞬だけ俺の脚は、ぶれたように見えただろう。


「ほー・・・器用やねやっぱり」

「ワン」

「コロちゃんは普通に地面走っとった確実やろ」

「4足ってやっぱり便利ですよね」

「う?」

「まぁなぁ。どうしても恭輔とコロちゃんやとそこの差は大きいわ」


空気を蹴るように動いた結果、俺はその勢いでさらに後ろに動くことが出来た。


「っしゃ成功!?!?」

「クゥ~♪」

「るる~♪」


トラップを越えたとたんに上から火の柱。地面から白い光が出てくる。

バク中して無理やり躱す。魔力の動きに気が付かなかったら当たっていた。

てか、ふーちゃん威力の加減なくないこれ?

地味にぴっちゃんも殺意高くて笑えねぇ。


「めぇ!!」

「君もだね!?!?」


今度の雷は槍の様になっている。

速度は初撃より遅いが、そもそもが速いので十分怖い。

さらに俺の動きを止めるように俺の横を狙うように風の刃が通り過ぎる。

やっば当たる・・・かと思ったかぁ!!


「めぇ!?」

「き!?」

「舐めんな!」


動きを阻害するように刃が置かれているのなら、わざとその刃に突っ込めばいい。

服が少し切れるが、それでも躱した。

刃の檻を無理やり突破し、その場を離れることが出来たことで雷の槍は何もない空間を通り過ぎる。


だけど、そこまでだった。


「あ」

「クゥ♪」


回避した先、一瞬動きと止めたら・・・囲まれていた。

ふーちゃんの炎に。


「ちょま」

「クゥ~」

















「ク、クゥ~」

「めっちゃ死ぬかと思った」(プスプス


ふーちゃんの使った魔法は・・・爆弾と言うべきだろう。

しかもふーちゃんのタイミングで爆発するタイプの奴。

俺がしーちゃんとバトちゃんのコンビネーションを回避するのを読んできたのか、回避先に予め火が置いてあったのだ。

それに気が付かないで馬鹿みたいに動いたから、まぁ逃げられない。

そのまま駆け抜けることも考えたが、それをすると雷にまた追われることになる。

だから俺の動きの軌道を変える為に一回止まったんだが・・・ダメでしたね。


「う!」

「クゥ~」(ショボン


ふーちゃんは今怒られてる。ぶっちゃけ威力高すぎだ。

『硬質化』が間に合わなかったらダメージになっていたところだ。

むしろ良くノーダメージだったなって。


「いや堅くなりすぎやろ恭輔。あれ食らって軽く焦げるだけて」

「まぁふーちゃんも全力じゃなかったからな・・・いや怖いなあの魔法」

「せやね。動きを読めるんなら、あれほど効果的な魔法も無いで」


下手に追われるような魔法より怖い。

俺の動く先に置かれると、躱すのに一旦止まらないといけない。

コロちゃんなら大丈夫だろうけど、俺は結構無茶しないといかんな。

範囲とかも広げられるだろうし・・・うん、怖いわ。


あ、ふーちゃんのおやつ抜きが決定した・・・


ニホリさん?可哀そうだからそれは・・・


「う!」

「はいすいません」

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