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45話

我が家でコロちゃんを撫でてて思った。



「あ、結局対策聞いてない」


「・・・」


「ノーコメントでござるか」


「ワフ」


「手は止めちゃダメなのね。・・・お前の毛並みは相変わらずいいなぁ」



マジで忘れてた・・・報告忘れもあったし、なんか最近忘れっぽいな。記憶力向上の食べ物とかあったっけ?。



「カルシウム?にぼし?」


「ワン」


「違うか。じゃあなんだ・・・?」


「うー!」


「お、終わったみたいだな。行く?」


「ワン!」


「今日は何かな~」



ニホリが何かおやつを用意するとのことで、今日はニホリが台所にて準備している。本来は俺がしっかり監視しなくちゃいけないのだが、コロちゃんに膝に座られ、バトちゃんに見張られている俺はソファから動くことができなくなっていた。

残りの子たちがみんなで見てるから大丈夫とは思うけど・・・。



「まぁいい加減ニホリも慣れてきたしなぁ」


「きき」


「心配しすぎなくらいがちょうどいいだろうよ」


「ワン」


「過保護って・・・お前がうちに来た時もこんなんだったらしいぞ俺」



母さんに聞いた話だから自覚があるわけじゃないけど。

まだ小さい頃のコロちゃんなので大変愛らしく、何を見ても興味深々。階段上るときも俺は後ろから見ていた。いつ落ちてもいいように。



「結局落ちたことないけどな」


「ワン」


「何があるかわからんじゃろ?」


「うー!」


「ああ、怒られた」



話過ぎたか。




「ニホリは何をーってゼリー?」


「う!」


「ほう、母さんに習ったのか。他の子たちにはリンゴか」


「うー!」


「リンゴ祭りと、・・・あれ?。リンゴなんてあったか?」


「う?」


「いや、なんでもない。・・・買ってきた記憶ないなぁ」


「ぴぴ」


「え、内緒で買ってきてた?。母さんの仕業か・・・」



ニホリが初めて最初から自分でやるのだから俺には隠しておこうってところか。ドッキリって感じか。



「本日の自信は?」


「うっうー!」


「傑作でござるか」


「る」


「変なことはなかった?。お前わかるの?」


「るー!」(ポコッ


「ごめんごめん」



ピッちゃんの飛び蹴りが俺の頭に炸裂。ノーダメージだが怒らせてしまったか。

ごめんねピッちゃん。



「ねっさんとふーちゃんは・・・あれ?外じゃないの?」


「ぴー」


「ダンジョン?。いつ潜ったんだか」


「ちゅ?」「クゥ?」


「・・・そしていつの間に」


「ちゅ」


「分身で家を見といて、できたら戻ってくる予定だった?。一層でなにかしてたのか」


「クゥ!」


「ええ、気になるわ」



こうご期待って言われてもな・・・。

またモンスターに対してびっくり攻撃をぶつけるのか?。またワイバーンが可哀そうなことになる技が生まれたのか?。

羽はまたぐちゃぐちゃになるのか・・・。



「敵が可哀そうになってくるな」


「るー」


「・・・せやな」



既に狼人間がねっさんに爆殺されてたわ。明らかにネズミより強そうなモンスターがボコボコにされてたわ。

ワイバーンどころの騒ぎじゃないな。・・・え、ねっさんまた強くなるの?

何気に強さの変動はねっさんが一番大きいからなぁ。スキルの組み合わせがいいってのもあるけど、本人が結構動くからフィジカル面もかなり鍛えられてる。

まぁ、それでもふかふかネズミなんだけど。ぽよぽよともいえる。



「う!」


「あ、そうだな、食べるか。よし配るぞー」


「ワン」


「「「「「ちゅちゅちゅ」」」」」


「手伝う気満々だな。いい事だ」



ただそれでスキル使うのはどうなの?。

いや、こういうところが強さの秘訣なのだろうか。日常でもスキルを乱用していく・・・。いや、俺は適応できないだろう。


・・・ワンチャン『飛行』は行けるか?



「後にしよう。また食べるのが遅くなりそうだ」


「ワン!」


「ちゅ!」


「はい、ありがとう。じゃあいただきます」


「ぴ!」「き!」「ワン!」「ちゅ!」「クゥ!」「る!」「うー!」




































「普通によくできてたな」


「うー」


「まだダメなの?。母さんのは歴が違うからなぁ」


「う!」


「じゃあ、明日からは任せようかなぁ」


「うー♪」


「期待してるよ」



ニホリが、我が家のおやつ係になった瞬間である。



「祝っとく?」


「う?」


「あ、そうか。見てないか・・・」



ニホリはその後に時間に見てるな・・・。



「てかさ?」


「う?」


「完全にさっきのコロちゃんは俺の足止めじゃない?」


「うー」


「お前が頼んだの?」


「うーうー」(フルフル


「え、違うのか」


「うー」


「コロちゃんから言い出したと。ほう、ちゃんとリーダーやってんねぇ」



パーティ的なリーダー。というかそもそも飼い主俺だから、そういう意味でリーダーは俺だ。

でもペットたちの中でのまとめ役はコロちゃんだ。一番年上だしな。うちにいる歴も長い。



「ニホリはちゃんといい妹してるか?」


「うー?」


「そりゃわかんねぇか。でも、ニホリはいい子やってると思うよ?」



ただ時々俺のスマフォで動画みて寝不足になるのは辞めような?



「加減は知らなきゃな?」


「う~」


「ワフ」


「お、コロちゃん。食べ終わったか」


「うー!」


「ワフ?」


「うっうー!」


「なんじゃそりゃ」



状況が悪くなった時にコロちゃんが来たから逃げたな?。

コロちゃんに抱き着くように飛んで行った。コロちゃんはニホリくらいなら物ともせずに受け止めて、何してるの?って感じに戸惑っている。

ニホリも隠してー。しか言ってないからなおさらわかんねぇな。



「動画見すぎって注意したんだよ」


「・・・ワフ」(ペチ


「うっ!」


「振られてやんのー。ほれ、おいで」


「うー」


「ワン」



ニホリが再び俺の膝の上。コロちゃんは横に座ってきた。

今日はもう、のんびりでいいかなぁ・・・。

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― 新着の感想 ―
[一言] コロちゃんがしっかり者のお姉ちゃんって感じになってる
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