465話
感想でほのぼのが良かったといただきまして・・・まさか最近の不調はこれが原因・・・?
と思い至りました。感想大事ですありがとうございます!
・・・でももうちょっとこのままなんですよねぇ
俺の夢・・・正確には、俺の過去をコロちゃんとフミ、ニホリと俺で何故か一緒に見たあれ。
あの時は深く考えなかったが、あれは要するに俺達の繋がりが強くなったから見れるようになったのではないか。
そう考えたのだ。
「んなわけで寝る」
「・・・でも1回だけだったんですよね?」
「うん」
それ以降は見たことがない。
何故かは分からない。そもそも考えてない。
てか、あの時だって特に変なことがあったわけではない。
その後には未来のハクコちゃん達が来たが・・・あまり関係なさそうだったしな。
何かあったら、言われそうなものだし。
「だけど、一緒に夢を見るって意識を持てば出来るかなと」
「めちゃくちゃ雑!?」
「しゃーないでしょそれ以外全く思い浮かばないんだから」
ポヨネの言う通りではあるんだけど・・・本当に何も浮かばないんだ。
そもそも繋がりが感じられるような話がない。
ニホリにはあるけど、他の子となるとない。
唯一あるのが夢の話なんだけど・・・それはまぁ確定じゃない。
そもそも出来るか分からない。
だけど、やりたくなったらやる。
フミに言われた通り、俺の思うがままにやってみようと思う。
「それで寝ると」
「うん」
「・・・夜にやりません?」
「デスヨネ」
夜でいいわな。
別の事をしましょう。
先ずはニホリで色々試す。
「・・・う?」
「いや、これがいいかなって」
「ええなぁ」
「うーんいつもの」
ニホリを膝に抱えて見る。
・・・なんもねぇ。
「そりゃないでしょうよ」
「せやな」
「うー」
「・・・魔力のラインしかわからんなやっぱり」
「『テイム』の繋がり・・・ヨミの知識にもないですね」
「・・・そもそもあいつは仕様を知ってるのか?」
「どうなんでしょ。シュルちゃんの時も結構雑にやってましたし」
「ダメそうだな・・・」
やっぱり集中しなきゃダメか・・・?
見れない物を無理やり見る感覚・・・いや違うのか。
チャンネルを変える感じか?俺の『テイム』の影響を受けているのは間違いない。
だからその影響を、ラインとして見るようにすればいい。
影響を見る為に・・・視界を切り替える。
魔力を見るようにするにも、魔力を認識できるようになって、始めは目に魔力を集中するイメージで見る。
慣れてくると、それをしなくても意識を切り替えるだけで見えるようになる。
それと同じか・・・
「むー・・・」
「うー?」
ジーっとニホリを見つめる。
魔力の線が、俺とニホリの間で繋がっているのが分かる。
魔力を通して、考えていることや視界の情報が・・・ん?考えていること。
これはおかしいな。
考えていることが分かるのはどちらかと言うと『テイム』の方じゃないか?
となると・・・これはテイムの影響だったのか?
でもニホリの気持ち自体は結構前からわかっていた。
つまり、魔力のラインと一緒?
いや・・・一つだと思ってたけど、2つのラインが混じっている・・・?
その考えに辿り着いた瞬間、視界が急に白く光った。
「おお!?」
「う!?」
「どしたん!?」
「恭輔さん!?」
皆が一気に駆け寄ってくる。
それで、白い輝きが増える。
「まぶしい!!」
「う?」
「ほ?」
「うん?」
ほ、本当に眩しいんだけど・・・き、切り替えてかないと。
光は魔力のラインから出てきた。
ニホリと『テイム』での繋がりが急に見えて目が眩んだか。
その状態で、皆が近寄って来た。
俺の意識が切り替わる前に他の子のつながりも一気に見えたから、さらに眩しい。
・・・ああいや。違うなこれ。
皆のははっきりと輪郭が見える線だ。
この視界全体を潰すような白さは・・・地球か!?
「何で!?」
地球とのつながりが『テイム』と一緒・・・?
いや、でも見え方が違う。
皆とははっきりとした線が見えている。だけど、下から出ている光は地球から湯気の様に出ていて、それが俺に待つ待っている感じだ。
繋がっていると言うか、俺に吸収されている感じ?
もしかして、見えない物を見る為のチャンネルの切り替えは出来たが、纏めて全部見ているだけか?
「・・・あ、戻った」
「うー?」
「大丈夫大丈夫。ちょっと驚いただけだし」
「うーうー」
「無理はしないよ~」
視界を魔力だけを見るチャンネルに切り替える。
心の中で思うだけだが、イメージ的には沢山あるスイッチのオンオフをしていく感じだ。
魔力だけをオンに、それ以外をオフに切り替える。
どのスイッチが何を見るチャンネルか分からないが・・・それはこれから確かめていけばいいか。
「・・・うい。見れるようになったわ」
「今ので!?」
「相変わらずこういうの速いわなぁ」
「うー?」
「うん?見え方?魔力の線と同じだけど・・・ああ、共有すればいいか」
「う・・・うーうー」
ニホリと視界を共有して、チャンネルを切り替える。
流石に最初の状態にすると眩しいので、一つずつ切り替えていく感じであたりを探す。
魔力と・・・見つけた、これがテイムと魔力のラインだ。
「こんなん」
「うー!」
「ほーちゃんとなんかあるんやな」
「気になりますね・・・」
「うちらも共有できるんかな?」
「恭輔さんの考えがあってれば出来そうですけど」
流石にそこまではまだ出来ない。
今見えたラインから、色々試さないといけないし。
視界共有中でも、『テイム』のラインに特に変化はない。
魔力のラインは、魔力を流せば太くなるし、感情が変わればそれに合わせて変な動きをする。
怒っている時はとげとげしているし、眠いと波線。
何かで状態に変化が出来ると思うんだがな。
・・・ニホリとコロちゃんでも違いは・・・あるな。
コロちゃんとのつながりの方が太いし、線がしっかりしている。
一番薄いのはフィニちゃんだな。これは恐らくテイムしてる期間かな。
シュルちゃんの様子も確認したいけど、今いないからな。
最近ヨミもあの花の影響の調査で色々飛んでるみたいで、シュルちゃんもいない時間が多い。
フィニちゃんが(´・ω・`)しちゃうから偶には来てほしいが。
「まぁ見えたのは収穫だな」
「そうですね・・・その太さが夢に関係あるんじゃないですか?」
「・・・そこは夜寝て確認で」
「・・・う?」
「うん?どうした?」
「うーうー」
「はい?」
自分とコロちゃんでも繋がりが見える?
「・・・あ、本当だ」
てか、皆同士でも繋がってるのかこれ。
・・・いや。不思議ではないか。皆種族が違うのに、『テイム』の効果を受けると会話が出来るようになる。
テイムしてなくても出来るようになってたしな・・・多分これも効果の一つだろう。
種族を越えての意思疎通を可能にするスキル・・・こう考えると、やっぱり『テイム』はすごいな。
・・・ところで、明らかに『テイム』関係なさそうな赤い線が見えるんだけど・・・
しかも、コロちゃんを中心にフミと俺以外と繋がっている変なラインが。
多分これ・・・見ちゃダメな奴だな!!秘密にされてたしね!!!




