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464話

短め、そして終わらぬ仕事。

この時期はどこも忙しいの分かってますけど・・・ツカレタ


「よしやるか」

「あふー///」

「・・・う?」

「ワフ」


何やらニホリがコロちゃんに目を塞がれてるけど、多分ニホリは見ても問題ないと思うぞ。

何してたかは言わないけど。


庭に出てみると、どうもコロちゃんの訓練には皆参加していたようだ。

本当に神力で何しようとしてたんだ?

俺がフミを抱えて出てきたのを、あれ?って感じで見てきたから、俺には内緒にしているみたいだけど。

うーん・・・


「すらっぴ教えて」

「ぴ!」(プイ


駄目だなこりゃ。

顔をそむけるどころか、しーちゃんの後ろに隠れちゃった。

しーちゃんは何してんだ・・・って顔で見てっけど。


「クゥ?」

「うい。ちょいと場所借りるぞ」

「・・・クゥ?」

「ワン」

「クゥ~」

「すまんの」


すまんがやると決めたんでな。


やりたいことは、さっきもフミに言ったけど他の子のスキルを俺が使えるようにするってこと。

『テイム』で繋がった感覚から、他の子の力を抽出する。

それが出来れば、一気に俺の手札が増える。

組み合わせ次第では、今までにない火力が期待できるだろう。


だが、皆は本当に出来るの?って感じに懐疑的だ。

まぁ仕方ないんだけど。


「めぇ?」

「うん。多分出来る・・・と思う」

「・・・めぇ」

「そこは気合で」


まぁ普通にやっても一生辿り着かない領域だろう。

スキルは、本来生まれた時に決まるその生物の才能を後付けした物。

元を考えれば、スキル=才能だ。

他人の才能を、自分が使うと言うのは普通出来ない。

だが、あくまでもスキルはスキル。才能ではない。


そして、俺は他の存在の力を自分で使うという状態を知っている。


「めぇ?」

「暴走の時だよ。あれの時、俺は他の使えないはずの力を使ってたそうだし」


あの時、話しに聞く限りでは俺は様々な種類の魔法を使っていたそうじゃないか。

あの状態は、地球と繋がりすぎたことで起きた暴走。

ならあの力は・・・地球が持っている物と考えてもいい。


「正確には、地球の持っている力を俺を通して変換。技として発動する・・・が正しいのか」

「めぇ?」

「根本的には別物だけど・・・条件は同じだと思うのよ」


対象が地球かみんなかってくらいの違いだし。

それに、多分だが皆の場合の方が簡単に使えるはずだ。


それは何故か。

簡単な話だ。

暴走は、地球の力を俺が受け止めきれないから起きる。許容量を超えた力を吐き出そうと暴れる。

でも、皆の力は・・・言っちゃなんだけど、全員合わせても大きくない。もちろん地球と比べてだけど。


「ああ、小さい分コントロールしやすいんじゃないことですか」

「そうそう・・・後コロちゃんと何してるの?」

「おしえませーん」


ポヨネもダメか・・・


まぁそういうことだ。

地球より難易度が低いんじゃないかと睨んでる。

さらに言うと、地球には俺と繋がった時に何かって意識がないが、皆にはある。

俺に流れてくる力を、皆側からコントロールできるのではないか?そういう可能性すらある。


事実、ニホリと俺は視界の共有が出来る。

何がきっかけで出来るようになったかは分からないが、魔力のライン・・・それを『テイム』に置き換えてもいいはずだ。

スキルは使えなくても、視界の共有は可能なはずだ。


「まぁまずはみんなとのつながりを認識することなんだけど」

「どうやるんです?」

「・・・一番やりやすいのはフミかなぁ」

「下ネタですか」

「違います」


そういう意図は一切ございません。


・・・まぁそういう関係もあるんじゃねとか思うけど。

ともかくだ。テイムの繋がりでもなんでもいい。

俺とみんなが見えない何かで繋がっているのは確か、その繋がりを認識する・・・そうなると、どうしてもフミが一番やりやすい。

特に、今の俺だと。


「次点でコロちゃんかな?」

「ワフ?」

「付き合いの長さがぶっちぎってるからな」

「ワン!」


ああ尻尾がぶんぶんと・・・かわええってそうじゃない。


問題は、どうやってその繋がりを認識するのかだけど・・・


「これは・・・どうするかな」

「う?」

「ニホリのはなぁ・・・みんなとは別なんじゃないのか?」

「う?」

「いやだって・・・あ、でもニホリもカードに名前あるんだよな」

「うー!」


レベル全く上がってないけどな。

でも確かにニホリはカードに乗っている。

それはつまり、ニホリにも『テイム』の効果が乗っているってことか?

そもそもニホリ達は、『テイム』を持った人間と魔力のラインを繋げて魔力を吸収。

そこから実体を得て、初めて魔力吸収者と意思の疎通ができるようになる。


気になるのは、『テイム』を持っている人間限定だってことだ。

ニホリとアリシアでしか確かめられていないことだが、これは聞いた話しだし確実だろう。


「ってことは、実はニホリって『テイム』されてる判定なのか」

「うーうー」


まぁそこはどっちでもいいんだけど・・・

ニホリと俺が視界共有できるのは確実なわけだし。

つまり、『テイム』のラインと魔力のライン。2つの繋がりで繋がっていると考えていいわけか。

視界共有が出来るのはそのおかげか?

だとしたら他の皆とは出来ないってことになるが・・・


「いや、繋がりをしっかり認識して、可能なら補強すればいける・・・?」

「う?」

「・・・どうするか」


そもそも認識する方法がわかんないんだけど・・・

魔力のラインは見える。

普通に俺とニホリの間を集中してみれば普通に見えるし。


『テイム』は・・・なんだろうな。


「うーん・・・集中するとか?」

「まぁ戦ってないから暴走はないだろうけど・・・」


それはそれで別の問題が発生しそうでな。主に変な知識来そうって意味で。


「・・・うーん。でも今までなんかそれっぽい事なかったしなぁ」

「何か特別な方法があるんでしょうか?」

「・・・うーん」


別に視界の共有に限らないんだが・・・俺達の間で繋がっているとわかる現象だったら何でもいいんだけどなぁ・・・


「・・・あ」

「何か思いついたんですか?」

「寝よう」

「は?」

「寝ます」

「・・・はい?」

「ほれフミ。いつまで真っ赤なの」

「やって~///」


いや俺的にはそれをずっと見たいなって思うんだけどね?

一個だけ思いついたのあったからそれ試させてくれ。


一回だけ見たでしょ・・・俺の夢。

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