表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
475/567

451話

残業がフルスロットルでつらみ

後書きにも書いてますけど僕のやる気の為に評価とかお願いします!

「ただーいま」

「うー!」

「クゥー!」

「ききー!」

「あら皆おかえr・・・あらぁ?」

「新たな孫です」

「き?」


この時の母さんの目はとんでもなかったとだけ言っておこう。













数日振りに帰ってきた我が家。

特にこれといって変化はないが、やはり落ち着くな。

旅行は旅行で休めたり楽しかったけど、家も家でいいよなぁ。


「お前らも久しぶりだなおいおい」

「なぁ~」


庭に出入りする野良猫達も数日振り。

俺の姿が見つけて駆け寄ってきてくれら。かわゆいのう。


お腹なんか俺に見せちゃって、完全に野生を忘れた野良猫ですな。


前に誰かに飼われないの?って聞いたことあるんだけど、状況聞いたらほとんど飼われてるような物だったんだよね。

主にうちに。

うち以外にも近所の爺様婆様の家に上がって寝させてもらっているらしく、冬でも寒くないんだとかなんとか。

地域に溶け込んでいる野良猫もいる。こんな町今のご時世なかなかないぞ?

近くに動物園もあるしな。


「それはあんたが嬉しいだけでしょ」

「あら姉ちゃん。お久」

「そんなでもないでしょ」

「それもそうか。あ、土産はテーブルに置いてあるぞ」

「さっきニホリちゃんに貰ったわよ・・・ところで、あの見慣れない子は」

「バトちゃん」

「はい?」

「バトちゃん」

「・・・また母さんの餌が増えたのね」

「餌て」


なんて表現を・・・とか思ったけど間違ってなさそうだな。


「元をただせば姉ちゃんがお転婆だったからなんだけどそこらへんはどう思ってます?」

「ノーコメントで」


逃げたな。


今バトちゃんは母さんに捕まっているのだ。

まぁ案の定というか、想定通りだよね。

元々ニホリが来た時もすごいテンションで可愛がり始めてたし。

ふーちゃん(幼女)は俺がフミといろいろあったからすぐに人間モード辞めちゃって可愛がる暇なかったけど。

その流れできたバトちゃん。それも今までにないタイプの子だ。そら可愛がる。


「あれ、ふーちゃんは?」

「・・・あの金髪の子がそうなら捕まってるわ」

「おおう」


そうなったか・・・確かに一緒に人間モードにさせてたけど。

後で労わろう。


そういえば、姉ちゃん帰ってきたけど何かあったのだろうか。


「彼氏できた?」

「殴るわよ」

「せめて疑問系にしよう」


まぁ俺が悪いんだけどさ。


「いや、あんたを待ってたのよ。今日帰ってくるって聞いてたし」

「俺?」

「あんた、最近ダンジョンで違和感とか感じてない?」

「違和感?特にはないけど」

「そう・・・」

「何かあったのか?」

「うーん。魔力が薄くなってる感じ?がしてね」

「それ詳しく」


ちょっと重要な話かもしれないな。


話しを聞いた結果、それはヨミから聞いていた魔力が吸われている現象・・・厄災の花関連のようだ。

ある意味で当然だ。地中の中にある魔力を見境なく吸い取り続ける花。

それはダンジョンも例外ではない。ダンジョンは特殊な力で下に広がっている。

実際に地面の下に続ているわけではないが、それでも地面の中にあると言うことには変わりない。

だからダンジョン自体の魔力が、あの花に吸われているのだろう。


最近は大してダンジョンに潜っていなかったからな。

それより神力の操作精度を上げる方が重要そうだったからな。

だが姉ちゃんが気がつくレベルってことは、かなり状況は進んでいるみたいだな。


「それであんたとかフミさんに聞いてみようと思ったんだけど、分からない感じか」

「いや、現象自体は心当たりがある。原因も分かってる」

「あらそうなの?じゃあ気にしなくていい感じ?」

「いや、めっちゃ気にしてほしい」

「・・・珍しいわね」

「それだけ大ごとなんだよ。大元自体は俺がどうにかするけど」


あの花の影響で、何が起きるかは全く分からない。

未来の俺は教えてくれなかった・・・というか、恐らく既に未来の俺が経験したことと、今の俺達の状況とではかなり違っているのだろう。

だからこそ、余計な先入観を与えないために何も言わないのだ。

俺が同じ立場でも言わないだろう。未来の俺が何か企んでて、それが未来を変えるのに重要なら猶更だ。


俺達が出来るのは、何が起きてもいいように心の準備と出来る限りの備えをすることだけだ。


「まぁ詳しく聞きたかったらヨミが良いかも。気がついたのあいつだし」

「あー・・・私あの人の連絡先知らないんだけど」

「あれ?会ったこと無かったっけ」

「あるけど。ほら、弟の友達ってくらいの関係なのよね」

「あー」


知ってるけど大して関わりない感じの微妙な距離感ってことね。そら仕方ないわ。

だけど、この先起こるであろう事件規模を考えると、俺やフミと連絡が付かないってこともあるだろう。

姉ちゃんには、その時に備えてヨミの連作先は知っていてほしい。


親父は知ってるけど、恐らく俺以外で前線に一番近い位置にいることになるのは姉ちゃんたちだ。

俺とあの花の戦いは、多分世界規模になるだろうしな。


「じゃあ俺からヨミに言っておくわ」

「お願いね」

「ついでにメールアドレスでもアプリでも何でもいいから連絡できるようにしといてくれ」

「OK・・・それだけ大ごとってことね」

「まぁね。どうにかはするよ」


未来の俺は大して気にしていないみたい・・・いや、そう見せてただけか。

俺と花の戦いの余波で、世界は滅びたそうだ。

それはつまり、親父と母さん、姉ちゃんも死んだってことになる。

フミを失ってしまった以上。俺はそれ以上の悲しみを感じないからマヒしてしまったのかもしれないが・・・

フミを守れても、誰かが死んだら意味がない。

全部守って、完璧に終わらせるんだ。


「・・・大丈夫なのね?」

「ああ。余裕余裕」


恐らく姉ちゃんのことだから、今のが嘘だっていうのはバレてるのだろう。

だけど、それでもそう言わないといけない。

余計な心配はさせてられないからな。


「・・・あんた」


姉ちゃんが何か喋ろうとしたその時


「恭輔ー!」

「ん?フミ?ああ、わりぃ姉ちゃん何て言った?」

「・・・いや、何でもないわ」


何を言おうとしたのだろうか・・・??


「恭輔!」

「おおうなんだフミ」


窓からフミが俺に向かって飛び込んできた。今日は人間モードで飛び込んで来たよ。

まぁ受け止めるのは簡単なんだけど、軽いし。

そのまま抱き留めるのもあれなので、お姫様抱っこで受け止める。


それを見て姉ちゃんが何か吐く動作してたけど気にしない。


「どうしたいきなり」

「恭輔いっちゃん最初に飼ってた子の話聞きたい!!」

「・・・はい?」


本当に唐突だな。


「母さんから何か聞いたのか?」

「お義父さんの方や!バトちゃんが着せ替えられとる間に聞いたんよ」

「ああなるほど。最初ってと、兎の話だよな」

「あ、そういえば最初はそうだったわね」

「いつも通りに母さんが連れて来たのよねぇ」

「そこはいつも通りなんやね・・・」


定番だようちの。


「まぁ聞かせるのはいいけど。そんな聞きたいか?」

「あんた馬鹿ねぇ。自分の好きな人の昔の話なんて聞きたいに決まってるじゃない」

「せやで」

「女の子なら興味深々よ」

「へぇ・・・姉ちゃんは?」

「あんたの話には興味ないわね」

「それは知ってるわ」


てかあんたは知ってる話でしょうが。


「まぁ話すのは別にいいぞ」

「いえい!」

「じゃあ私は母さん見てこようかなぁ。バトちゃん・・・も気に生るしね」

「うーい」


そういって、姉ちゃんはさっさと家に中に戻ってしまった。

ふむ、こうなると庭で話すのもあれだな。


「俺の部屋行くか」

「はーい」


懐かしいなおい・・・何年前の話だよ。

よろしければ評価やブクマ登録などお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ