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448話

キャラ絵馬を見てテンション上がってるニホリ。

最近家事大好き幼女人形だったけど、元は動画大好き・・・それにつられてゲームとかも見てるからな。

一杯あって楽しいそうです。


「ちなみに守矢神社って名前の小さいのもあるんだけど行く?」

「う?」

「そっちにもあるけど。やや歩く」

「・・・うー」


大丈夫だそうです。














そういえば、ニホリ以外の2匹の人間態の様子を言ってなかったな。

一応動画で見た目の記録とかは撮ってあるんだけど。


まずふーちゃんは・・・前も言ったな。ザ・狐の擬人化って感じの幼女。

金髪で最初の服はフミが最初に来ていたような巫女服を改造したような服だった。

今はニホリのワンピースを借りてるんだけど。

ああ、尻尾も耳も生えたバージョンと生えてないバージョンが当然の様にある。

触ると嬉しいようで、目を細めてから頭をこすり付けて来る。


次にバトちゃん・・・小悪魔だよねぇ。

髪色は黒。腰まで届くんじゃないかってくらい長い長髪だ。

頭に角。腰の部分から悪魔っぽい尻尾が生えている。当然消せる。

この尻尾、感覚がやや敏感な場所らしく、触るとビクンと動いて逃げる。

そして物陰に隠れてこちらをジト目で見つめてくると言う。

ここからが小悪魔要素。その後チラチラこちらを見ながら少しづつ近づいて尻尾を俺に向けてくるって言う。

触ってほしいみたいです。でも触るとまた逃げるけど。


ああそうだ。バトちゃん。どうも魔力を吸う・・・『吸血』の代わりになっているのか?

俺の魔力を吸えるらしいのだ。恐らくは本家サキュバスの精気を吸うってのが魔力に置き換わったのかな。

とりあえず吸魔行動と呼んでるんだけど、これをするとバトちゃんが元気になる。


あと、なんで幼女なのかと言うと・・・ニホリとふーちゃんを見てうらやましくなったのではないかとフミが予想した。

ふーちゃんの『変化』もそうなんだけど、バトちゃんも人間態は自由に姿を変えられるタイプらしい。

なのに幼女なのは、普段から見ているのが基本フミかニホリ・・・前に一回ふーちゃん。

その中で良く可愛がるのがニホリだから、それに引っ張られたのではないかと言うこと。

フミの場合はあれだ。二人っきりで色々するから・・・ね?


そして今、休みがてらお昼ご飯も兼ねて近くにあった喫茶店に入ることに。

人間の経営する飲食店に入るのが初めてなふーちゃんバトちゃん。

気になるのだろう。さっきからきょろきょろ店内を見渡している。

ニホリは慣れたのか、さっそくメニューを見て何食べるかーなんて言っている。

お前もそんな来たこと無いだろ。


「・・・き?」

「お昼ご飯だけど・・・あー、普段食ってるものじゃないからなぁ」

「クゥ~」


ニホリからメニューを見せられて、何食べるか聞かれてるんだけど、そもそもどんな食べ物かわからないと。

悪魔に妖怪だから、何食べても問題ないとは思うけど、そもそも何が何かわからないとは。

確かに普段家では肉塊でとか、果物そのままとかだから、料理は食べないな。


「でも確かに何好きなんだろうか君ら」

「うー?」

「味濃いのは・・・ダメやろな」

「慣れてないだろうしな。そうなると本当はそばとかが良かったんだろうけど」

「喫茶店やしな。えーっと・・・肉ならハンバーグ?」

「だな。とりあえず、いくつか頼んで気に入ったの食べればいいよ」

「う?」

「残りは俺とフミが食べればいいしな」


あ、でもうどんはあるな。これも頼むか。

ハンバーグはまぁ、ひき肉だしソースかかってるだろうから、肉のブロックを丸かじりしてるのに比べると駄目かもしれんが。

とりあえずエビフライとオムライスとやきそばと・・・そういえばソースカツとかあったな。

これも頼んどくか。主に俺達用に。


「・・・き!」

「おん?・・・マジで言ってる?」

「きき♪」

「・・・いや良いけど」


なんで喫茶店で普通にこんなの置いてんだよこの店は。


ニホリに食べ方とか色々教わりつつ料理を待っていると、さっそく来た。

最初はオムライスだな。


「きー」

「そういやこの間食ったな。食べてみな」

「き!」

「クゥ!」


頂きますをちゃんとして、教わった通りにスプーンでオムライスを掬って一口。


「・・・??」

「???」

「予想外の反応だ」

「あーケチャップやないの?」

「不思議な感じか」

「き」

「お、卵はわかるか」


だけど思ったよりいい反応ではないな。

見た目は子供だから、こういうのがいいかなとか思ったんだけど。


その後も次々と料理が来る。

ハンバーグはやっぱり肉は大きいのがいいとのことで微妙。ステーキは良かった。

エビフライはお気に入りになったようだ。取り合いになりそうだったから追加で頼んだ。

そして、バトちゃん待望のある一品が来た


「イナゴの佃煮」

「ほぉーこういうのもあるんやな。とりあえず一口」

「き」

「クゥ」

「う」

「君らためらいなく食べるね」


本当に一瞬の逡巡もなく食べたぞ。フミもニホリも。

もぐもぐと味を良く確かめるように噛みしめ・・・ニホリとフミは微妙な顔に、ふーちゃんは表情変わらず、頼んだ本人であるバトちゃんは・・・ああ、わかりやすい顔だ。めっちゃ好きな物食べた顔してる。


「きき」

「ああうんどうぞ」

「うーん。うちもええわ」

「うー」

「クゥ」


ふーちゃんはスナック感覚らしく、お気に入りとは行かない模様。

バトちゃんはそれはもう気に入ったらしく、独り占めして食べ始めた。皿抱えてるもん。

うんまぁ・・・気に入ったのがあれば良かったんだけどさ。


つーか、こういうところはコウモリなのか。コウモリ虫食べるし。佃煮だけど。


でも、ふーちゃんはエビフライだけだな。これでは傾向もわからん。

あ、残った料理はちゃんと俺達が消費しました。


「味濃い系やでも薄い系でもないんやね」

「うどんを食って首を傾げるとは」

「うー」


ソースカツ丼を食べながら様子を見る。

ふーちゃんは嫌いな物はないみたいだが、好みの物も見つからないようだ。

ふーちゃん自信も、何かを食べては首を傾げている。


だが、一つ気になる物はあるらしい。

てか、俺達の食ってるソースカツが気になるらしい。


カツを持ち上げて揺らすと、それを目で追っている。可愛い。


「食べる?」

「クゥ」


あーんと食べさせてあげる。恐らく味が濃いからダメかなぁとか思ったのだが。

耳を生やしていたら、耳がピーンとなっていただろう。

目を見開いて、そのままソースカツ丼の器を自分に引き寄せ始めた。


「・・・これなのか」

「お、カツなんやな。揚げ物好きなんちゃう?」

「あ、それか」


なるほど、味じゃなくて揚げ物が好きってことか。

・・・動物が揚げ物好きってどうなんだ?いや気に入ったのならいいんだけど。


丼事渡してあげると。満足そうな笑顔で食べ始める。

片やイナゴをむしゃむしゃする幼女。隣には丼を豪快に食べる幼女。

二人とも見た目はおとなしい・・・もしや雪ちゃんも参考にしてるのかこいつら。

要するに、おしとやかなお嬢様と言っても見た目は通じる子がそんな食べ方変わった食べ物を食べている図は、非常に周囲の視線を集めていた。

まぁ皆可愛いしな。髪色が皆バラバラだから、それで見られてるって可能性はあるんだけど。

皆ってか、ふーちゃんとフミ。黒は多いからな。


「・・・」

「・・・」

「・・・無言だ」

「・・・ニホリはイナゴ料理出来るん?」

「・・・う?」


お店で買えるかどうかは・・・知らぬ。

















「クゥ♪」

「きー♪」

「うー♪」

「最初からこれでよかったな」

「まさかパフェがええとわ」


甘い物って言うと果物になってたからな。新鮮で楽しいのかな。

アイスとか冷たい!って感想だったし。

まぁ喜んでるなら何でもいいか。


「あ、すいません。もう一個追加でお願いします」

「あら。恭輔も食べるん?」

「二人で食べようかと」

「ほーん・・・あーん?」

「当然」

「えへへ~」


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