422話
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「未来の貴方から呼ばれた・・・」
「えぇ、恭輔そんなことも出来るようになるんか・・・」
「というか」
「てか・・・」
「「ロラちゃん何者??」」
「」(ウマー
「うー」(ヨシヨシ
ロラちゃんの謎の力により、未来から戻ってきた俺は女神とフミに事情を説明した。
もちろん、フミが死んでいることは話さない。
未来の俺が、今回俺を呼ぶにあたって出た反動を鱗の持ち主と地上のどこかにいる何かの成長に使ったこと。
そして、未来から来たハクコちゃん達の反動は既に手遅れでどうしようもないこと。
・・・ロラちゃんが、俺の元に自分で来たこと。
「うーん・・・わからないのだわ」
「わかんて・・・自分が恭輔のところに送ったんやろ?」
「送ったって・・・偶々見つけたから、貴方のところに誘導しただけだし」
「じゃあ最初から変だったってことになるんか?」
「いやそれは・・・うーん。今見ても分からないからなんとも言えないわ」
「・・・」
「・・・う?」
「・・・何でもない」
「」(ガツガツ
「食いっぷりはええなぁ」
「そうねぇ」
未来の俺は、ロラちゃんを知らなかった。
クロロラビットって名前もないってことだったし、存在自体会ってないのかな。
女神も偶々見つけたって言ってたし・・・何かが原因で過去が変わっている?
それとも、未来の俺は正確には未来でなくて近い世界の未来・・・並行世界ってやつなのかな。
「」(・・・?
「・・・いや、ゆるキャラだなぁって」
「」(ニパー
「ええ、笑顔や」
「本当にね・・・時間を超えた時って、どんな感じだった?」
「一瞬だったけど気がついたらリビングだったし。ニホリ達から見てどうよ」
「う」
「一瞬で現れていた」
「となると、完全にわからないわね・・・」
「女神的には時間移動は出来るん?」
「無理なのだわ。『神威』が本物なら出来るのだけれど」
「俺は違うやり方でやってたけど?」
「貴方のはもっと特別よ。地球との繋がりなんて、私はほとんどないんだから」
「は?そうなの?」
「神力で使ってるだけなの。だからそれしかできないし、干渉も受けないの」
「知識の閲覧は?」
「同じなの。神力で干渉するから、ほんのわずかだけ干渉されてるの。だから出来るってことよ」
「それ俺よりデメリットないやつなんじゃね」
「ないわね。この点に関しては、貴方より便利って自身があるわ!!」
それはいいなぁって・・・
「いや、そんなことは今ええねん」
「そんなこと・・・?」
「恭輔、未来で何か起きるから呼ばれたんちゃうん?」
「あー・・・そうだと思う」
フミの事だ。
恐らく未来の俺もそれをなんとかしたくて呼んだはずだ。
・・・または、諦めろとでもいう気だったか。
「でも、聞けてないんだよなぁ。重要な部分」
「え?」
「ロラちゃんに帰されたからなぁ」
「」(コローン
「後巨大なコロちゃんには会った」
「それは気になるなぁ」
「じゃああなたは肝心なところは聞けてないのね?」
「ないな・・・あ、でも・・・」
「でも?」
「・・・人類の半分はいないって言われたな」
「・・・は?」
「・・・そういうことね」
「きっかけは?」
「言われてないよ。要するにそう言うことだ」
「なるほどね・・・」
「む。うちにもわかるように言ってほしんやけど。てかうちはおったん?」
「ッ・・・いや、会ってないな。そもそも会ったのはコロちゃんだけだし」
「なんやぁ。ちょいと気になっとたんに」
自分が死ぬとは考えてないんだろう。
まぁそれは当然か。うちの中で何が起きてももっとも死ぬ確率が低いのはフミだ。
実力的に考えて、まずありえない。
俺が暴走しても。本気になって殺す気なら正面から倒せるくらいに実力なら・・・自分が死ぬことなんて考えないだろうな。
それも、俺の暴走が原因ならなおさら。
俺が戦わなければ。そもそも暴走も起きないんだから。
「コロちゃんは大きなっとたんよな?」
「なってたな。見上げるくらいに」
「・・・うちもなるんかな?」
「どこ見て行ってんだ」
「やって、好きな人に触られると大きなるて聞いたで」
「どこ情報だそれ!?」
「というか、貴方の場合体は本当に変えられるでしょうに」
「・・・ん?どういうこと?」
「あら?・・・もしかして、スキルの事は言ってないの?」
「言ってへんなぁ」
「・・・それくらいは教えた方がいいと思うのだけれど?」
「えぇー?今いうんもあれやしなぁ」
「今のスキルなら子供も作れるわよ?」
「うちのスキル『変化』から『変質』に変っとるねん」
「手のひらくるっくるなのだわ」
「いや急に情報量が多くなるのやめて」
『変化』は見た目の様子の変化しかない。
刃に変化すれば確かに切れるし、尻尾を増やせばそれは本物のしっぽの様にもなる。
だけどそれは、あくまでも本体から変えた姿。本当の姿は変わらない。
ふーちゃんとかが何に変化しても、絶対に狐であるっていうことだ。だからこそ、何に変わっても元の姿に戻ることが出来る。
だが『変質』は違う。
それは元の姿から変えるスキルだ。モンスターから人へ、有機物から無機物へ。
腕を剣に変化させれば、それは本当の剣になる。
スキルの効果が無くなっても、一度変化させていればそのまま。
「え、じゃあフミって今までずっとスキル使ってたってことか?」
「そういうことやな」
「まぁあれはほとんど力を消費しないんだけど」
「・・・子供が出来るってのは?」
「モンスターと人じゃあ出来ないけど、人と人なら出来て当然でしょう?」
「・・・え、今のフミ人間?」
「違うで」
「違うわね」
「なんだお前ら」
「正確には、人間とモンスターのいいとこどりって感じかしら」
「何でもありだなおい」
「でも、うち今の状態になってから少し経つけど、一向に出来へんで?」
「あら?・・・あ、構造の変質が少し甘いのね。えっとね・・・」
「ほほう・・・」
フミと女神がそのまま変質談義に入ってしまった・・・
き、気まずい。
視線を逸らすしかないと他の所を見ると、人型が満腹で寝転がっているロラちゃんを見ている。
「・・・」(ジー
「」(ゴロゴロ
「・・・どしたの?」
「・・・同じ」
「は?」
「私と同じ」
「・・・何が?」
「まだ言えない。でも、希望は蒔いた」
「は・・・?」
「大丈夫。あなたの夢は叶う」
「・・・お前何を」
「」(ピョーン
「うお」
人型の様子がおかしく、話を聞いていたらロラちゃんに顔に抱き着かれた。
もふいが今はそれどころじゃないの。
「おーりーてー」
「」(ヤー
「おお?どうした今日本当に。不思議ちゃんが増してるぞー」
「」(グリグリ
「あーもーわかったよ。ヨシヨシ」
「」(グリグリ
「・・・来たかいがあった」
「これでいいのだわ!・・・とは言っても、子は授かりものだからね?」
「わかっとるわ。ちゃんと本も読んどるし・・・てか、やけに詳しいやん」
「まぁね。これでも人間時代もあったから。いまだに抜けないのよねぇ」
「・・・恋人とかおったんか?」
「いや全然全く」
「お、おう」
「それどころか交友関係も少なかったし・・・」
「へ、へー・・・」
「研究でこもりきりで、今みたいにおしゃれするのだって滅多に」(ブツブツ
「あ、あかんスイッチ押してもうた。恭輔~」
「うおーロラちゃん本当に今日何ー?」
「」(ギュー
「・・・美味」
「うー!」
「あかんどこもカオスや・・・」
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