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421話

話数が跳んでいたので修正いたしました。

『・・・クーン』

『あのコロがここまでされるがままになるのか・・・』

「・・・やっば・・・これやっば」

『思考能力なくなってんじゃねぇか』


いかんですぞこれ・・・殺人敵なもふだ。

これはもはや抜け出すことはできないでもふ。


『いや話出来ないから出て来い』

「おお!?・・・今のが重力?」

『正確には引力だけど・・・まぁ何でもいいわ』

「・・・せめて寄りかかるくらいはいい?」

『本当にこの時の俺手ごわいな!?』


何言ってるんだ、自分の事だろう。


『・・・俺、前こんなんだった?』

『ワン』

『マジかぁ・・・』

「んで、話しの続きって何?」

『ああうん。もういいや』


なんか諦められた気がするが?


『まずはじゃあ・・・お前が見た鱗の持ち主たちの話をするか』

「お、地味に気になってた」

『まぁあいつらが現れたのは女神も知らなかっただろ?』

「だな・・・あれ」

『そうだ。それはおかしいんだ』

「なんで知らないんだあいつ」


俺が暴走しないと勝てない敵なんていないとあの女神は言い切った。

恐らく、ダンジョンを発生させる力の応用で、地球上ならどこでも力を感知出来るんだろう。

フミだって場所は限られるが、遠くの場所を見ることは出来るし。


『まぁ俺のせいなんだけど』

「おい」

『いや、お前に干渉する反動を先払いしないと後で大変だしな』

「・・・だから急成長で出てきたのか」

『そういうこと。だからあの女神も気がつかなかった』

「じゃあフィニちゃん達のも・・・」

『無理だよ。反動の制御は、自分の手一杯・・・てか、気がついた時には手遅れだったし』

「・・・フィニちゃん達の動きに気がついてなかったのか?」

『さっきも言ったけど、何も出来なかったよ。割と忙しくてな』


・・・それを言う気はないみたいだな。視線も合わせないし。

懐から何かを取り出して口に咥える・・・ってまてい


「とう」

『おお!?・・・何すんだよ』

「タバコダメゼッタイ」

『タバコじゃねぇよ・・・見てみろ」

「おん?」


奪った物を見てみる。

・・・材質が紙じゃないな。これは枝だ。

だけどすっごく軽い。それに、魔力も出ている?


『魔根枝言ってな。それに火をつけると魔力を回復出来るんだ』

「ほー・・・『植物魔法』?」

『そそ。これだけだったら近いうちに出来るようになる・・・ってそれはいいんだよそれは』

「まだ何か言いたいのか」

『はは。そらな・・・なぁ、フミを殺したくないよな』

「当然だろ。だけど・・・」

『ああ、無理だ。それは決められたことで、あいつらの行動で決まったことだ』

「・・・フィニちゃん達は?」

『ん?・・・ああ、今はまぁ・・・会わせられないな』

「めっちゃ落ち込んでるでしょ」

『まぁわかるよな。俺もしばらく会ってないくらいだし』

「だよな・・・他の子は?」

『一応元気だよ』

「そうか・・・」


俺は、その答えを想像はしていた。

でも、やっぱりフミがいなくなるってことの実感がわかない。


背にしているコロちゃんは、変わらずに温かい。

変わったのは体の大きさだけだな。

だからこそ・・・実感がわかない。


「ニホリは会えないのか?ロラちゃんは」

『ニホリは、いない・・・フミが死んで、動かなくなってな』

「・・・は?」

『・・・ん?待て、今なんて言った?』

「は?だからニホリとロラちゃんって」

『・・・悪いもう一回頼む』

「だから、ニホリとロラちゃん!!」

『・・・待て、馬鹿な。そんなことあり得るのか?』

「は?どうしたんだ?」

『・・・ニホリの後・・・名前が聞こえない』

「・・・は?」

『今の段階で、お前がテイムしてるのは何匹だ』

「お?・・・えーっと・・・」


すらっぴ、バトちゃん、コロちゃん、ねっさん、ふーちゃん、ピッちゃん、ニホリ、しーちゃん、フミ、ユニちゃん、ロラちゃん、フィニちゃん、ハクコちゃん。

計13匹だな。


「あ、ヨミ含めて14か」

『・・・多いな。俺は結局13を超えなかったが』

「・・・は?」

『どんな子がいたんだ?』

「どんなって・・・黒くてうさ耳で手足短い二足歩行のゆるキャラみたいな・・・」

「」(エッヘン

「そうそうこんな子こんな子・・・??」

『???』

「・・・」

『・・・』

「」(・・・コテン

「『おおおおおおおおおおおおお!?!?!?!?』」


な・・・なんでいるのロラちゃん!?!?


『は・・・いやなんでだ!?俺はお前以外呼んでないぞ!!』

「俺が知るかよ!!」

「」(ギュー


ロラちゃんが俺に抱き着いている。

・・・めっちゃやわっこいから、本物だ。それも、この時代のロラちゃんじゃなくて俺の時代のロラちゃんだ。

俺も未来の俺も、それを理解してしまった。


「」(スリスリ

『そ、それが13匹目か・・・?』

「いや、順番で言うなら10番目だけど」

『・・・ユニちゃんの後か?』

「後だな。フミが持ってきた」

『も、持ってきた?』

「そうそう。何か女神からレアで俺たちの助けになるって子で送られてきたっていうか」


まぁフミの近くに女神か人型あたりが誘導したってのが正しいのだろう。

それをフミが見つけて、俺に所に捕まえて持ってきた。

後でフミは誘導されてきたことに気がついてムッとなってたけど。


「お前のところにはいなかったのか?」

『いない・・・見たこともないぞこんな子』

「マジか・・・俺が種族名も決めたんだけど」

『・・・何?』

「クロロラビットっていうんだけど」

『ちょっと待て』


未来の俺の目が暗くなる。虚ろで何も映していない感じだ。


「・・・これ、地球の知識を見てるのか?」

『ワウ』

「・・・ロラちゃんどうやってきたの?」

「」(???

「うーん可愛い」


どうしようもなくロラちゃんは可愛いですね(白目


未来の俺は地球の知識から何かを探しているみたいだ。

この時代まで来ると、俺はそこらへんも自由にできるようになるんだな。

・・・その切っ掛けが想像出来ちまうから嫌だな。


あ、戻って来た。


『・・・いない・・・でもこれは』

「いないって・・・ロラちゃんが?」

『ああ。正確には、いたけど名前が消されてる』

「ロラちゃん?」

『クロロラビットの方だ。そもそも俺はテイムしてないはずだからその名前はない』

「君すごい子?」

「」(エッヘン

「うーん可愛い」

『本当にゆるキャラみたいだなおい・・・』


ずっと不思議だ不思議だ思ってたけど、まさか俺に出会ってない子だとはなぁ・・・




いやそれおかしいでしょ。


『今か!?』

「え、この子未来変えてね?」

『そういう次元じゃないんだがなもはや!?』

「」(オナカスイター

「え、おなかへったの・・・なんも持ってないわ。家帰んないと」

「」(ワカッター

「・・・わかった?」

『いまわかったって言ったな』

『ワン』

「」(エイ

「は?」

『んな!?』

『ワフ!?』
















「・・・ただいま?」

「」(ヨ

「う!?」

「・・・おかえり?」


視界が暗くなったと思ったら一瞬で家のリビングにいた。

・・・え、何がどうなってるの。














『・・・ハ、ハハ。ハハハハハハ!!!!!』

『・・・ワフ』

『笑わずにいられるかよ!!そらいなくなるよな!!』


未来の恭輔は見た。

地球の知識に刻まれたそのモンスターの痕跡を。


上から黒く塗りつぶされるように、見えなく、気がつかれないように消されていたその子を。

確かに、自分の家族であったその子の事を。


『ああそうかそうか。そうすればよかったのか。アッハハハハハハ!!』


見つけた、未来を変える唯一つの方法を

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― 新着の感想 ―
[良い点] 話飛んでますね... 女神にしては口悪いと思ったら...
[気になる点] 前話とのつながりが良くわからないんですが・・・間に1話抜けてません?
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