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404話

今日は自分が休みじゃないので夜のみです。

そして短め

全身ぶるぶるなのは見てて可愛いんだけど・・・


「説明が聞きずらい」

「おもろいわこれ・・・」

「・・・買う?」

「欲しい!!」

「ういうい」

「あんた本当に・・・甘いわよね」

「うるへー」


良いからフミの説明聞くぞ。


『伸縮化』

俺の『硬質化』と似たようなスキルらしい。

始めは腕や足を伸ばしてリーチを伸ばすように使えるらしい。

強くなっていくと、手に持った剣なども伸ばせるようになるんだとか。


「でもまぁ、恭輔のと違って人や物の性能が上がるわけやないからなぁ」

「肉体なら肉体のまま。鉄の剣なら鉄の剣の耐久力しかないと」

「せやな。あくまでもリーチ・・・射程が伸びるーだけやな」

「まっすぐしか伸ばせないの?」

「あーそこは知らんなぁ・・・」

「そうか・・・てか、思ったんだけどそういう知識って何で蓄えたんだ?」

「へ?・・・あ、そういえば言うとらんかったっけ」

「知らん知らん。そういう敵がいたのか?」

「流石におらんよ。ヨミの鑑定てな、スキルスクロールを見ると似たようなスキルも分かるんよ」

「ほー」

「類似スキルがわかるのはいいわね・・・」

「大体のスキルの内容の検討がつくしな」

「まぁ別のスキルは絶対に何かしら違うから、あくまでも似たようなって話やけど」

「『伸縮化』にも似たような物を見たことがあると」

「あるで。捨ててしもたけど」

「えー勿体ない」

「スキルはいっぱい持っとったし、きれいでもないからなぁ」


そういえば、フミの持っていた物は綺麗な物・・・宝石とかそういうのが多かったな。

武器だって装飾が綺麗だったり、刃が青い光を放っているとか。


そういう見てて楽しい物ばっかり集めてたから、スキルを取らないならスクロールはいらんわな。


「・・・フミって宝石好き?」

「いいや別に」

「あれ?そうなの?」

「ダンジョン生活時代は暇やったからなぁ。ヨミが出て行ってからは特にやけど」

「あ、なるほど。そういうことなのね・・・ところで恭輔はフミさんに指輪とか買ったの?」

「指輪?指輪なら沢山あるんやけど」

「・・・あーそういうことね」

「そういうことなんです」


俺も考えたよ。フミに結婚指輪買うの。

ただね?指輪ってダンジョンの中で結構手に入るのよ。

だから俺もフミもありがたみがなくなってくるのよね。そら特別な物だから、そういう物とは別なのはわかっている。


それでも未だに買ってない。

そもそもフミはそういう価値観を持ってないから、指輪を今更渡されてもって感じ。

俺は俺で上げたいけどほぁーって感じの返事が返ってくるのが読めてるから買いにも行けませんよええ。

せめて代わりの物とか上げれたらいいんだけどねぇ・・・


「・・・首輪とか?」

「ダメだろ」

「ダメでしょ」

「そうなんか・・・」(シュン


いや確かにフミはモンスターだからそういうの着けててもおかしくない・・・いやおかしいわ。


「そもそも俺、コロちゃんにだって首輪してないんだぞ」

「そういえば、それっていいの?」

「散歩する時にしてればOK」


そもそも狼を飼うって言うのは原則出来ない。

そういう目的で日本には輸入出来ないのだ。うちは母さんが連れて来たからよくは知らん。

それでも扱い的には大型犬でいいらしい。

狼犬だって日本にはいるからな。気を付けていれば、特に問題ない。


「ユニちゃんもしーちゃんも、外に出すなら首輪必須だしな」

「出せへんけどな」

「しーちゃんなら何とか・・・」

「ユニちゃんユニコーンだもんねぇ」


そういえば、ユニちゃんの角のストックは結構溜まってきました。

ヨミが魔力を抜いたものもそろそろ完成するらしい。

他にも、そういった加工無しで武器に出来ないかって研究もやっているそうだ。

既存の金属を超える硬度を誇る物質だから、変形させるのも一苦労なんだとか。それだけ良い武器になる期待は高まっている。

槍が一番作れそうってことで、今試行錯誤しているそうだ。

先ず一番に使うのは俺かな?

ユニちゃんはうちの子で、管理は俺がやっているし。そもそも武器の試用は俺だしな。


その後もあーだこーだと喋りながら時間を潰す。

どうも今は施設全体を他のチームメンバーが見て回っているらしい。


姉ちゃんはいいのかと聞くと、もう回ってきたそうだ。

使う部屋だけ最低限見ておけば大丈夫でしょーとのこと。

それでちょうど下見に2人来ていると聞いて、探してみたら俺だったと。

・・・相変わらずだな。


「だから彼氏できない」

「関係ないでしょ」

「実際マジでいないの?母さん毎回毎回心配してるけど」

「・・・出会いがないのよ」

「チームの人たちは?」

「ダメね。もっとこう・・・」

「お義姉さんどういう人が好きなん?」

「守ってあげたい系」

「・・・おらなそうやな」


出会いの場が良くないわな。

前は自衛隊。まずそういう人はいなさそう。

そして今はダンジョン冒険者。チームメンバーはそれぞれ何かしらの実力を持つ、または自信有な感じ。

なよなよ君はいないんですよ。庇護欲がーってならワンチャンあったかもしれないが、いないようだな。


地味に母さんが心配してるから、出来るなら早めに見つけような。


「最悪俺の友達を紹介することになる」

「年下~?・・・あれ?」

「いかん見誤った」


何かに触れてしまったようだ。

















「リーダー!」

「年下・・・」

「聞いちゃねぇぞこの姉」

「・・・」


誰か来たぞ姉ちゃん。さっさと現実に戻れ。


「あた!?・・・あれ?佐々木君どうしたの?」

「いや、見学も終わったので探してたのですが・・・」

「そうなのね。あ、知ってると思うけど、私の弟ね」

「どーも」

「はい!お久しぶりです!!」

「・・・え、何この好感度の高さ」

「あんたの本って便利よねー」

「そういうことか・・・」


今井さんも同じこと言ってたな・・・


どうやら俺の書いた・・・てか、まとめたダンジョン攻略本。

あれはかなり新人の冒険者の人たちにいい影響を与えていたらしい。


俺が見た物、経験した物。

そしてコロちゃん達から見た視点でダンジョンを考えるという、普通では出来ない、知れないようなことも書いてある。

それを親父が綺麗にまとめて読みやすくなっているから、内容も含めてかなり役に立っているんだとか。


「すっごく感銘を受けた本の作者さんに会った感じよ」

「すっごく理解しました・・・」


この間教授から本貰った時の俺がそうでしたねええ・・・


「んで?探してたってどうしたの?自由で良いって言ったじゃない」

「いや、皆訓練したいってことで」

「あーそういうことね」

「施設の使用許可が必要だったんです。いいですか?」

「OKOK。どんどん使っちゃおう!・・・あ、そうだ。恭輔」

「あん?」

「ちょっと付き合いなさいよ」

「・・・まぁいいけど」


何をさせられるんだ?


















「さぁ来い!」

「・・・なんでこうなった」


俺が手ぶらでボケーと立っている前で、姉ちゃんが槍を構えている。

そして周囲には姉ちゃんのチームメンバーの皆さんが。


・・・なんで?

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