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383話

「まずすらっぴから行きましょう」

「ぴぴ?」


何するのー?何故か横回転をしながら今日も元気なすらっぴさん。

まぁまだ何も言ってないからな。


「今日はすらっぴがどうやってスキルを使ってるか聞きたいのよ」

「・・・ぴ?」

「いや俺は同じの使わんのだけれども」


恭輔溶かし水使えるようになったの?じゃないのよ。

あ、溶かし水ってのはすらっぴ語で溶解液のことです。確かに溶かすけどそれでいいのかと。


「ぴぴー・・・ぴ?」

「んーなるほど・・・」

「これは言語化難しいんやないの?」

「体の一部と言われると確かにそうなんだよなぁ」


すらっぴの場合、水魔法も溶解液も自分の体から出しているってイメージがあるらしい。

回転はあるが、それだって体の延長線の操作ってだけだ。

だからこそ人に説明するのが難しい。なにせ腕の動かし方って何?って聞かれてる感じだしな。そら伝えにくいわ。


「だがまぁ体の延長線か・・・理解できないこともないなぁ」

「そうなの?」

「うちの場合『変化』がそれに当たる」

「む、なるほど・・・」


自分の体を変化させるスキルである『変化』は確かにそのイメージじゃないと使えないだろう。

俺に当てはめるのはちと難しいが・・・そういうスキルもあるってことがわかっただけ収穫だろう。



「あんがとなすらっぴ」

「ぴぴ!」


さて次に行こう。


「バトちゃーん」

「ききー!」

「はいどーも」

「きーき!」


どこかで待ってたのかと言わんばかりの速さで頭に乗ってきたけど、今うちのスキル持ち全員俺の部屋にいるし。

呼べばそら来るわ。順番で呼ぶから、それまでまったりしててって言ってあるけど。


さて次のバトちゃん。

持っているスキルでよく使うのは『暴風魔法』だろう。


「イメージはやっぱり翼の動き?」

「き!」

「やっぱりかー」

「まぁ想定通りやな」


やはり体の動きってのは重要だよな。

バトちゃんは自分の翼を激しく動かすことで魔法のイメージを補完している。

強い風を生み出すならより強く羽ばたかせる。もちろんしなくても出来るし、全く動かさない魔法もあるみたいだが。


「単純な魔法程動くよなバトちゃん」

「き」

「風の刃とか、風の球とかはそういう傾向やな」

「きき!」


これは出しやすさってより、威力の強化のためだろう。

そういう方面でも、やはり動きは大事だ。俺も似たようなことするし、アイアンランスを使う時、俺も槍を投げるような動作をすることがある。それと一緒だろう。


バトちゃんは『吸血』とかも持ってるんだけど・・・ぶっちゃけ死にスキルだしこれはいいか。


「・・・よし。OK。バトちゃんあんがとー」

「きき~」

「んじゃ次は・・・」

「ワン!」

「デスヨネ!」


順番的に次はコロちゃん。

そうです、俺のテイム順です。


コロちゃんのスキルの代表は『魔刃』『高速移動』

両方共に発動するために必要そうな要素が違そうだな。


「まず『高速移動』から行くか。あれってどうよ」

「・・・ワン?」

「力む?」

「ワン」

「あー、走り出す時に後押しされる感じ?」

「ワン!」


なる。

そのイメージだと、コロちゃんは自分が動かなくても移動できるってことになるが、実はそうだったりする?


「ワフ?」

「それは違うのか」

「なんていうんやろ。電動自転車的な感じや」

「乗ったことあんのか?」

「あるで?近所のお祖母ちゃんの」

「ああー」


そういうことね。まぁいいか。


電動自転車のイメージならそら自分から動かないと意味ないわな。

あれはあくまでも漕ぐ力のサポートだ。自分な動かないと全く意味がない。


「『魔刃』はどうよ」

「ワフ」

「ほほう?」


最近は刃の鎧を纏うイメージか・・・

大きい魔刃を作る時は俺が作る剣が体にくっついているって感じらしい。

ああ、俺の魔法もイメージの組み立てに役立ってんのか。


「それはいいねぇ。人のスキルも助けになると」

「お手本がいるのはええなぁ」

「ワフ?」

「俺はアニメが教科書だから」

「うちは全部自力やったな」


むしろそういうの考える方が得意だったからな。あんまり得意じゃない人はそこで苦戦する可能性があるのか。そこはまぁ他人の力を借りるでいいでしょう。


「ういうい・・・コロちゃんもOKあんがとさん!次ねっさん!」

「ワン!」

「ちゅ!」


ねっさんのスキルは何といっても『分身』だろう。そして『爆発』のコンボがとても強力。

そして地味に役立っているのが『追跡』だ、ダンジョン内でモンスターを見つけるのにとても重宝する。


「まぁ大体話聞いてたと思うけどイメージ的にはどんなん?」

「ちゅ?」

「んー・・・じゃあ『分身』から行くか」

「ちゅちゅ!」

「仲間を呼ぶイメージ?」

「あ、ねっさんって元々仲間がいっぱいいる種族やったっけ」

「そういやボスで初めて出てきたときもいっぱいいたな」


なるほど、仲間を呼ぶイメージ・・・ねっさん特有だな。こういうのもあるのか。


「『爆発』と『追跡』は?」

「ちゅっちゅちゅ!ちゅちゅ!」

「ふむふむ・・・」


『爆発』は自分の中のエネルギーを外に全部出すイメージ。

『追跡』は集中すると何かの足跡などの痕跡がわかりやすくなるって感じか。『追跡』は常に発動している感じとみていいかもしれん。

パッシブスキルってやつ?あれ、違ったか?


「だけど集中するとわかるのか」

「ちゅ?」

「いや、俺は無意識で効果があるスキルあるから、勝手にそんな感じかと」

「ちゅ~」

「むむむ・・・そこは要研究で」

「ちゅ!」


もしかしたらねっさんも意識しないでも『追跡』出来るかもしれないからな!

・・・それはそれで日常生活の邪魔だな。

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