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370話

最近うちのインコが本当に可愛くて仕方ない作者ですはい。

「そんなわけで興味あります」

「・・・ついに来てしもたか」

「ていうか今まで一切そんな話にならなかったことに驚きです」

「うー」


研究所から帰って早速フミに聞いてみた。

そしたらなんか思ったより真剣なまなざしに・・・


「え、何か嫌だったか?」

「へ?別にそうやないけど」

「なんだその顔」


一瞬でぽけーって感じになったのはなんだおい。


「ああいや。うちの本性やと・・・多分今よりメロメロにしてまうし・・・」

「・・・あー確かに」

「めっちゃ気になる!」

「・・・う」


フミはもじもじ。ポヨネは遠い目。ニホリは察したらしく台所に行ってしまった。

え、何々。どういうこと。


「見てぇ」

「あーうん・・・じゃあ庭で・・・」

「うぇい・・・庭?」

「おっきいですから」

「大きい・・・?」


あれ、思ったより巨体な感じ?


俺とフミ、そしてポヨネで庭に出る。

庭ではユニちゃんが走りながら時々庭の草を食べている。その上には何故かピッちゃん。

角は既にかなり生えている。半分くらいまで来てるかな。


他の子達も各々遊んでたのでちょいと寄ってもらってスペースを作ってと。


「さぁこい!!」

「ぅぅぅ・・・ええい、ままよ!!」


フミが煙に消える。

普段の『変化』の時より大きな煙だ。上に長い・・・え、長くね。

影が大きい。後目の前に大きなケモ足が・・・


煙が晴れる。

するとフミのいたところには大きな獣が。

特定の動物ではない。ただただ獣というしかない姿だ。

尻尾は1本だが、もふい。ただただもふい。


「え、感想それなんですか」

『・・・もっとこう・・・なんかないん?』

「えぇ・・・目が可愛いなって」

「めっちゃ鋭い目つきだと思うんですけど・・・?」

『後爪とか鋭くてあぶないーとかは・・・』

「いやそう言うのは全然」

「『えぇ・・・』」


狼にも見えるし、狐にも見える。基本イヌ科に近い何かなのだろう。

だがはっきりとそうだと言い切るには他の要素が多すぎるし、一致しない点も多い。

まぁモンスターって基本そういうものな気がするけど。


そんなことはどうでもいいのだ。もふい。

確かに他人が見れば凶悪な獣に見えるのだろう。そこは認めよう。

だが俺から見たらただただ可愛い。


「ところでこれって声とか姿って」

「あ、結界張ってるんで外からはわかりませんよ」

「ほほう・・・じゃあ登っていい?」

『えぇ』

「ぶれなさ過ぎていい加減何も思わなくなりましたね」

『てか登るてなんや・・・ええけど』

「よし!!」


まぁ登ると言うかジャンプなんですけど。

基本がイヌ科ってことは大きくても毛を掴む以外は途中に中継点もないから一気に頭まで跳び乗る。


ああ、やっぱりもふいなフミ。

頭で寝たい。


『・・・こわないん?』

「何が?」

『うち、強さで言うたらもう90近いんやで?』

「それくらいの差はいつもだっただろうに」

『それに、この格好可愛くはないやろうし・・・』

「そうか?十分だと思うが」

『どうして?』

「フミだからな」

『ふぉぉぉぉ・・・』

「うお!?悶えんな落ちる!?」


がっしりと毛を掴んでしまったが全く痛くないようで。まだ揺れてますよこの人。

恥ずかしいのはわかるけど、俺も結構恥ずかしいんだぞこういうの言うの!


5分くらい揺られ続けた。


「危なかった・・・」

『アハハ・・・』

「全く・・・ほれ、うちの無邪気筆頭を見なよ」

『おん?』


無邪気筆頭、すらっぴ。フミ登頂に向けて足に到着。


「ぴー!」

「乗せろってさ」

『うちの子達全員物怖じって言葉が知らんのか・・・?』


フミの本来の姿ってことは、もろもろ込みで『変化』で誤魔化してた部分すべてが表に出てくることになる。

フミ自体、普段は自分の戦闘力を隠している。誤魔化しているというべきか。

それを全解除しているからなのか。確かにフミから感じる存在感は普段より大きい。初めてフミに出会った時近い。

圧倒的な差がある状態。『真化』が全く発動してないからだろうか。

まぁその程度で何かというわけではない。フミはフミだ。

強かろうと化け物だろうと関係ない。可愛い可愛い俺のフミ。


そら他の子だって物怖じしませんわ今更。


「あ、その状態で小さくなれる?」

『なれるけど?』

「じゃあ時々それで抱っこして寝よう」

『・・・えへへ』

「ぴー!!」

「ハハハ。登れないってよ」

『しゃーないなぁ』














「あらー?新しい・・・フミちゃん?」

「おお、正解」

「なんでわかるんやお義母さん・・・」

「可愛いわねぇ」

「ほら」

「この点だけは理解ができんわ」

「安心してくださいお姉さま。めっちゃ強そうですから」

「う!」

「ワン!」

「せやよな?うち強い・・・はずなんやけどなぁ」


俺と母さんにそういうの全く通用しないから。

後子犬サイズの状態だと何言ってもかわいいだだけだぞ。


「90層近いモンスターを可愛い言えるのは恭輔さん達だけかと」

「うーうー」

「そうですよ。流石にお父様も・・・」

「ただいまー・・・お、可愛い子だな。新入りか?」

「どうして!?」

「う!?」

「なんで怒られてるんだ!?」


訂正。親父にも意味なし。

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