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365話

「名前発表~」

「うー」(パチパチ

「わー」(パチパチ


皆いるから割愛。


オミとフミ、そして俺で雛の名前を決めた。

なのでその発表。俺の手の上に乗っている雛は何事かとキョロキョロしている。

すらっぴとかはぴょんぴょん跳ねて楽しそう。


「まぁ一瞬で終わるけどな」

「ぴ?」

「いやだって名前言うだけだし」」

「ぴぴ?」

「ご馳走?・・・ニホリに頼んで」

「う!?」


歓迎会って意味ならやっていいけど、それ今日の予定でないし。

この子がもうちょい大きくなって色々食べられるようになってからがいいかなと思っている。


まぁ今日くらいは多少は良い物でもいいんじゃないかとは思ってますよニホリさん。


「うー・・・」

「ぴ?」

「う」

「ぴぴ!」

「うーうー」


今日はもうハンバーグ用意しちゃったよって言うとすぐに掌を返すすらっぴ。手ないけど。


「チュン?」

「キュ?」

「ああ、お前らはハンバーグしらんか。・・・そうだな。少しくらいならいいか。ニホリ」

「う?」

「玉ねぎとかは抜いて、肉オンリーで頼むわ」


基本肉だけなら問題ないからな。

そもそもこいつら肉食よりなはずだし。


それでも雛は甘いもの好きみたいだけど。リンゴとか小さいの上げると喜ぶし。

ちなみに、一番喜ぶのはふーちゃんの魔力だ。

食べるってか、吸うが近いと思う。近くにふーちゃんがいる時によく見ると魔力が動いてるのがわかったのだ。

これを見てから、他の子たちの魔力も観察してみたら、明らかにふーちゃんが近くにいる時の魔力の動きが多かった。

ちゃんと許可取ってから吸収したらしく、ふーちゃん側は別に気にしてなかった。

このことから、雛の好むものは魔力。それも火の魔法のを持っているふーちゃんの魔力が好みということが分かった。

これはこの子が精霊が関わっていることが原因だと思われるが。


俺も吸ってもらったが、あんまりウケは良くなかった。

なんか変な味とか言われたし。


「うーうー!」

「ああすまんすまん」


話がそれてしまった。


「この子の名前は・・・フィニちゃんです!!」

「うー・・・」

「わー・・・」

「」(・・・

「・・・おしまいやな」

「終わりだよ」


これ以上は特にないよ。


「うー?」

「名前の由来?えっとな」


元々オミちゃんの希望はシュルちゃんみたいに強くなってほしいと言っていた。

野生の環境を生きてきたオミちゃんからしたら、この希望は当然だろう。強ければ、生きる可能性が高くなる。

だから名前はシュルちゃんみたいな感じの名前にすることになった。

そして俺からの提案で、炎を連想させる名前がいいと言った。その方が印象としていいし、何より名前には力があるらしいからな。

最終的には色々候補を聞いて、フィニちゃんになった。


「ほら、炎美鳥・・・炎が美しい鳥だろ?フェニックスかなって思ったのよ」

「う?」

「不死の鳥ですね。悪魔だったり神の使いだったりする炎を鳥でしたっけ」

「そうそう。ダンジョンにはいないのか?」

「見たことないですね。まぁいても困りますけど」

「死なんとかどうやって倒せばええねん」

「それもそうか」


ダンジョンの目的を考えると、そんな敵がいても困るか。素材は気になるけど。


まぁそんなわけでフィニちゃんになった。

フェニックスを少しもじった感じだ。


「実際燃えてるしな」

「うーうー」

「・・・萌えとる?」

「それもある」

「チュン」


現にだ、小さいフィニちゃんが翼を広げるとその時に火が舞う。

温度は低いし、全く熱くない上にごくわずかだけど。

これが成長したらとんでもないことになるんじゃないかと今から期待している。


「まぁそもそも火花が舞わないように訓練はさせるけど」


家燃えたら困るし。


「チュン」

「わかんないだろ?」

「炎美鳥自体はそこまで強くないんですけどね」

「そうなの?」

「ええ。まぁ見るのも珍しいモンスターですし」

「あ、でも羽根は綺麗やで。確か恭輔の部屋に放り込んどったはずけど」

「そういうの早く言わない?」


え、なにそれ俺全く知らないんだけど。


「もしかして、他にも放り込んでいる?」

「え、研究所に送ってないやつよ恭輔が使わんのは大概その辺に・・・」

「あーだからあの中ああなってたんですね」

「ちょいまて何が入ってる」

「いえ、ほとんど飾りですよ。綺麗なんでお姉さまが取っておいたんです」

「宝石とかはいらんのやけど、ああいうんは面白くてなぁ」

「おもしろい?」

「炎が揺らめいてるみたいに見えるんよ。めっちゃ綺麗やで」

「ふーん・・・」

「チュン?」

「キュ」

「・・・まぁ抜けたら見てみるか」


わざわざ抜いてまで見ませんよ。今のままが可愛いのに。

あれ、てか取っておいたって。今は見てないのか?


「そらな。前は暇やったから見とっただけや」

「今は暇じゃない?」

「もちろんや!」

「うーうー?」

「どこで覚えたそれ」


てぇてぇなんて言葉どこで覚えたニホリ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 名前に引っ張られて本当に不死鳥になりそう
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