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358話

「全員集合?」

「ワン!」

「ぴ!」

「きき!」

「ちゅ!」

「クゥ!」

「るる」

「めぇ!」

「!!!」

「にゃ!」

「ぐぅお!」

「うー!」

「よし!!」


全員集合完了。

まぁその過程でここの階層の環境がかなり破壊されたが些細な事だろう。

皆のストレス発散に役立ったのならよし。


「いやなんも残っとらんのやけど」

「文字通り草一本もないのでは・・・」

「・・・よし!!」

「何が!?」


いいんだよどうせダンジョンなんだから。明日にでも直ってるでしょ。


まぁ酷い感じになったのはみんなが本気で魔法やら何やらで周囲に寄ってきたコボルトを倒しまくった結果だ。

比較的被害が少ないのはコロちゃんとピッちゃん。まぁ元からそんな派手な攻撃は持ってないから当然なんだけど。

逆に被害が一番大きかったのがバトちゃん。あの花の強風以上の竜巻で通ってきた道なりに森が禿げた。

ふーちゃんとかしーちゃんとかも魔法は森を燃やしそうだったけど、何やら範囲攻撃ではなく一点集中の形で使っていたらしくそこまでではなかった。

んで、残った部分はねっさんの爆発で消し飛んだと。


「良く巻き込まれなかったなユニちゃん」

「・・・」


運よくねっさんとは真逆の方に飛ばされたらしい。

一緒にすらっぴがいたからすらっぴがクッションになって無事だったようだ。

元からそこまで飛ばされなかったみたいで着地自体は出来たと言っているが。

まぁ今日は帰るか。森もなくなったし、その過程でコボルトも消えたし。

罠の花はもうちょい調べたかったけどそれもないし。

・・・いや、本当になんもないなおい。




















「ただいまー」

「わん!」

「「「「「きゃんきゃん!!」」」」」

「おほーただいまー!!」


家に着くなり足が一気に毛玉に襲われた。もふい。


「どうしたどうした」

「わん!」

「え?お客さん?」

「おじゃましてまふ」

「食いながら喋るなよゴールデンレトリバー」

「人型なのに何故」


なんか久しぶりな気がするがそんなことはないヨミさんじゃないっすか。


「何か用か?」

「いや・・・ゴクリ。寄生型の精霊が出たとか聞いて来たんですけど」

「あ、そういやお前憑りつかせたことあるんだっけか」

「ええ。大変でしたよ本当に・・・どうやって取り除いたんです?人間だったんでしょ?」


これは憑りついた先が人間だったから無茶なことできないけどどしたの?ってこと。

自分が昔苦労した相手だから気になるのだろう。

フミから聞いた話だと、俺がやったことを数倍強引にした形で取り除いたらしいし。


とりあえず皆を洗うのが先なのでヨミにも手伝ってもらってから話すことに。

ロラちゃん爆走のあたりから全部。


「・・・えぇ」

「まぁだよな」

「ロラちゃんってそんなに変わった子でしたっけ」

「それがうちらも全くそんなこと気がつかんかったよなぁ」

「うーうー」

「」(コテン?


俺の膝の上で何のこと?と言った感じに首を傾げるロラちゃん。

ロラちゃん自信はあの時の自分の様子が特におかしいと思ったことはないみたいだ。

この部分は謎なままなので、俺の話になる


「恭輔さんもいきなりそんなことが・・・」

「・・・急に知識が頭に入ってきたんですね?」

「そうそう。知らないはずなのに、ロラちゃんが強奪した薬の事も分かったし、どうしたら精霊を追い出せるかもわかったし」

「それはふーりんちゃん達がタイミングよく来たからですか?」

「いや。来なくてもどうにかできた。時間と労力がかかるくらいで問題ない」

「全く?」

「全く。何も問題なく同じ結果に出来たと思う」


そう、これがおかしいのだ。

俺はあの時初めて人間に寄生する精霊を見た。女神や人型にその存在を聞いたことはない。

だから対処法なんて知るはずもないのだ。

なのに、あの時はすべてわかった。急にこうすればこの人を助けられるではなくて、こうするとこの精霊は嫌がって動き始めるって感じに。

その知識はふーりんちゃん達が来てから少し変化した。ふーりんちゃんが追いかけまわしすことで精霊はより大きく動く。ならば俺は、その道を作ればいい。最終的にはカルちゃんに任せれば、問題ないから俺は誘導のための道を作るのに専念すればいい。


「そんな感じ」

「・・・妙ってレベル超えて異常ですね」

「せやな・・・まぁうちらにはなんもわからんのやけど!」

「う!」

「自慢げに言うことじゃないですよお姉さま?その後同じことは?」

「ない・・・と思うけど」

「まぁあったら花の罠とやらに引っかかることもないでしょうしね」

「本当ですよ」

「誠もうしわけすまん」


本当にあたまが上がらないと言うかなんというか。

未知の物を見つけたらとりあえずポヨネに見てもらうって癖をつけないとヤバいってことだな。

言われてみればその通りだし、むしろ今までなんでそれしてないんだって言われたら何も言えないな。

てか、それを徹底しなくても今まで問題なかったからその意識が生れなかったか。

そういう意味では、この浅い階層で罠に引っかかれたのはよかったのかもしれない。あの程度なら、なんなくとはいかないけど問題なく対処できるしな。


「そういえば昔お姉さまも変なの持って帰ってきて大変でしたね」

「イヤーナンノコトヤロナァ」

「ほう?」

「似た者同士ですね本当に。昔のお姉さま。見つけた物は片っ端から持ち帰って来るんですもん」

「やばいのも?」

「ぶっちゃけ寄生型精霊もそのせいなんですけど」

「ちょぉ!?」

「何してんだお前・・・」

「うー・・・」


ニホリも呆れるレベルである。

まぁ元々ダンジョンに関係ない人間である俺とダンジョン生まれで危険性を俺より理解しているフミではその辺の知識には差がある。

だからフミこそその辺気を付けてないといけない・・・とヨミが申しています。


「てか、今回だってちゃんと注意しておけば」

「うぅー・・・恭輔~」

「お前が悪いから怒られとけ」

「何言ってるんですか。恭輔さんもニホリもですよ」

「え」

「う」

「恭輔さんは注意不足。ニホリは気を抜きすぎです」

「誠その通り」

「うー・・・」

「はいはい。ロラちゃんはあっちで遊ぶましょうねー」

「」(ワー

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