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341話

今とあるアプリゲームにはまりましたがいい感じにああ、飼いたいなってモンスターが多くて困っております

親父にカメラを返して、結構なお褒めの言葉をいただいて首を傾げたりもした。

新しいダンジョンの方もぼちぼち探索を進めながら下に向かっていた。

とは言っても、その階層毎でいろいろ採れたりするから、1日1層とかのペースで攻略していくと大変なことになると言うことが分かった。

草系だった場合、また草むしりを延々としなきゃいけないしな・・・

とりあえず、新ダンジョン10層まで攻略を進めた段階で1度ストップ。

区切りいいしな。それに、そろそろ新人冒険者12人が新しいダンジョンに入ることになった。そこのカバーに入ることはないけど、代わりに違うことをすることに。

難しいことじゃない。面倒なことだ。


「・・・なんで俺がこんなこと考えなきゃいけないの?」

「うー・・・」


ダンジョンを一般に公開・・・誰でも潜れるようにするにはどうすればいいか。何が必要か。

それを何故か俺が考えることに。

ダンジョンに潜っている時間は、俺が一番長いのはわかるんだけど、その理由で俺が考える理由にはならんだろう。

まぁ実際問題、今研究所の一室で考えさせられてるんだけど。

最近与えられた一室・・・ほぼみんなの遊びスペースと化しているこの部屋。

時々母さんとか来てなごんで帰ってく。


今も部屋に皆いる状態だけど、俺がテーブルに突っ伏してると何々~と皆寄ってきてくれた。


「・・・ダンジョン入るのって何が必要だと思います?」

「ワフ?」

「ぴ?」

「き?」

「だよねー」


何を聞いてるんだ俺は。

別に必要な物で悩んでいるわけではない。

水に食料。休憩する為の道具。武器は当然として。他にって部分が問題だ。

必要より、あったらいいなぁくらいの何かってなると困る。そんなの俺考えたことない。


「何悩んどるん?」

「・・・いやぁ。ダンジョンって何があったらいいんだろうなって」

「難しいなぁ・・・なんで抱えられたん?」

「もふい」

「聞いとらん」

「結構ダメージ大きいですね」

「うー」

「あー・・・」


大体それだけで十分だと思うんだがなぁ・・・

つまり、俺に求められたのはそういうことを考えることじゃない。

もっとなんか・・・普通の人がダンジョンに潜るうえであったらいいなってものだろう。

潜っている人間にしかわからない何かをって成るわけなんだが。


「普段何持ってってるよ」

「う!」

「知ってるよー」


おやつ持っていくのは多分うちだけ・・・

ダメだ。全く浮かばない。


あ”あ”と唸っていると、気配が1つ部屋の近くに。

姉ちゃんだ。


「おーい。どうよ調子は・・・ダメそうね」

「全く浮かばないんだけどどうしてくれんの」

「うー!」

「はーいおはよーニホリ」


姉ちゃん到来。珍しい・・・てか変だな。

この時間だと新人の方に行ってるものかと。


「今日は私休みなのよ」

「休みとかあるんか」

「あるでしょそりゃ」

「ああいや。個人であるんだと」

「そういうことね。まぁ有休みたいなものよ。後あんたを手伝えって」

「マジか。・・・ダンジョン潜ってて困ったことってある?」

「困ったこと?」


そもそもだ、俺たちの場合何か必要になったはその度にポヨネの『倉庫』に入れてる。

だから何が必要かってピンポイントに当てるのは難しいのだ。

まぁ大前提身軽でっていうんのがあるから、そこまで荷物持たないんだけど。

本当に水と食料だけじゃないかな。武器だって持っていく時と持っていかない時であるし。


「これなくて困ったー以外でもいいからなんかないの?」

「えー?・・・あ、そうだ。荷物よ」

「はい?」

「素材が取り切れないことが多いのよ」

「倒しすぎってこと?」

「それもあるし。新しい方はそこらへんで採れるじゃない。あれのせいで荷物かさばるのよ」

「あー・・・どうしようもなくねそれ」

「まぁそうね」


持ち帰れる量に限界はあるしなぁ・・・

それが無視できるのはうちがそれをある程度無視できるのはポヨネがいるからだし。


それは解決できないだろうなーと。


「他にない?」

「他?他ねー・・・あんたって手に入れた物どうしてるの?」

「うん?」

「いや。結構な量と毎回持ち帰ってるのは知ってるけど、それってどうしてるのよ」

「大体『倉庫』内に放置。ちゃんと管理しなきゃいけない物はそれで隔離してるけど」

「その荷物って家に置いてあるのよね。ダンジョンの入り口くらいの場所で売り払えたら良くない?」

「・・・え、そういうことでいいのか?」

「いいんじゃない?だってあったらいいなって物でしょ?」

「まぁ・・・確かにあったらいいんじゃない?」


うちはスペース取らないし倉庫ないだったらかさばりもしないからいいんだけど。

確かに普通の人がダンジョンに潜った時に一番邪魔になるのは手に入れた素材だろう。

その素材を、上まで持ち帰って、売るなりなんなりする場合はダンジョンのそばに買い取りコーナーとかあったらいいな。家までその大量の荷物を持ち帰るのも嫌だろうし。


「私たちみたいにさ。すぐ回収できるように待ってくれてる人がいる人はいいだろうけど」

「そういやそんな問題もあったなぁ・・・」

「てか、普通の人が潜るのってやっぱり難易度高いわよね」

「高いって言うか。面倒。考えなきゃいけないこと多すぎ」


やっぱりこの問題俺に頼むの間違いなんじゃないか?


「後は、ダンジョンから帰ってきたらすぐシャワー浴びたいだろうし。武器とか防具とかも近くで売ってた方が・・・」

「良く浮かぶな本当に」

「大体新しい人たちの言ってたことよ。ほら、私たちと違って本当に一般人が今ダンジョンに言ってるからより私たちより普通の人たちに近い考えなんでしょ」

「大体持ち物の不満ってか、設備的な不満?」

「大体ね。その階層で必要になりそうなものはあんたが調べてくれた情報からわかってるし。支給されてるし」

「あー。むしろ各自準備させた方がいいのか」

「全部管理側が準備するのは無理よ。だって、どういう仕組みにするかは知らないけど。もっと多くの人数入らせるんでしょ?」

「まぁそういう話だしな」


あの人型との会話内容を姉ちゃんは知らない。

知っていることもあるが、ダンジョンは人間が潜る前提で作られた場所であることは知らない。


だけどいい事聞けたな。

情報を出すだけ出して、後の準備は任せてしまう。

そうするとダンジョンの周囲に様々な準備で出来る施設を作るだけでいいわけだ。

まぁある程度どういった物が必要かのリストは必要だろうけど。


「それは私たちの方が詳しいだろうからこっちでいいんじゃない?てか、本当になんであんたがこれやってるの?」

「知らんし」


本当の目的は隠されてるよなこれ。

フミを抱きかかえて、ソファに移動して横になる。

何を考えて俺にこんなこと任せたのかは知らないけど、間違いなく禄でもない事だろうな。俺にとって。


「ふーちゃんポヨネカモン!!」

「クゥ!」

「はいはーい」

「・・・小型ケモノーズ大集合」

「楽しいのそれ?」

「めっちゃ楽しい」


4足小型ケモノーズ。フミ(狸)ふーちゃんポヨネで構成された癒し。

ねっさんがいないのが惜しい。

姉ちゃんもテーブルから空いているソファに移動してきた。

何故かバトちゃんが頭に、すらっぴを膝の上に。


「き!」

「ぴ!」

「・・・結構難しいわねこれ」

「バランスいるっしょ」

「よくこの状態で戦えるわ」

「相馬さんあたりならできるんじゃない?」

「めっちゃ動くから振り落とされる光景が目に見えるわ」

「そんなか」

「というか、動き続けることが多いって感じかな。他の人が一瞬止まっちゃう状況でも止まらないのよ」

「あー。判断が速いのか」

「そそ。マジでおかしいわあの人」


けらけら笑いながらすごいこと言ってるぞこの姉。

だけど気になるな。判断が速くて止まらないのはわかるんだけど。姉ちゃんがおかしいっていうくらいの動きってどんなのだ。


「あ、見る?確かここにあるけど」

「見れんの?」

「見れるわよそりゃ」


まぁそれもそうか。各個人のデータを取るってのもここの役目だから、戦闘時の動画がないと話にならないか。

・・・それは今度でいいか。


「今動きたくないだけやろ」

「クゥ」

「でしょうね」

「いいじゃんかもうちょいお前らをもふったって」


ここのところ向いてない案件何回も回されて疲れてるんだよ。

それに今回は俺に考えさせることが目標じゃなさそうだし。適当でいいっしょ。


「あ、じゃあちょっと聞きたいことあるんだけど」

「おん?」

「ダンジョンに潜る冒険者を増やすって・・・どうする気なの?」

「何故俺にそれを聞く」

「だって、あんた関係してるでしょ」

「なんでそう思った」

「ん~?勘?後は父さんに聞いたらポロっと」

「何してんの親父」

「まぁ本人的には隠すことでもないんでしょ」

「まぁ確かに隠すことではないわな」


隠さなきゃいけないのは人型のことだけだからな。俺の事は別にいいのか。


だけど、どうするかって聞かれても困るな。

ほとんど構想段階で話すようなことじゃないし・・・


「ああでも、ダンジョンの・・・冒険者としての資格制度は作るって決まったとかなんとか」

「そこまで決まってるの?」

「そこまでって、全然じゃね?」

「どこがよ。制度が決まったら、その制度に沿えばすぐにでも誰でも潜れるようになるのよ?」

「まぁそうだけど。いつ制定されるか知らないし・・・その前にもう一回募集して海外の人たちにも教えなきゃいけないし」

「確かにやることは多いけど・・・1年以内に出来るのは変わりないでしょ?」

「そら・・・まぁそうじゃね?」


1年あれば、今行われている研究は大体形になるだろう。

特に、発電、自動車などのインフラに関わることは一気に進むだろうな。

現時点でも実用段階まで一歩まで来てるのだ。1年あれば、ほぼ確実だろう。なにせ環境に全く害を与えない発電方法なのだ。

そうなると魔石の需要は一気に加速する。


「そうなったら・・・話は一気に進むだろうなぁ」

「でしょ?」


そう考えると、実のところダンジョンが本当の意味で解放される日は近いのか。

ちょっと感慨深いな・・・

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