33話
仕事の関係で時間がとれず、話が書けてない状態です。
つまるところ、誤字チェックもできてないわけで・・・。
大変もう申し訳ございません
あと、感想で場面転換時の空白が多いのでは?とご指摘いただきましたのでそこは短くいたしました。
「練習会~」
「う~」
「き~」
「る~」
「ピッちゃんはコロちゃん達とレベル上げね」
「る?」
「ワン」
「る!るる!」
「ワフ」
「何より」
私も飛びたいとのことだったが、コロちゃんの説得でレベル上げに行ってもらうことになった。
今は17階層。
ここの敵はスケルトン、時々サラマンダー。火を噴くトカゲだな。それに合わせてなのか、この階層は気温が高い。すらっぴは嫌がる。あと山岳地帯が続いているので移動も大変。
スケルトンはそこら中に現れるが、サラマンダーはレアなのか、なかなか見かけない。どっちかというと、時々洞穴の中でよく見かけるか?
まぁ、今回のレベル上げのターゲットはスケルトンの方だ。匂いが薄く、コロちゃんでも探しにくい。しかし、すらっぴとバトちゃんがよく見つけるので問題なし。群れも大きいのでレベル上げにちょうどいい。
俺の飛行訓練だが、18階層を選んだのには訳がある。
まず、対空攻撃をしてくる敵がいない。ゴブリンとかだと弓持ちがいるから危ない。スケルトンの武器は剣のみなのだ。
他の階層も魔法使える奴はいるし。結構厄介なのだ。山で飛ぶってどうかと思うけど、背に腹は代えられない。
「飛ぶってどんな感じ?」
「う!」
「きき!」
「よく考えると皆飛び方違うじゃん」
「うー」
「変わんない?うそやろ」
ニホリは『浮遊』で飛ぶよりは浮いてる。バトちゃんは羽で飛んでる。
でも俺は『飛行』で飛ぶ。スキルと言えばニホリより。飛ぶで言うならバトちゃん寄りだ。
「どうするよ」
「うーううー!」
「同じなの?」
「う!」
「むっちゃ言うやん。じゃあそれでいくか」
「うー!」
ニホリの作戦。とりあえず飛び続けるを採用することにした。
スキルなんだから使ってればそのうち強くなるとのこと。飛び続ければ時間もかからない。
バトちゃん案は、イメージをちゃんと作って飛ぶだった。案としてはいいんだけど、参考がバトちゃんだから羽がないとできない。残念ながら落選だ。
「じゃあ、飛ぶけど。・・・これだけ?」
「う」
本当に使うだけだ。現状何も考えずに使うと、地上から1mほど離れてそこで止まる。
動こうと思えば動けるけど。遅いし。・・・え、これで終わりか。
「・・・俺らもレベル上げする?」
「うーう!」
「魔力が減るからダメ?これ魔力使ってんのかよ」
「うー」
「消費はそんなに多くないのはわかる。全く減った様子がないし」
「う」
「でも戦うと減るからダメと。ならどうにかこうにかう動こうとするのは?」
「うー!」
「わかった」
動くのはいいらしい。
まぁ、その方が熟練度も上がるだろうからいいか。
・・・どうやって速くなるんだろう。
2時間後
「いえぇぇぇぇぇぇぇぇい!!!!!」
「うー!!!!」
なんか出来たわ。
イメージ的には鷹かな。高速で飛んでるイメージならなんでもよかったみたいだけど、俺にはこれが一番よかった。
羽はないから、流線形の物体が高速で滑空してるイメージが初めにあったけど。
今の速度はまだそんなに速くないけど。それでも時速7キロくらい。早歩きの速度くらいだろ。
それより、今は高い所にいるのが楽しくてしかたない。ニホリを抱えて飛んでみたが、ニホリも『浮遊』してるので軽い軽い。
これくらいならバトちゃんも着いてこれるんだが、飽きたのかレベル上げの方に行っちゃった。
「ワオーン!」
「お、聞こえたみたい」
「うー!」
「きき?」
「おう、ちゃんと飛べるようになったぞ」
「きー!」
「え、競争?それはちょっと・・・」
「うー」
「きー?」
「だってバトちゃん速いんだもん」
バトちゃんはコウモリだから基本的な飛行速度は速い鳥とかにはかなわないはずだった。
しかし、風魔法のスキルが成長していったからか。体に纏わせて空気抵抗をなくし、自分を加速するように魔法を使うことでものすごい素早さを手に入れた。コウモリとは思えないスピードで敵を翻弄し、吸血をする。バンパイア的ななにかになってきた。
「競争はもっと成長してからだな」
「ききー」
「まぁ、その時にはもっと速くなってそうだけど」
「うーうー」
「そうだな、降りて休憩するか。全員来るように伝えといてくれ」
「きき!」
スキルを使ってゆっくり降りていく。
スキル解除で一気に落ちるけど、怖いからやらない。バランス崩れるから集中するのも大変だし。
ニホリを離してゆっくり降りる。
つま先から着地するように先に降りて、ニホリを受け止める。こいつのほうが飛ぶの上手いんだけどな。
『浮遊』も速度が出ないだけで、高度はかなり上げられるから着地は簡単だろうに。俺に受け止めてもらいたいようで、いつも向かってくる。
「お前も一人で降りろよ」
「うー!」
「いやって。そっちの方が楽だろうに」
「ううー!」
俺に受け止めてもらう関係上、速度を落とすのと一緒に、スキルも解除するのだ。『浮遊』で降りれば自分の感覚で降りれるのに、俺にめがけてくるんだ。
その分。スキル使用の負担と、少ないながらも衝撃が来るのだがな。どうしてもこっちがいいらしい。
よくふーちゃんを抱えて歩くのを見てたのはうらやましいのか。流石に歩きながらニホリを抱えるのは・・・。てか座ってるときは大体いるだろうに。
「ワン?」
「ぴぴ?」
「きー!」
「おかえりー」
「るる!」
「がんばってたか~。レベルは・・・二つ上がっとるやん」
流石に格上の敵しかいない階層だし、ピッちゃんのレベル上昇は早いな。
・・・あれ、ふーちゃんとねっさんは?。
「クゥ!」
「ちゅちゅ!」
「ウゴッ」
後ろからの不意打ち。
頭に命中して、痛くはないがバランスが崩れて倒れこむ。
ふーちゃんの幻術か。戻ってくる途中に姿を消して回り込んだのか。やりおる。
「飯にするから降りて」
「きゅ?」
「ちゅ?」
「う!」
「クゥー」
「ちゅー」
「うーう」
「いつの間にお姉ちゃんポジに・・・」
お姉ちゃん許しませんよって。お前年齢で言うならだれよりも下だろう。
「ワン」
「うー」
「ぴー」
「きー」
「ちゅー」
「クゥー」
「るー」
「整列した・・・」
いつ練習したんだ。てかいつそんなの覚えたんだ。
え、ご飯の時にやればいいって母さんが?。何故にそんな技?を・・・。
まあ、ご飯食べるか。安全なところ行かなくても問題ないだろう。近づいて来ればわかるし。
そもそもこの付近は数少ないんだよな。なんでだろ、山の入り口だからか?
「ワン?」
「あ、わりぃ。広げるか。ニホリ手伝って~」
「う~」




