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299話

親知らずが生えました。痛くはないんですけど歯医者いった方がいいんですかね。

後レベルでミスが結構序盤あたりにあったみたいで、修正させていただきました。一回レベル全部変えてるんでその時の修正ミスでしたね。混乱させてしまった・・・

宣言通りコロちゃんを抱き枕にして寝ました。ものすごく寝心地良かった。



「うちとどっちがいい?」


「・・・」


「先に言うとくと、一緒はダメやで」



この場合の正しい正解を教えてください。
















一度越えた階層と言っても、毎回ちゃんと越えなきゃいけないのがつらい所。

最初のダンジョンでは、隠されているが5層ごとにワープ部屋があるのでまだ楽ができる。

だが、この中級では見つけられていない。5層は越えたが、昨日はすぐ帰っちゃったし。

そんなわけで、本日のダンジョン探索はワープ部屋の探索から始まる。中級のいいところは、ボスの復活が各階層で違うところ。

1日1体ではないようだ。詳しい時間はわからないが。



「あるー?」


「ちゅちゅ~」


「ないよなぁー」



いつもなら、ニホリが場所を知っているからニホリに案内してもらえる。

だけど、中級ダンジョンの情報をニホリはあまり持っていない。まったくないわけではないみたいだが、やはり少ない。

ワープ部屋のように隠された物のような情報に関してはまったく知らないようだ。

フミはそもそも最近になってようやく中級に初めて入ったレベルなので知るわけがない。

だから、全員でモンスターを倒しつつ探しているのだが・・・



「まったくないな」


「うー」


「めっちゃ不親切やねここ」


「行き来が難しいぞこれ・・・」



かれこれ3時間くらい探しているが、全く見つからない。

怪しいところは全部見たし、地面の下も探した。次の階層に行くための階段は見つけたのに、まったく見つからない。



「うーん。このままだとボス復活しちまうな」


「まぁ牛の群れに当たったところでどうにでもなるんやけど」


「そらそうだけど、毎回毎回全部降りてくのは面倒なんだよなぁ」


「うちは?」


「そういう感じにフミを使うのはなんか嫌なんだよなぁ。便利に使ってるみたいで」


「いや、自分でいうのもあれやけど、こういう時に便利に使わんでどうすんねん」


「うーむ」



確かに、フミの言うことにも一理ある。

こういう時にうちの中でも群を抜いて強いフミが戦ってくれるのはありがたい。

俺はともかく、みんなの消費が減るのはいい。

魔法組は特にその影響を受けるだろう。逆にコロちゃん達はあんまり影響を受けないが。



「まぁ後でそれは話し合おう。今はワープ部屋だ」


「それもそうやな。いうても、もうなさそうなんやけど」


「それな」



本当にどうしたもんか・・・


一端休憩ということで、階層の入り口まで戻る。

そこでニホリが風呂敷を広げて休憩開始。今日のおやつはおせんべいらしい。


コロちゃん達も食べられる物を用意してもらって。



「いただきます」


「いただきまーす」


「うーうー」



ちゃんといただきますして休憩開始。

休むと多分ボス出てくるんだけど、まぁこの際いいかと。

そこまで強い敵ではない。デカいのは厄介だが。


む、今日の煎餅は既製品じゃない。



「え、作ったの?」


「う」


「あら~道理で袋に入ってなかったわけやな」


「・・・クゥ」


「え、ふーちゃん達もお手製?」


「うー」



皆で食べられるように工夫したと。ああ、煎餅って言ってしまえば米だし、塩分さえ気を付ければ問題ないのか。

すげぇな。多分家でやることじゃないんだけど。



「うー?」


「いただく」


「うーうー」


「・・・おいしい」


「うー♪」


「うーん。それにしても、マジでないのかな」


「まぁ全部探したわけやないけど、めぼしい所は調べたやろ?」


「そうだなぁ。後は、本当に端の部分とかになるんだけど、そこもなぁ」


「いったところで、目立つもんないからなぁ」



隠されているワープ部屋に関しては、隠されていると言っても外から見えないだけ。

大岩の中だったり、木の根っこの下だったりと。そして、そういう物は大抵目立つのだ。それだけ明らかにデカかったり、色が違ったり。

なのに、この階層は丘のみ。大きな坂道とかはあるが、それらにはワープ部屋はなかった。



「何を探してる」


「ううー」


「??ここにはない」


「う?」


「ここは大量に物を入手することを考えている。故に、そんなものは設定していない」


「う~」


「うーん。このまま先に進むか?もう」


「そうやなぁ。走れば大した時間もかからんし。うちもおるで?」


「むむむ。先の事を考えるのならそうしてもらった方が・・・」


「うちは全然ええねんけどなぁ。運動になるし」


「うむむむ・・・」


「・・・気がつかれてない?」


「う」



これは本格的にフミ参戦か?親父の以来だし、行けるとことまでは早めに行きたい。

最初のダンジョンの方の50層もすぐそこまで来てるのだ。こちらにばかりかまけてばかりもいられない。



「・・・何故ここに?」


「うーうー?」


「鉄・・・?この下にある」


「う!?」


「そうでもない。弱い」


「ううー?」


「近くまで来てるのに来ないから気になった」


「う?」


「肯定」


「うー」



むむむー。背に腹は変えられん。おそらく俺たちが全員で行けるのは7層あたりまでが限度だろう。

俺とフミ、コロちゃんだけならその先もワンチャンあるかもしれないが、まだ他の子たちにそこまで余裕はない。

相性が良ければ大群も相手取れるかもしれないが、魔法が効かないとかそういうモンスターだった場合マジで負けかねない。

先の負担も考えると、フミには戦って貰わないと駄目か



「・・・わざと?」


「うーうー」(フルフル


「ワン」


「・・・そう」


「ワフ?」


「・・・頼む」


「ワン」



それにしても、俺たちでも10層までたどり着けないって、マジでこのダンジョン難易度高いな。

最初のダンジョンの50を突破してようやく余裕が持てるくらい?俺達以外が探索できるようになるまでどれくらいかかることやら。


ガブ



「ん?どうしたコロちゃん。おかわりならニホリに・・・」


「ワプ」


「・・・ん?」



コロちゃんに頭をがぶがぶされたので、コロちゃんの方を振り返る。

フミもつられて振り返る。すると・・・



「・・・」


「・・・」


「・・・」


「・・・」


「・・・」


「う?」


「ワフ」


「クゥ」


「きー」


「るる」


「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?!?!?!?!?」」


「・・・そこまで影薄い?」


「うー」


「ワフー」


「き~」



気がついたらダンジョンに人型がニホリにがっつりもてなされていた。

そして俺たちの大声でバトちゃんがピッちゃんに耳を抑えてもらう始末。ごめんねバトちゃん。

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