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288話

昨日この作品のポイント確認したら7オンリーでめでたいことになってました。

皆さまいつもありがとうございます

ニホリが悩み始めるくらいの時。

その時あたりは順調に階層攻略してたタイミングでもある。

44層以降は、特にあの人型もいじってないみたいで、フミとニホリの記憶通りの構成になっていた。

環境的には、47層の沼地がマジで厄介だった。動きにくいし、それにつられて戦いにくい。コロちゃんとねっさんが完全に封殺させてたし。

まぁすらっぴとピッちゃんは無双してましたけど。水の中と空中ってずるいよね。

俺も飛べるけど、俺の場合どうにも低空飛行になるからな。若干やりづらいんだよあれ。

あ、モンスターは・・・なんていうのあれ。魚人?だったよ。もう一種類はリザードマンの強化版。水魔法を使ってきてかなり頭もよくなってたな。結構いい連携を見せてきたし。

力づくで押し通りましたけど。













さて、そんな感じに割と苦戦はしないものの、相変わらず環境に振り回されながら階層を攻略していき、49層まで来た。

流石に一日何層もまとめて攻略するのは時間かかるし、あと沼地みたいな環境多いと疲れてできないから速い時に比べると攻略速度はゆっくりになったかな。


ここ49層も、ひどい環境であった。

どこぞにあると聞いていた、毒のある階層。よりにもよってここだった。

だが、割と早めに問題は解決。ポヨネ抜きでも進めてしまった。



「シュコー・・・シュコー・・・」


「シュコー・・・シュコー・・・」


「・・・なんやこの絵面」



俺とニホリの顔が完全に覆われている。

ガスマスクだ。フミがつけてない理由は、必要ないから。このくらいならそもそも効かんらしい。

毒の成分とかには流石に詳しくないんだけど、どうにも未知の成分らしい。かなり危険だとは研究員の一人が言っていた。


ちなみに、コロちゃん達も似たようなものをつけている。

そもそも毒が効かないすらっぴ。ふーりんちゃんはつけてない。あとそもそも付けられない・・・バトちゃんとねっさん。ふーちゃんはここにいない。

サイズの問題で、調整に時間がかかるそうなので俺たちだけで進めて先に行ってしまおうということになった。

普段に比べ、戦力が下がっている分は、フミが積極的に参加してくれる。

余談として、ピッちゃんも小さいけど人型だから調整が簡単でマスクはすぐに出来上がった。



「シュコー・・・シュコー」


「楽しくなっとるなニホリ」


「うーコー」


「ぶふっ」



ニホリが呼吸音と声を合わせて遊んでる。それを聞いてフミも笑っちゃてるし。

割と普段からダンジョン何でも緊張感の薄い・・・余裕の多いニホリだけど、今日は一段とそうだ。

別にご機嫌だってことだけじゃないんだ。

ここの階層は、毒が蔓延している。そのせいか、出てくるモンスターも毒の効かないタイプになっている。

例えば・・・



「「「「「カカカカカカ」」」」」


「そもそも呼吸しないタイプ」



迫ってくる赤い人骨の大軍を全部鉄塊で押しつぶす。

そう、例えばこんな感じ。スケルトンは前にも出たが、こいつらはその強化タイプのようだ。

まぁスペックは大体スケルトンをそのまま強くしただけって感じだし、苦戦はしない。相も変わらず打撃にクソ弱い。


もう一種類は、



「「「「「コォー」」」」」


「精霊・・・それも毒に特化したタイプ」



毒の精霊?ってかガスの精霊かな。

なんていうのだろうかこういうの。

見た目は紫のもやもやに白い目と口がついてる感じ。それが大量に徘徊してるのだ。

こいつらを倒すと、一定時間周囲の毒が薄くなる。おそらくは、こいつらが大量にいる理由はこれの為なんだけど。

そもそもここで活動するのにガスマスク無しは無理なのであんまり意味ない。

ふーりんちゃん大活躍。同じ精霊で毒の影響を受けないから最強。



「ぴぴー」(プクー


「拗ねんなよー。次はいい敵出てくるって」


「ぴー!」


「うーん、それを言われえると言い返せない」



すらっぴが自分が倒しやすい敵がいなくて拗ねた。

最近確かにあんまりいなかったけどなぁ。

あと、恭輔はどこでもどうにでもなるじゃん!と言われてしまうと言い返せない。打撃も斬撃も貫通系も、全部魔法の形状を変えればできてしまうし。

強いて言うなら、完全に物理が効かないタイプには相性が良くないってくらいか。まぁやりようはあるけど。効きが悪いってだけだし。



「50層ってなんかいるかなー」


「んー?・・・どうなんやろあれ」


「う?」


「いや、ほら。あれやん」


「・・・うーうー」


「やろ?」


「・・・ワフ?」


「・・・やや聞こえた範囲から推測するとすらっぴの技量次第って感じか?」


「ぴ?」


「がんばればワンチャン」


「ぴぴ!」



すらっぴが頑張ればワンチャンあるってどんなモンスターだよ・・・おっと。



「骸骨とガスが固まってるな?」


「ワフ」


「大丈夫か?鼻効かないだろ」


「ワン」


「元々匂いがない?ガスはあるもんだと思ってたけど」



まぁ骸骨はなくてもおかしくはないかなぁとは思ってたけど、ガス精霊も匂いないのか。

無臭のガス・・・怖くね?ああでもそうか。ここの階層来た時も、フミが首引っ張ってくれなかったらそのまま入ってたし。

コロちゃんもニホリが止めなきゃそのまま進んでた。それはつまり、俺とコロちゃんじゃ気がつけないってことだ。つまり、匂いがない。

ガス精霊を倒すと周囲の毒がなくなるから、ガス精霊自体も無臭でおかしくはないのか。

ちなみに、階層自体が紫の霧?に覆われている。これが毒らしい。これが薄くなると毒がなくなっているってことらしい。



「これ、マスク無しだとどうやって進むんだ?」


「ポヨネとヨミの結界か・・・後は、バトちゃんがもうちょい強くなればいけるんちゃうかな」


「ほう?」


「うーうー」


「ああ、換気するか毒を入れないようするかの二択ってことか」



『風魔法』で俺たちを覆って、毒を近づけさせないようにすればいいってことだ。

だけど、それならバトちゃん連れてこれたんじゃね?



「いや、多分まだそんな長い間維持出来へんみたいやしな。今回は無理やったで」


「そんなに難しいのか?」



俺は自分が『土魔法』の系統で壁を作るからな。これだと、一回作ったらその後の維持に魔力は一切使わない。

これがいい所でもあるんだか、一回作ったら強化するのに手間がかかるって言うのが欠点だ。


フミ曰く、バトちゃん達の魔法で壁を作る場合、その維持だけで結構な魔力を食うらしい。

一瞬だけの場合は問題ないらしいが、ここの階層を進む間ずっとキープし続けるのはまだ無理らしい。

レベルがあと10は上がるか、『暴風魔法』がもう一個進化しないと無理らしい。



「難易度たっか」


「後は、恭輔みたいにマスクするくらいしかないんちゃう?」


「う。うーうー」


「あっぶね!?」



ニホリがサラッと言ったが、ここのガスは爆発するらしい。

正確には、ガス精霊が大量にいるところに炎をぶつけると爆発するそうで。ふーちゃんいなくてよかった・・・

今ガス精霊とメインで戦うのはふーりんちゃんだけど、ふーりんちゃんは風の属性。つまり、非常に相性がいい。

危険0で戦ってくれるから、安心できるってわけだ。



「あれ?そうなると俺も危ない?」


「ん?恭輔は別に・・・」


「うー?」


「いや、摩擦とかで軽く火花は飛ぶぞ」



土の場合は問題ないと思うんだけど、おそらく鉄に変えたらまずいな。

骸骨共を倒す時には上から潰す形でやるけど、あの鉄塊も地味にやばかったか?

金属がぶつかって起きる火花が原因で爆発することだってあり得る。



「・・・もううちが全部やった方がええんちゃう?」


「いや、お前も爆発するタイプだろ・・・」


「失礼な。あれ以外にもいろいろあるわ!」


「う?」


「こういうんとか」



フミの攻撃・・・てか、スキルのことだ。

俺が知ってる攻撃スキルは、なんかよくわからない爆発のみ。

もちろんこれ以外も持ってるんだろうけど、使ってくれるのかとちょっと驚き。今まで秘密に従ってたし。


たまたまはぐれたのか、ガス精霊が一匹だけ漂っているのを確認すると、そちらにフミが手を向ける。

そのままひねって握りつぶすような動作をすると、ガス精霊がその場で消えた。



「ほ!?」


「う?」


「どうや~?」


「・・・何したの?」


「えへへー。秘密や~」



クッソここでそうきたか・・・


まぁ考えるか。恐らく、遠距離で見えない攻撃・・・似たようなのはあの人型が使ってたな。

あれとは違うのか?防御で使えるかで変わりそうなもんだが・・・

現時点でわかるのは、遠距離攻撃、見えない、手の動作に影響されるってことか?

なんかエスパー的というか、超能力みたいな感じか?



「・・・いやわからんが」


「うー」


「まぁレベル上がってみるのを楽しみにしといてなぁ♪」



まだ全く見えてこないんですけどね(白目

そもそもスキルが何個あるのかすらわかってないし。


まぁ今はいいのだ。今はダンジョンを進まねば。

とは言っても、フミが参戦することになり速度は上がっている。どっちが出てきてもすぐに消えていく。

骸骨を見て思ったが、やっぱり潰されてるのだ。それも全方位から圧力がかかっているみたいだ。



「お、ついたで」


「ん?近くね?」


「そりゃ、近道したしなぁ。最短ではないねんけど」


「うーう?」


「恭輔はちっとは回りたいかなぁ思て。後、そこまで長い間いてほしくないしな」


「うん?どういうこと?」


「いや、マスクだけで完全に毒防げるわけないやん」


「・・・はい?」


「当然やろ。体重くなったりしてへん?」


「全く」



絶好調でございますけど。



「・・・それはそれであれなんやけど。まぁともかく!そんなマスクだけで防げるもんやないんやで?」


「・・・じゃあコロちゃん達危ないじゃん!!」


「・・・ワフ?」


「ぴ?」


「る?」


「めぇ?」


「にゃ」


「あれー?」


「うーん。こっちもおかしなっとる・・・」



まったく元気そうなんですけど・・・

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― 新着の感想 ―
[一言] 危険なガスなのかもしれないけれど、ガスマスク付けてても入ってくる分に関してはレベルが上昇している分内臓系も強化されていて肝臓とかで無毒化されていたって事はまぁありそうだね、ふーちゃんはコロち…
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