表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
293/567

277話

おまけはちょっと間に合いそうもないので普通に投稿します

「うわぉ。なんか久しぶりー」


「「「めぇ~」」」



22層にてバカンス中。この間も来たけど、この間は羊ちゃん達と遊ばなかったし。

いや、別に今日も遊びに来たわけじゃないんだけど。



「んで?野菜どうよ」


「「「めぇ」」」


「あら、マジか」



ちゃんと育っているらしい。

そう、今日の目的は野菜とかの収穫。埋めてから全然経ってないけど、経過観察的にはそろそろなはずなのだ。

どの野菜も一月二月で出来るものじゃないんだけどな。


羊ちゃん達と戯れつつ、皆と農地に向かう。

羊ちゃん達曰く、立派に育ったとのことだったが・・・



海から離れら丘の先、そこにはなぜかオレンジの切り株が・・・



「いや、なんだこれ」


「うー・・・?」


「・・・ニンジン?」


「見た目は・・・」



おかしいな、周りを見ると色違いの似たような物が・・・

正確には緑の長いのと、茶色の球体みたいな大きいのが・・・これきゅうりとたまねぎか。んでおくのはジャガイモか。



「え、なんでこうなった」



途中経過ではこんなことにはなってなかったはずなんだけど。普通に育ってたし。

けっしてこんな巨大になるように育てたってことはないんだけど。一気に育ってない?

・・・とりあえず引っこ抜くか。


玉ねぎ・・・なんか以上に伸びた緑の部分と、下の球体。

緑の部分を持って・・・



「オラァ!!」


「おおー」


「ううー」


「ぴぴー」


「クゥー」



感心されたけど、俺もびっくり。なにこの玉ねぎ。本当に玉ねぎ?

え、これどうやって持って帰るの?



「倉庫入るかこれ?」


「・・・頑張れば」



『倉庫』の欠点は、入り口がそんなに大きくないから大きい物は入らないってことだ。

ポヨネもあまりの大きさに微妙な顔になっている。


てか、これ全部引っこ抜くのか・・・



「フミ手伝ってー!!」


「ほいキター!!!」



やりたかったのね。

フミに手伝ってもらって、なんとか短い時間で抜き終わる。一個一個面倒なんだよ大きいから。

人参とか、あまりの太さに上手く掴めないから二人で引き抜いた。


計4個ほど、野菜を引っこ抜く。

人参ピーマンきゅうりじゃがいも。すべて一つずつ。てか、1個ずつしかなかった。

見た目は・・・大きいだけで普通の野菜だと思うんだけど。



「これ、同じ野菜が一つにまとまったのか?」


「そうとしか考えられないんですけど・・・」


「問題は、なんでこうなったん?ってことやな」


「それだよ」



今回は、本当に誰も何もしてない。だから、この巨大野菜たちはダンジョンのせいってことになる。

ダンジョンに野菜を大量に植えるとこうなるのか・・・?



「でもヤシの方は普通だったよな。成長は早かったけど」


「それ、ここで採れたものを植えたんやったっけ?」


「そうだけど」


「それやないの?外から持ち込んだ物はこうなるー的な?」


「ああー」



そうなると、外からヤシの実を持ち込んで試さないと駄目かもな。



「・・・とりあえず、持って帰るか」


「まぁ毒とかはないみたいなので、食べます?」


「一端検査してぇ・・・」



『鑑定』を疑うわけじゃないけど、だからといってこれをそのまま食べるのは嫌だ。




























そんなわけで、今日の食卓でこの巨大野菜たちが並ぶことに。

でも大きすぎて家に入らないので、今日はバーベキュー形式に。急遽藤岡さんと雪ちゃんたちも呼んだぞ。


ちなみに着た時の反応は



雪ちゃん「。。。」(呆然


ヨミ「へぇーこうなるんですねー」


藤岡さん「え、これ人参え・・・え」


三崎さん「・・・絵本みたいですね」(現実逃避


姉ちゃん「ああーうん、恭輔またなんかやったのね」


丸山さん「・・・ダンジョンって不思議だなぁ」



こんなんだったよ。



「え、本当に何もやってないの?」


「マジで何もやってない」



てか、ここ最近はやってる暇なかったよ。俺の不調もあったし。


今は姉ちゃんに弁解中でございます。

何故か巨大野菜発生の原因が俺になっていたので。



「ちゅーか、こんなん作ったところで意味ないし」


「ああ、それもそうね。なんだぁ自由にこういうの作れるのかと思ったのに」


「・・・何か作ってほしかったの?」


「トマト」



ああ、姉ちゃんトマト好きだったね・・・まぁ植えればできそうだけど。トマトってどうやって育てんだ?

・・・あ、そもそもこの野菜もほとんど放置だったわ。じゃあ土台があれば大丈夫か。


バーベキューは野菜だけではあれなので、オークを帰り際にサクッと狩りつつ肉を調達。

一杯あるからいっぱいお食べコロちゃん。



「ワン!」


「おーよしよし」


「・・・ワフ」


「すまん」



食べるのに邪魔だと言われてしまった・・・

他のみんなもそれぞれ一杯食べてる途中だから多分似たような反応されるしなぁ。

どこかにいないのか、今この瞬間に俺に撫でられても怒らない子は・・・


次の瞬間。姉ちゃんの隣に座ってた俺は椅子から転げ落ちた。



「まそっぷ!?」


「恭輔!?」



姉ちゃんが驚きで立ち上がる。まぁ隣の人が急に椅子から転げ落ちたらそらそうなるわ。


横腹に何か突き刺さった感じだ。てか何かに体当たりされたな。

こんなことする子はうちの子だと一匹だ。



「・・・どったのロラちゃん」


「」(プンプン


「なんで怒ってるの~」


「」(グリグリ


「おおう」


「いや、あんたは体当たりしてきたことをまず怒りなさいよ」


「は?受け止められない俺が悪いのでは????」


「あんたあれね?前より馬鹿になってるのね?」



なんてことを言うのだ。

ロラちゃんが来てくれたというのに。



「でも実際どうした?いつもより勢いあったけど」


「」(ゲシゲシ


「おっふ」


「いつまで転がってるのよ」


「おっとそうだった」


「うー!!」


「あ、ニホリだ」


「」(ササ



食事中に俺に体当たりしたからニホリに怒られると思ったのだろう。

俺の背後に回って隠れている。その間も俺の体をぎゅっとしている。



「アーン可愛い」


「本当に頭でも打ったのかしら私の弟」


「うん?昔からああだろ、お前の弟」


「・・・それもそうだった」


「いや、所長の息子さんでもあるんですけど・・・」


「うー!」


「いや、ロラちゃんにもわけがあるんだよ。今日は見逃してくれない?」


「うーうー!」


「いや俺かよ」



何転がってんねんってほうかい。

フミ助けて。



「ん?ニホリー焼きそば焦げるで~」


「う!?・・・ううーうー!!」


「ナイスだフミ」


「いや、タイミングよかっただけやしなぁ・・・おろ?」



ロラちゃんが今度はフミに抱き着いた。珍しくはないんだが、俺がいるのにフミに行くとは。



「・・・本当にどったんロラ」


「」(ギュー


「ああ、だからかぁ。だったら、今日はこのままでええで?」


「」(フルフル


「あら、そうなん?まぁ喜ぶと思うで」


「ん?何の話?」


「ロラちゃん、今日は一緒に寝たいんやって」


「お?オッケーオッケー。ベット整えなきゃ」



ああ、そっか。最近ロラちゃんにあんまり構えてなかったなぁ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ