シーズナル的な怒りその2
今日は全部おまけを書いて書けたら投稿していこうと思います。
まぁ普段の時間までに書けたらですが。
・・・洗剤どこ?
「いや、そのまま洗濯物入れていいんだよこれ」
「え?洗剤入れ取らんけど」
「これは自動でやってくれるやつだから。物によっては自分で持って来たり、中で買って自分で淹れたりしなきゃいけないけど」
「うん?おんなじコインランドリーなのに違うん?」
「そらまぁ。やってる会社が違うし。置いてある洗濯機によってそこらへん変るから」
「ほほーん」
むむ。それでは何の洗剤を使っているか見えない・・・いや、ここに書いてあるやつか。
家では使わない奴だが、それはそれでいいだろう。こういうところに来た時にお楽しみなのだろう。
「うん。別にそういうわけじゃない」
「恭輔~お金どこいれるん?」
「ここ」
地味に高くて届かない。
仕方ない。
「うー」
「あいあい。フミもそっち頼んだ」
「はいな~」
恭輔がお金を入れてくれた方が洋服。フミがやっている方はみんなが使うったとタオルとかだ。
分けてやらないと入らないし。そもそも一緒に洗えない物もある。
そこらへんの説明は・・・ないのか。
恭輔が一人暮らしした場合、おそらくコインランドリーは使えないな。洗濯物を分けられない。
「ニホリさん?俺が今までそれやってたってこと忘れてません?」
「最近全くやらんからやないの?」
「・・・今度から少しくらい手伝うか」
「まぁ手伝わせてもらえるかどうかは別の話やけど」
「なんか断られそうな未来が見える」
後は待つだけだが・・・ああ、この間にカフェみたいな場所になっている方でくつろぐのか。
では早速。
「うー!」
「本当になんでコインランドリーでここまで楽しげなのだか」
「いや、結構おもろいで」
「ああー新鮮味が強いのかなぁ」
「ちなみに、外にあるあれはなんなん?」
「ん?精米機のこと?」
「・・・せいまい?」
「米って実は精米しないと食べれなくてな」
「うちでもしとるの?」
「いや、うちは精米されている物を買ってるからやったことない」
え、米をあそこまで運ぶってこと?ちょっと気になる・・・
いや!違う。今日の目的はコインランドリー。ここがどれほどいい場所なのかを知ることだ。
「違うわ洗濯物がメイン」
「まぁまぁええやん。ニホリ楽しそうやし」
「テンションおかしいことになってない?」
洗濯機が置いてあるスペースの隣。恭輔が自販機コーナーとか言ってたが、自販機が置いてあるだけで実質カフェだろうこれは。
おしゃれなBGM。整った内装。無料で読める雑誌の数々。これなら洗濯機が終わるまでは時間を簡単につぶせるだろう。
なんと、コンセントの挿し口まである。
「現代社会の時間潰しって大体携帯だろ」
「・・・あんまうち使わんなぁ」
「まぁお前はヨミとの連絡用で買ったのがメインだし。俺も最近禄に触ってないけど」
「あれ?メールはしとったやん」
「昔はアプリとかめっちゃやってたはずなんだけどなぁ」
ここはやはり、ここにある雑誌を手に取るべきか・・・
だが特に興味のある物もないしー・・・漫画もあるんだ。こっちでもいいかなぁ。
「うー・・・」
「お、ニホリが緩くなってきた」
「本があって落ち着く空間。恭輔の部屋かと」
「俺の部屋はもっとごちゃついてないか?」
「わかってるなら掃除せんかい」
「すまぬ・・・」
うむ。興味がないのならむりに雑誌を読む必要もないか。ここは持ってきた携帯で・・・
「・・・う?」
「忘れたのか」
「あちゃー」
「・・・う」
「そして本を手に取ったぞ」
「あの料理本うちにもあるやん」
いいもん。読み直したいなぁって思ってたもん。わざとだもん。新しい場所で読むと何かあるかもしれないもん!
「はいはい。俺の使うか?」
「これで見た方がいっぱいレシピあるやろー?」
「うー!!」
二人とも大好き!!!
「うーうー」
「満足いく仕上がりだったようで」
「う」
「まあ新しい洗濯機だったからなぁ。他のとこだろ同じにはいかないかもしれないが」
「う」
「そもそもそんな来ない?まぁそれもそうか」
むむむ。流石にお金を払っているだけあって、家で雑にやるより仕上がりはいいな。
乾燥も早かったし。
「ところで、さっき思いっきりバチー言うとったけど、大丈夫なん?」
「・・・けちらずに買えばよかったな」
「いや、うちらが取ればよかったんじゃ」
「なんとなくそういう日もある」
「う」
「ニホリは何がわかったんや・・・?」
でも、ここだと畳めなくない?
「いや、そこのちょっと高いテーブルでやるんだよ」
「・・・う!」
「大丈夫だ。何故かこの店には足場がある」
普通ないのか?
コインランドリーは大人が来ることが多いから普通置いてない?そんな馬鹿な。
「まぁニホリくらいの子が来るんは・・・ちょいと想像できへんなぁ」
「普通のこのくらいの年で家事なんてしないわな」
「う?」
「雪ちゃんはある意味絶対にしない人種の一人だから」
「なんでや?」
「金持ちの娘だから。てか、ヨミもできるだろ簡単なのなら」
「ああーどうなんやろその辺。あの子割とだらける方やし」
「まぁ・・・あの家にいる間は絶対にしないな」
「そもそも身だしなみ関係はスキルでどうにかする子やし。洗濯もあやういんやない?」
「そこまでかあの犬」
「コロちゃんだって掃除は出来るから、それくらいは行けるかと・・・?」
「そこは信じてやれよ姉」
うわわ。なんだこの足場ぐらつく。
恭輔抱っこ~
「はい」
「う!」
「・・・もう浮かべばええやん」
「いや流石にそれはやめてくれ。カメラあるし」
「え?・・・ああ、ほんまや」
「あれはごまかせないだろ?」
「無理やな。うちのは生きてるものしか効かんから」
・・・洗濯物のにおいがない?洗剤の匂いが薄いのか。
あと、乾いた時のお日様の香りもない。なんだあの乾燥機不良品か?
「う?」
「いや、あれは日光に当たってるからあの匂いなわけで」
「え。乾いたらあれやないんや」
「・・・うー」
「これで魅力が減るのかコインランドリー」
なんか・・・一つ楽しみを奪われた気分・・・
まぁ楽なのは楽だ。なにせ乾くのを待たなくていい。でもその間に他のことできるからなぁ。
「だからコインランドリーは最終手段なんだよ。どうしても洗濯物出来ないって人のためにあるんだから」
「ああー、じゃあそもそもうちらはニーズにあっとらんと」
「そういうことだな。うちはニホリがやってくれてるから」
「うー」
うーん。これだったら、家でやった方がいいかなぁ。
乾燥機は便利だけど、乾いてない洗濯物をここまで運んで来てわざわざここで乾かすのも意味ないし・・・
「まぁ終わったなら帰るぞ。お昼近いし」
「うー・・・う!?」
「うん?ああ、お昼ご飯作る余裕はないな。今日は途中で買うか」
「う・・・」
「膝から崩れ落ちた」
後日
「・・・う?」
「あらニホリちゃん。どうしたの?」
「うー」
「これ?お風呂場の暖房機能よ。これなら、梅雨の時期でも家で簡単に乾かせるのよ」
「・・・う!?」




