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250話

昼一話夜一話です。

「昨日は大変なご迷惑を・・・」


「いやぁうち的にはうれしいしええんやけどぉ」



ダンジョンから走って帰って次の日。ニホリには、何皆置いてきてるの!と、怒られた。さっき。

あ、ちゃんとみんな無事に帰ってきております。


今はむっちゃ強引に連れて帰ったフミに謝罪中。

深く深く頭を下げております。




「ええってええって~」


「よかった・・・」



これで強引なのは嫌いやーとでも言われたらまた暴走するな(確信)

ところで、昨日の俺はいったい何?なんというか、予想以上の性能はともかく。その後の高揚感は聞いてないぞ?



「ん~『昇華』と同じなんやないの?」


「・・・今まで感じたことのないくらいだったんだけど」


「うちらに影響出るんかなぁ」


「ん~・・・あの人型の言うことが正しいなら出ない・・・はず」



そもそも『■■』が『昇華』の進化する姿なのかわかんないと言いますか。

いや、『昇華』はなくなって『■■』になってるから多分そうなんだけどさ。



「進化してるなら皆には影響でないと思うんだけど」


「・・・じゃあその分全部恭輔に集中しとるんやないの?」


「・・・え、そのせい?」


「・・・使うたびにあれ何か///」


「いや、そのうち慣れるから。次とかは抑えるから!」



ていうか、あれは多分いきなり全開で使ったからだろうから。少しずつ抑えながら使えば大丈夫・・・のはず。

・・・ん?ていうか、あの時はフミがすぐに視界に入ったからフミだったけど、コロちゃんとかが先に目に入ってたらコロちゃんを連れてってた?

いや、でもあの時の感じは完全にフミな感じだったし・・・性欲を増進された感じ?



「あ、もしかしてそれも確かめなきゃいけないやつ?」


「ん?」


「いや、暴走状態ってどの感情が来るのかって」


「・・・全部?」


「いやそんなまさか」



ないと信じたい。流石に。






















「おはよーっぷ!?」


「ぴ!」


「・・・すんません」



怒られました。

まぁ帰ってたのは気配でわかってただけだからね。



「あら~恭輔おはよ~」


「おはよ母さん」


「おはようございます」


「フミちゃんもおはよ~」



そして母さんも元気そうに・・・ん?



「・・・また有休?」


「いいや?今日は施設自体が使えなくってね?」


「ああ、何もできないと」


「そういうことよ~」



親父がいないのは・・・まぁ偉い人は仕事多いからな。場所を問わないタイプの。

だから親父がいないのか。母さんも嫌に何もしてないのは別に休みって気分じゃないからだろう。

有休とかとったら母さんむっちゃ楽しむタイプ・・・ていうか、あらかじめ予定を決めておくタイプだしな。

いきなり休みだと何しようかしら~って悩んで一日が終わる。

まぁ今はニホリもいるからすることには困らんだろう。



「」(ギュ


「おはようロラちゃん」


「」(オハヨ



垂れ耳をぴょこんとあげてご挨拶。ん~このあふれ出るマスコット感。きゃわいい。


母さんに抱き着いているロラちゃんを撫でていると、コンコンと窓を叩く音が。

しーちゃんか?とも思ったが、窓を見ても何もいない。と、思って下を見たら、窓を叩いてたのはにゃんこでした。

にゃんここにゃんこのらにゃんこ。



「どした?」


「にゃぁ」


「おぉ。そんな時期か」



そろそろ春・・・ていうかすでに春。

既に3月も終盤。ちょっとすれば4月ですよ。

そうすると、冒険者の募集が始まる。結構細かいところも詳細が見れるようになった。見てて面白かったな。



まずは年齢制限。

これは18歳以上になった。

20じゃないのかと思ったが、ここは選挙権と同じってことにしたらしい。

これだと高校生ギリギリ入ってくるんだけど、そこは最初高校生は応募を禁止されている。


募集の中で、一番多い年代はやはり20代。

若いし、その年代が一番望ましいってのもあるんだろうけど。

世間の反応は割と好感触。危険とわかっていても、好奇心を抑えられないのかもしれない。

まぁ俺は人の事言えないが。



「そういや、母さんは関係あるの?」


「何が?」


「」(ナニガ?


「いや、冒険者募集」


「関係ないわよ~?」



まぁ母さんは研究者だしな。そら応募には関係ないわな。

・・・そういえば、母さん何の研究してるの?俺全く知らないんだけど。



「あら?教えたことなかったけ?」


「ない。研究所行くと大体ニホリで着せ替えしてるから見たこともない」


「う」


「だろ?」


「ああ、うちも知らんかも」


「・・・ワフ?」


「・・・クゥ?」


「皆知らないって」


「あら~?」



謎めいているし、この反応するってことは教える気もないなこれ。

いやまぁいいんだけど・・・。



ああ、そうだ。仕事の内容で思い出したけど、冒険者も、一口に冒険者と言ってもいくつかの種類に分かれて仕事することになるっぽい。順番に回ってくる感じかな?

まず、俺とか藤岡さんみたいなタイプ。ダンジョンにひたすら潜って素材を回収するタイプ。

次に、護衛メインで素材回収をメインにしないタイプ。

研究所のメンバーの護衛だったり、ダンジョン自体のデータ収集なんかはこっちの役目になるらしい。

俺は両方やってるけど。

いや、これに関しては仕方ないか。元々俺しかできないから俺がやってるわけで。

その俺の様子を見て分けた方がいいと判断されたからそうなったんだろう。

実際分けた方がいいと思うよ俺も。だって素材集め手、データ取ったりって、荷物も多いしな。

ニホリがいなきゃ・・・いや、ニホリの荷物はお茶会用だな。俺が持ってるな。



「・・・ユニちゃんに荷物持ってもらおうおかな」


「うー?」


「いや、ユニちゃんの体形ならいい感じになるかなって。大きいし、荷物運ぶと言うと馬のイメージ」



ユニちゃんユニコーンだけど。



「多分、馬車とかのイメージがあるからこうなってるんだろうけど」


「うーうー」


「そうそう。うちだと後は・・・いや、特にイメージないな」


「ぴ!」


「き!」


「お前らのイメージはなんかもっとこう・・・うん。違うわ」


「ぴぴ~?」


「き~?」



いやそんな小首傾げるイメージなんてないわ。

そもそもすらっぴの小首どこ。



「そういえば、恭輔は新しい人に教えたりするの?」


「え、そこから知らないの?」


「お母さん。全く知らないわよ?」


「うわ、マジか」



親父から聞いてるもんだと思ってたわ。



「まぁ俺は教えないんだけど」


「そうなの?」


「そうなの。そういうのは藤岡さん達の仕事」


「翔子が教えるのね~」


「・・・あ、そうなるのか」



それは考えてなかったな。姉ちゃん教えられるのか?

いや、流石に大丈夫か・・・大丈夫だよな?



「でも恭輔も後輩が出来るんだから、少しくらい教えてあげればいいのに~」


「ええ~、割と三崎さんだけで手一杯・・・」



ていうか、自分の事で手一杯・・・

最近全く教えてない・・・っていうか、そもそももう教えることないしな。

後なんだ、仲間になってくれそうな子の見分け方とかか。でもこれはなぁ・・・



「まぁ『テイム』持ちが増えたら教えるかも」


「お揃いなのね」


「うんそこじゃない」



単純に教えられる人間がいないってだけで。

三崎さんも多分教えるのは無理だろうしな。動物と話せるってことを教えるのは割と苦労する。

しかも『テイム』を手に入れたからと言ってすぐに出来るわけじゃないしな。



「でもまぁレアスキルらしいし?そうそう来ないでしょ」


「・・・今のあかんやろ」


「うー」


「いやそんなポンポンフラグになってたまるか」



今来られても新しい階層優先するからな俺。

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