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236話

昼一話夜一話です

もう少しで何かアイデアが・・・

「フンッ!!」


「「ゴパ!?」」



皆にロックリザードを取られたので再出現までしばらく休憩。

ダンジョン内で時々行われるニホリのお茶会である。まぁ俺とかは最初から休んでたもんだけど。


そこでくつろいでたらたまたま近くに沸いたのか、ロックリザードが二体ほど出てきた。

今までもモンスターの出現の瞬間って見たことないなーははとか適当に見つめてたらなぜかみんな動かない。

おや?と思ったら、恭輔どーぞってことらしい。一人でやっていいの?と聞いたら



「ワン」


「クゥ」


「なーる。いってきー」



ニホリがロラちゃんの相手で一生懸命で俺を見れてないのに今の隙に戦ってこいってことだった。

そんなわけでフミから貰った斧担いで意気揚々と戦いに行ったら・・・



「・・・一発?」


「ワン!?」


「クゥ!?」



いや、俺も想定外なんだけど・・・



「うー!」


「あ、見つかった」


「うーうー」


「ワン」


「クゥ~」


「うー?」


「ワンワン」


「う!?」


「うちも見とったけど、一発やったな」


「めぇ」



ニホリにあっという間に見つかったが、すでに戦闘終了後。

確かに、真っ二つにしてやるぜーな感じで本気で振ったけど、マジで出来るとは。

おかしいな。この間の戦いではこれが出来るくらいの能力は出せなかったはずなんだけど?



「ん~?恭輔『昇華』使えとる?」


「・・・いや、スキルは変わってないな」


「じゃあやっぱりうちとの戦闘?」


「だろうね」



力の出し方を忘れていた?

いや、そもそも出せる上限が低くなってた?

だけどフミと戦った以外は特に戦闘もしてない。みんなに止められてたしな。

弱くなってたのは俺が『昇華』に慣れてたせいで通常戦闘の勘が鈍っていたと思っていたが・・・それだけじゃないのか?



「・・・ぽよね~」


「はいー?」


「な~んで」


「えっとですね」


「答えられるのか・・・」


「いや、なんで聞いたんや・・・」



ポヨネ曰く、『昇華』のもう一つの効果ではないかとのこと。



「ああ、なんだっけ。技能習熟が速くなるってやつ?」


「まぁ私も『鑑定』で見れたわけじゃないんであれですけど」



これに関してはあの人型から聞いた話ってだけだからな。

実際のところどうなっているのかよくわかってない。



「今の状態での戦闘に対して最適化・・・自分に合ってきたんじゃないですか?」


「ん~そもそも戦闘してないんだけどな」


「後は、恭輔さんレベルアップしてますよね」


「ああ、ヨミさんから貰ったレベルの上がる実で・・・」


「あれでなんかあったんじゃないですかね」


「ざっつ」


「仕方ないじゃないですか。私は本体ほど見れないんですから」


「本体だと見れるのか?」


「どうなんでしょ。恭輔さんって何かされてるんですよね」


「らしい」



まぁ実際のそう答えられたわけじゃないんですけど。

えっと、なんだっけ。『昇華』以前に何かされたっていうか・・・



「スキル系じゃないみたいなんだけど」


「じゃあ見れないかもしれないですね」


「そうなん」


「ヨミも私も才能とかそういうのは見れないので」



なんというか、『鑑定』の見える範囲って微妙だよな。

スキル関連は見える。感情は見えるけど、心の中で考えていることはわからない。

スキルがどれくらい強くなっているのはわかる。いつ進化するのかはわからない。だからヨミさんの勘による判断になっている。

あと、その人がスキル以外で何ができるのかはわからない。



「じゃあ俺の今の絶好調は?」


「なんででしょうね?」


「なんなら不調の理由も実は正しくない?」


「正確には足りなかったが正しそうですね」



ええ~・・・

いや、なんかそれも解消?できたっぽいから問題ないっちゃないのか。

現状の俺ならみんなに後れをとることはないはずだ。



「・・・」


「・・・や、まだ下はダメやと思うけど」


「ええー」


「だって『昇華』使えへんままやないの」


「まぁたしかに?」


「うーうー」


「でもなんだかんだ言ってそろそろ何週間ってくらいで行けてないんだけど」



まだ一月は経ってないけど、それでもこんだけ新しい階層に行かないのは初めてだ。

逆になんか落ち着かないレベル。


でも、『昇華』なしでも今なら戦えるでしょ俺。



「まぁ・・・それはそうですけど」


「むむ。うちもあんだけ本気だしてしもうたし・・・」


「うーうー・・・」


「ああ~なんかいい切っ掛けでもないものかね~」



なんか、もう一回あの人型と戦えるとか。

でもあれって、フミが危なかったからできたってやつだしな。もう一回フミをあの状態にするのは絶対にない。

恐らく俺がもういちど『昇華』を使えるようになるにはそれが一番速いのだろうが、絶対にやらない。


そこまで行かなくても、『昇華』自体は使えていたのだ。

だったら、大丈夫なはすだ。



「・・・なぁなぁ恭輔」


「うん?」


「一片、もっとちゃんとダンジョンから離れてみーひん?」


「・・・あん?」


「いや、恭輔新しいとこ行けないから休憩って言うとるけど、結局潜っとるやん?」


「まぁね」



魔石集めたり、肉集めたりいろいろやってるよ。

弱くなっててもあの程度なら余裕だし。


あ、肉に関しては大好評につき、現在通信販売をするかどうか検討しているらしい。ふざけんな。

あと蛇革のバッグとかモンスター素材のファッションとかも受注生産そろそろ始まるとか始まらないとか。ふざけんな。

あれ、これ結局休めてない?



「それ、うちらがやるから。一週間くらいお休みせぇへん?」


「ええ・・・」



それ逆に鈍りそうなんだけど・・・。



「恭輔、休みたいんか休みたくないんかどっちなん?」


「・・・そこまで休みたい願望はない」


「よし、休み決定や」


「うー」


「見張らせる?」


「ちゅ!」


「待て待て待て待て」



またか、また強制療養コースか!?



「だって見張っとらんと恭輔勝手に出てきそうやし・・・」


「う・・・」


「マジで信頼がないな、これに関して」


「なんや、恭輔が絶対にダンジョンに行けない環境があれば別なんやけど・・・」


「・・・いや、ない気が」


「やな~」



俺が絶対にダンジョンに行かないって・・・なんだ、一日動物園に籠るとか?



「採用」


「う」


「ん?」


「後は後は?」



えっと・・・あれだ。バン君とかと遊ぶとか。



「・・・ちょい微妙やな」


「うーうー」


「それならうちでも・・・ああ、呼べばええやん。採用」


「う」


「おい」


「もう一個ないん?」


「何故俺に聞くんだ・・・」



ああ、そういえば雪ちゃんに呼ばれてたな。関係ないけど。



「それも採用」


「うー」


「だからなんなの」



何を決められてるの俺は。



「え、恭輔の休暇一週間分の予定」


「何故に・・・」


「詰め込んどけば恭輔も流石に動けへんやろって感じや」


「うーうー!」


「休めって言うか、ダンジョンから離れろってか」


「せや、一回離れてリフレッシュや。このままでも変わらんかもしれへんやろ?」


「まぁな」


「やったら、一回離れることで新しいことを取り込んでくるんや!!」


「おお~」



何気にちゃんと考えられてたな。

でも確かに必要なことかもしれない。


新しい事・・・っていうか、一回ダンジョンから離れるってのは考えてなかったな。

そろそろ一年経つけど、その間長期休暇無しでダンジョン潜りっぱなし関わりっぱなし。

一週間でもそこから離れるのは、何か新しい物を得られるかもしれない。


・・・休憩期間とか、ゆっくりとか言ってたけど、ここらで本格的にマジで休むか

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