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230話

昼一話夜一話です。

前話の前書きでも書いたんですけど、アクセス数の表記間違えるって寝ぼけてたんでしょうか自分は

「あら~新しい子?」


「そうです」


「・・・普通のポメラニアンだな」


「じゃあいろいろ買って来なきゃね~」


「いえ、お構いなく~」


「!?」


「あら~?」



いきなり犬がしゃべり始めるという事態に親父は声もなく驚き、母さんはかわいい声ね~みたいな感じな反応。

この場合親父が正しい反応だ。



「そ、その声、ヨミさんか!?」」


「違いますポヨネです」


「んん!?」


「ああ、ヨミさんの(分身)が、なんやかんやあってこうなった」


「そのなんやかんやが重要なんだがな!!」


「うーん?」


「母さんもそう思うだろう?」


「・・・かわいい子ね~」


「母さん!?」


「流石わがママ上・・・」


「懐の深さが異次元レベルなんですね」


「多分俺より深い」



そうじゃなきゃ出会って数秒ですらっぴにご飯あげたりしないと思う。

・・・てか、テイムしてきた子ら全員に同じことしてんな母さん。



「これからお世話になります」


「きゃー可愛い!」


「母さんを一瞬で虜にするとは・・・」


「ふーちゃんも同じだったね」


「・・・そういえばそうだな」


「母さんはかわいい系に弱いから」



親父は傾向的にかっこいい系に弱いけど。

ユニちゃんが来た時とか比較的早めに受け入れたし。

・・・もしかして、大砲サイとか連れてきたら喜ぶのか?


ちなみにポヨネは挨拶する時に前足をそろえてちょこんと頭を下げてお辞儀をした。

ぶっちゃけ俺にやられてたらそれは俺が死ぬ。



「はぁ・・・まぁどうせ恭輔が口説いたんだろ?」


「失礼な」



今回は特に何もしてないぞ。



「ほう?」


「あ、今回は私が昔からの感情が問題でして」


「昔からの?」



ポヨネは分身についての説明と、その時に抱いていた感情について説明した。

ねっさんの時からずっと一緒にいたかった事。ヨミになって、それをヨミに応援してもらったことも全部。

そして、俺がわずかな違いで気がついてくれてうれしかったことも



「・・・」


「・・・」



親父も母さんも、話を聞いて黙ってしまった。

母さんについては涙ぐんでいる。親父もなかなかに渋い顔をしている。



「・・・(´;ω;`)ブワッ」


「おお」


「おお!?」



母さんの涙腺が決壊してポヨネを抱きしめる。

そしてそのまま何も話さない。



「・・・恭輔」


「なに?」


「ヨミさんは、このことを知ってたのか?」


「らしいよ。そもそも、『分身』の中で蓄積してたポヨネ達を見つけて自分の形を与えたらしいし」



全てのねっさん達に与えることはできなかったらしい。

あまりにも、ねっさんとヨミさんの間の実力差が大きく離れているから。

だから複数の自意識のある分身たちを束ねて今のポヨネを生み出したそうだ。



「ほら、だから一人称が、私たち」


「ああ。なるほど」



そういうことなのだ。

ていうか、気がついているのなら俺に一報欲しいよね。



「それにしても、やっぱり恭輔が原因か」


「なんでそうなった」


「いや、お前は動物から見たらイケメンに見えるのかもなぁと思ってな」


「あ、恭輔さんはすごくかっこいいですよ!」


「ほら」


「そうなの?」


「全部がかっこいいんでです!」


「(´;ω;`)良い子ねぇぇ」


「うえ」



母さんポヨネが絞められてる絞められてる。



「フミさんは?」


「今ヨミさんにこのことを伝えてるよ。電話中」


「なるほど。ニホリは?」


「コロちゃん達と歓迎会の食材取り」


「お前は?」


「今まで気がついてやらなかった分いっぱい甘えさせてやれって残された」



だから俺だけお留守番なんだよ。ロラちゃんすら連れてかれたのに。

いや、ロラちゃんの逃げ足の速さは異常なんだけどさ。



「まぁそろそろフミは終わると思うんだけど」


「終わったで~」


「お、噂をすれば」


「ヨミ、こっち来るって」


「ああ、やっぱり」


「(´;ω;`)な、なら豪華にしなくっちゃ・・・」


「母さん泣きすぎ」


「だっでぇぇぇぇ」


「親父頼んだ」


「はいはい」



えっと、たぶんシルフバードで来るだろうから・・・これ、俺も今から食材取りに向かった方がいいかな。

あいつらだけじゃ荷物持ちきれないだろ。



「あ、大丈夫やで」


「うん?」


「「「「「「「「「「「「「「「「ちゅ?」」」」」」」」」」」」」」」」」


「おおおおお!?!?!?」



過去一でねっさんが分身してる。

え、庭の半分ほどがねっさんで埋まってるんだけど。



「・・・これって例の自意識がない分身ってこと?」


「らしいで。全部ねっさんの命令で動いとるんよ」


「これ全部動かすのって・・・え、それやばくね?」


「そう?」


「いや、俺ゴーレムをニ三体動かすのだって厳しかったんだけど」



戦闘に使うの無理だなってあきらめたレベルなんだけど。



「ああ、全部を全部操作しとるわけやないんよ」


「そうなの?」


「えっと、ここへ向かえとか、そこで爆発とか、そんな感じの命令でええんよ」


「ほうほう」


「これは、あくまでも『分身』がだからこそなんやけどな。恭輔のゴーレム?はそれは出来へんやろなぁ」


「へぇ~」



ていうか、フミ詳しいな。

そんだけ

知ってるなら説明してくれればよかったのに。



「ああ、うちもヨミとねっさんから聞いたんよ。さっき」


「なら仕方ないか~」



俺より深く聞いてるみたいだな。

スキルを『鑑定』で見ることのできるヨミさんだからこその知識と説明って感じだ。



「ん?もうきよったな」


「え?」



電話終わって数分も経ってないはず・・・!?


そう思ったののもつかの間。確かに急速でうちに高魔力が接近してきている。

前回の速度ってものすごく手加減してたの!?



「いやはっや!?」


「ああ~まぁあの鳥がヨミの強化ありならこうなるわなぁ」


「もしかして。ヨミさんレベル上げしてたりする?」


「してるやろなぁ。あの子あの子で雪ちゃん大好きやし」


「何でも手に入るように?」


「あと、誰が来ても守れるようにやろなぁ」



お、おお~。

まぁポヨネもそういう一途なとこあるし。そこはヨミさん譲りか。

そのうちフミも抜かされるんじゃない?



「いやぁあと五年は抜かれんよ~」


「・・・え?」


「え?やって、うちがヨミとっ出会った時ですでに倍近い差があったんやけど」


「はい?」



えっと・・・?うん?

整理しよっか。


ヨミさんもフミも、俺はカードでレベルが見えない。

だからかなりの差があるのはわかる。

そのヨミさんの倍・・・?俺、そろそろフミのレベル見えるとか言われてなかったっけ?



「まぁ五年は嘘やけど、倍はマジやで」


「俺が見えるって言うのは・・・?」


「恭輔なら後100くらい余裕やろ?」


「200!?」



え!?そんなにお前と差があんの!?

じゃあヨミさんでも最初で推定で140くらいあってお前が280近いの!?!?



「いつ追いつけるんだそれ!?」


「えーっと・・・今いくつやっけ」


「昨日ので76」


「余裕やろ」


「どこが!?」


「ええ~だってあれがおる・・・あ、これ秘密やった」


「気になるとこで止められた!?」


「あ、ヨミ迎えてくるわ」


「おいちょっとぉぉぉぉぉ!!!!」

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