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224話

昼一話夜一話です

「うーうー?」


「うん?」


「うー」


「ああ、そういえば」


「どうしたん?」


「いや、今の俺ってレベルどうなってんだろうって」


「・・・毎度の事やけど、気にならんの?」


「気になってないから見てないんでしょ」



スキルが追加された時か・・・まぁどうしても確認しなきゃいけない時かなぁ・・・



「でもなんで突然?」


「これ」


「う」


「・・・なんやこれ」


「ヨミさん曰く、レベルの上がる実だそうで」


「・・・はい?」


「俺も最初はそう思ったわ」



ヨミさんと一緒に親父に報告・・・もとい怒られに行ったときに持ってきていた物だ。

親父に見せないで、俺にこっそり渡してきた。多分、これだけはマズイってわかってたからそうしたんだろう。

まぁそれをニホリに見せたのだ。なんでも、料理に混ぜてもちゃんと効果があるそうで。何かしら作ってもらおうかと思ったのだ。



「そんで、食べる前にレベル確認しなくていいのかって聞かれた」


「ニホリに?」


「ニホリに」


「・・・なんでやろ、恭輔、なんでレベルにだけ興味ないんやろ」


「見なくても強くなったのはわかるからかなぁ」



レベルが上がれば、その分身体能力も魔力も上がる。

身体能力に関してはわかりにくい時も多いが、魔力に関しては上限が増えるときはわかりやすいからすぐわかる。

だから、一々カード見る気は起きないんだよなぁ。



「そんじゃ、部屋から取ってくるわ」


「う?」


「なんでや」



ニホリが、私持ってるよ?と言いながらキッチンからひょいっと取り出してくれた。

ありがとう。



「いや、なんでニホリが持ってるん?」


「俺が管理しないからじゃない?」


「う」


「だって」


「・・・」(絶句



それじゃ気を取り直して見まーす!!




恭輔    Lv75  

『テイム』『土魔法』『魔力節約』『精密操作』『硬質化』『飛行』『昇華』

すらっぴ  Lv70

『水魔法』『溶解液』『分裂』『回転』

バトちゃん Lv70

『暴風魔法』『吸血』『超音波』『周辺探査』

コロちゃん Lv77

『魔刃』『高速移動』『スタミナ上昇』『魔力強奪』『飛翔刃』

ねっさん  Lv73

『分身』『爆発』『追跡』『影移動』

ふーちゃん Lv71

『豪炎魔法』『幻術』『変化』

ピッちゃん Lv68

『無魔法』『浮遊』『精霊喚起』『精霊召喚』

しーちゃん Lv74

『雷魔法』『増毛』『受け流し』

ニホリ   Lv50 

『浮遊』『幸運』『強化』『魔力吸収』

ユニちゃん Lv43

『分身』

フミ    Lv???

ヨミ    Lv???

ロラちゃん Lv5

『薬品生成』

シルフバードLv???ヨミは違いました?



「おう、そういえば増えてたんだった」


「シルフバードも見えへんのやな」


「ん?見たことないの?」


「どこの階層やったか忘れてもうたんよ」


「・・・まぁ俺が見えないってことは50より上かな」



レベル的にどれくらいの差があると見えないのかわかんないけど、40後半くらいのモンスターなら詳細が見えると思うし。

ただでさえ俺のレベルって今の階層だと強すぎとか言われてるのに。

まぁそれでも苦戦するのはやっぱり環境と敵の多様性に対応できてないって話になるのかもしれないんだけど。



「あと、ユニちゃんも強くなってきてるよな」


「せやなぁ。ヨミもだいぶよく見とるみたいやし」


「それに比べると、俺達のレベルは上がるのが遅いのか?」


「いや、上がれば上がるほど上げにくくなるんわ当然やろ」


「まぁそれもそうか」



なんか、レベルアップ時の能力上昇も最低ラインあるみたいだから、上げれば上がるだけ強くはなるんだよな。

研究所のメンバーで検証はやったらしいけど、ヨミさん以外にも能力の数値化ができれば確かめやすいんだけどな・・・。



「まぁ俺の仕事じゃないか」


「そんなこと言うて恭輔に仕事来るん多ない?」


「否定はしない」



何故か多いんだよな。

いや、普通に藤岡さんたちが他の事やってくれてるから時々くるって話でな。

仕方のないことだし、ダンジョン内で出来る仕事ばっかりだからありがたいんだけど。



「よし、本題に入ろう」


「うーうー!」


「ちょうどできた」


「何?」


「タルト」


「う!」


「なんで?」


「いや、ニホリがちょうど作ってたから」


「うー」



自信作だそうです。


最近俺が新しい階層へのアタックが止められたことでおれのレベル上げやらもいったん速度を落としている。それで時間に余裕が出来たからか、最近ニホリが作る料理がやたら手が込んでいる。

ヨミさんにあげたロールケーキとか。今回のタルトとか。



「う?」


「それは出来る人間のセリフだぞ」


「せやなぁ」


「う?」



ニホリがそんな難しくないよなんて言うからフミがへこんじゃったじゃん。

フミも料理は出来るんだけどなぁ・・・相手が悪いわ。ニホリ、完全に料理人だし。

おかしいな、人型になってまだ数か月なのに・・・



「うーうー」


「暇な時にずっと見てればこうなる?」


「・・・うちも見ようかな動画」


「う?」


「くぅぅぅぅ」



恭輔とお話する時間減るよ?って言われて悩むあたりマジ愛されてる俺。



「てか、ニホリかてお話する時間減るやんか」


「・・・う?」


「ニホリは結構最初っから動画見るの好きだったからな」


「う」


「あと、魔力の補充を俺がやってるからかなんか遠くてもある程度意思疎通できるっていう」


「初めて聞いたでそれ!?」


「まぁほとんど使わないし」


「う」



ニホリはご飯できた時とか、俺を呼ぶのもちゃんと部屋まで来てくれるし。

てか、料理に集中してる時って大体別の誰かに頼んで俺のこと呼ぶからほとんど使ったことないような。



「むしろいつ使ったよこれ」


「・・・う?」


「・・・なんでもいいって返せるな」


「うー」


「なんて能力の無駄遣いなんや・・・」



今日の夕飯何がいいって聞かれても・・・

なんでもいいとしか言えない・・・



「う」


「わかってるんだけどねぇ?」


「ああー、うちもそうかも、なんでもええわ」



夕飯のメニューを決めるのに一番困る返答ってなんでもいいってのはわかってるんだけどね。

ニホリのご飯ならなんでもおいしいし、母さんが作ってもなんでもおいしいし。

何かしら希望しなくても満足できるっていうか。



「それにしては恭輔の好きなもんでるの多ない?」


「そうか?」


「う?」


「ハンバーグとか、昨日の唐揚げとかそうやん」


「言われてみると」


「うー」



無意識だそうです。



「ニホリも唐揚げとか好きだし、俺に好物が似たか?」


「うー」


「ああ、親に似るもんやしな」


「だとさ娘」


「うーうー」


「まぁ無意識のうちに恭輔とニホリでなんかやり取りしとるのかもしれんけど」


「・・・」


「・・・」


「・・・うん?」


「・・・もしかしてそれか!?」


「う!?」



だから夕飯に俺の好きな物多いのか!?

気がつかないうちに夕飯のリクエストしてたのか俺!?


なんて能力の無駄遣いだ・・・

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 変な部分が有ったので報告を。 恭輔    Lv75   『テイム』『土魔法』『魔力節約』『精密操作』『硬質化』『飛行』『昇華』 すらっぴ  Lv70 『水魔法』『溶解液』『分…
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