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214話

昼一話夜一話です。

サイの大砲って何でできるでしょーか



「皮膚?」


「ああ、明らかに無機物ではなかったのはわかってただろ?」


「うん。サイの体の一部ってことか」


「そうなるな。まぁ、それがわかってもあれを有効活用できるかわからんけどな」


「大砲だもんなぁ・・・」



何に使うんだって話だよ。



「岩は?」


「あれは材質は普通に岩だった。中はだいぶ違っていたが」


「違った?」


「まぁ単純に、あれも肌だったって話なんだが」


「・・・まぁ狼人間の皮みたいなものか」



だってロックリザードは岩だもんなー。


















これ以上テイムはしないんですか?

サキュバスの催眠実験の時に三崎さんに聞かれたのが一昨日。いろいろ考えたんだけど、あんまりテイムする気はない。

ていうか元々、何かをテイムしたいと思ってダンジョンに言ったことはないしな。しーちゃんみたいに突然出会って突然テイムするのはあるんだけど。

こういうモンスターがいるからテイムしに行こって思ったことはないからなぁ・・・


さて、そんなことをなんで思い出したか。




「・・・スゥ」


「・・・」


「・・・zzzz」


「・・・いや誰この子」



俺のベッドに知らない子が寝てます。女の子です。



「きょーすけー!ご飯できた・・・で・・・」


「・・・いや、待てフミ」


「・・・」


「・・・」


「・・・」


「・・・」


「・・・」(´;ω;`)ブワッ


「!?」


「浮気者ぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」



完全に誤解だからちょっと待て!!!




















「ひっぐ・・・ぇぇ・・・」


「うーうー」


「大丈夫よフミちゃん」


「ぅぅ・・・」


「・・・ワン」


「・・・き?」


「めぇ・・・」


「ああ・・・まぁ恭輔。男にはな?絶対に越えちゃいけないラインがあってだな」


「いやお願いだから待ってくれ」



おかしい、流れるように俺が怒られる流れに。

コロちゃんも完全にキレてるせいか喋り方がおかしい。かみ殺すぞ貴様とか言ってる。



「本気で、何も、知らない」


「いやでもなぁ・・・お前だもんな・・・」


「どういう?」


「ベッドに入り込まれて気がつかないなんてないだろ?」


「・・・まぁそれは」


「そうなると、自分で連れ込んだとしか・・・」


「やってません。本当に」



ていうか、フミは俺の心の中を読めるんだから読んで俺の無罪を主張してほしいんだけど・・・



「ニホリー・・・恭輔がうちに飽きたぁぁ・・・」


「うー」



ダメだこれ。完全に誤解されてる。


いや、ていうかそもそも本当にあの子だれだ?

マジでやってないから、知らない子なのは間違いないんだけど。

・・・あれ?ふーちゃんどこだ?



「コロちゃん。ふーちゃんは?」


「ワン?」


「違います」



逃げる気か貴様って本当に何キャラなのだこのコロちゃんは。



「いやそうじゃなくて、気配もないんだけど」


「・・・ワフ?」


「き?」


「ワン」


「ぴぴ~」


「ちゅ?・・・ちゅちゅ?」


「るる~」


「」(フルフル



誰もふーちゃんを見てない?・・・あ



「ちょっとたたき起こしてくる」


「ワン?」



ふーちゃんがいないってことで俺の包囲が解けたので今のうちに一度俺の部屋に。

まだ俺の部屋で寝ているあの幼女をたたき起こす。文字通り。


俺の部屋で、いまだに布団に包まって小さくなっている女の子。

口元にタオルケットを持ってきて時々咥えている。



「・・・おきろー」


「・・・zzzz」


「・・・このまま持ってくか」



俺には子供は叩けません。


とりあえず、寝てるのでお姫様抱っこで持ち上げる。

そのまま静かに一階へ。



「コロちゃーん」


「ワン!」


「うん。だろうね。ちょいとこいつのこと嗅いでくんね?」


「??・・・!?」


「ああ、やっぱり・・・」



この子ふーちゃんだ。




















「・・・きょーすけ?」


「恭輔ですけども。ふーちゃん?」


「ふーちゃん!」


「ああ、うん・・・」



やりづれぇ・・・


よくよく調べてみると、魔力も匂いもふーちゃんで間違いなさそうだった。

じゃあ何がやりづらいって、ふーちゃんと言えば狐。しっぽに毛皮の可愛い狐。

それが全部なくなって幼女に。ニホリより小さいし。

そしてなにより・・・



「・・・」(ジー


「いや、あのフミ。ふーちゃんだからね?」


「???」


「・・・ふん!」



完全にフミに拗ねられております。そこが何より心に来ます。



「ふーちゃんおなか減った~」


「ああ、うん。ニホリ?」


「う?」


「何か食べ物・・・」


「う?」


「お肉~」



そこはふーちゃんのままなのねそうなのね・・・

いや、違うそうじゃない。なんでこうなってんの?



「ふーちゃん。なんで人間に?」


「???恭輔が好きって」



バキッ!!!!


フミが持っていた箸をへし折った。



「待て誤解がある。何が好きだって?」


「ふーちゃん!」



ゴゴゴゴゴゴ


家が軋んできた。



「待て待て待て。それって、狐のモフモフが好きってことだったと思うんだよ俺は!!」


「??そうなの?」


「だって俺今のお前は初めて見るもんなぁ!!」


「じゃあ戻るー!」


「は?」


「え?」


「う?」



ポンっと音がして、ふーちゃん(幼女)がふーちゃん(狐)になった・・・?



「・・・あ、『変化』か?」


「クゥ♪」



あ、ああ、そうか。そういえば持ってたな。



「えっと・・・人間になってたのは・・・」


「クゥ!」



恭輔の好きな物になればもっと構って貰えると思った?

最近フミと一緒に寝てるから人間になればいいと思った?



「・・・いやぁ、ふーちゃんはこのままがいいなぁ」


「クゥ?」


「あれはフミだからであってね?ふーちゃんは今の方が可愛いなぁって・・・」


「クゥ~」



そうなんだ~って納得してくれた。

・・・ていうか、そっか。ふーちゃん女の子だったね。


なんかどっと疲れたけど、問題はまだ終わってない。




「きょーすけ♪」


「・・・はい」


「ちょいお部屋行こか?」


「うい」



フミが完全に怒ってる。

会話中の俺の心読まれましたねこれは・・・







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[一言] 嫁の機嫌とるの頑張りな旦那さん
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