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187話

夜分です。

時間有りすぎて個人的に書いてるだけで投稿してないのがいくつかあるのですが、そっちばっかり書けるという。


サキュバスの催眠を試すより先に俺たちが先の階層に進む方が速いって言うね。



「・・・ラミアいっぱいとかにはならないのか」


「・・・見たいんか」


「いや、また視界が閉ざされるんかなって」


「大丈夫や」


「・・・何が?」


「ここはうちがかっ飛ばす」


「おうふ」



宣言通りかよ。



「んじゃ、乗って」


「・・・へーい」


「ワフ?」


「クゥ?」


「・・・めぇ」


「ぴ~」


「おとなしく乗っときな。置いてかれるぞ」



ここの調査は出来なさそうかなぁ・・・


















さて、フミがあんな発言をした理由は31層のボスのせい。

ボスがラミアで上半身が全裸の女性だったのでそれを俺に見てほしくないフミの嫉妬が爆発。

ここの階層限定でフミ(巨大狸)に乗ることで大幅に攻略時間を短縮することになったのだ。

戦いたいって面子は割と不評である。まぁ仕方ないよね。下で戦えるから諦めて。


され、巨大狸というがどんな移動方法か。木をなぎ倒して走るのかなぁとか思ったら違った。


跳んだ



「・・・ええ」


「・・・ワフ」


「・・・クゥ」


「・・・めぇ」


「・・・うー」


「ぴぴ!」


「き!」


「ちゅちゅ~!!」


「るる」


「にゃ?」



約二匹マイペースだが、大体喜んでるか呆れてるかの二択だ。

フミ(巨大狸)の跳躍。なんか見た目に会わない軽やかさだとか、その速さは何とか、俺たちにまったく負担がないのはなんでだとかいろいろ聞きたいことはあるんだけど、今はそれどころじゃない。



「・・・いい」


「う」(ペシ


「・・・すまん」



狸フミが大きくなるってことは、フミの毛並みがそのまま全身で体感できるってこと。

天国じゃん。堪能するじゃん。ニホリにはりせんでたたかれるじゃん。謝るじゃん。

いつも通りじゃん・・・



「あれ~どこや~」


「なにがー!!」


「ドアがないんよー」


「はいぃ?」



ドアってか扉だけど、要するに扉がありそうなものもないってことか。

32層は割と岩ばっかり。時々森。7:3くらいの割合だ。今フミが跳んでるのは森の上だ。

その上から見て何もないとなると、森の中じゃね?



「いったん降りたらどうだー!!」


「いやや!」


「なんで!!」


「下はラミアいっぱいや!!」


「わかった!」


「う!?」



ニホリのそれでいいの!?って反応も分からんでもない。

見つからないならそうするべきだしな。



「・・・薙ぎ払ってええ?」


「私は一向にかまわん!!」


「う!!??」


「うりゃー」



ニホリの驚きを無視してフミからかわいらしい声と共に技が放たれる。

かわいらしい声のわりに被害がえげつない。爆音と共に森が消えた。



「・・・おお」


「・・・ううー」


「・・・ワン」


「・・・めぇ」



割とドン引きである。



「あ、あった!」


「あ、そうっすか」



許可しといてなんだけど、ちょっとミスったなと心の底から思っています。


























「どっこいせ」


「俺って本当にこいつより強いのかとか思うよね」


「うちの場合は広範囲攻撃が十八番やし~」


「そういうものか・・・?」


「・・・クゥ!?」


「そうなるな」



ふーちゃんの、僕将来ああなるの!?って驚いてるが、その通りだよ。


さて、切り替えていこう。

32層ボス部屋。なんと湖の空間が。今いる場所は岩山の一角だ。それ以外すべて水。

戦いにくそー



「てかすでにやばい影が見えてて笑う」


「ちゅ~・・・」


「ここで戦えるのって俺とピッちゃんとバトちゃん?」


「ぴぴ!」


「すらっぴはだめ~相手が水中生物だから~」



食べられちゃうでしょ

あ、でも魔法攻撃はできるか。ねっさんとコロちゃんもなんか遠距離攻撃必要かな?

二本スキルスクロール貰ったし開けてみようかな



「■■■■■!!!」


「おおうるさい」



高い音だ。

無理やり言葉にするならきゅぽぽぽぽって感じの声だ。

恐らく超音波に近いんだろう。俺ははっきり聞こえたが、本来人間なら聞こえないのかもしれない。



「ん~それにしても、ヒュドラっていうの?早くない?」



首が三つの水蛇。見上げるほどの巨大なモンスターだ。

ダンジョンが100層まであるらしいんだから、こんなに早く出てきたらネタが尽きるんじゃないの?


禄でもないこと考えてたら先手を取られた。

三つある首の一つから水のブレス攻撃がきた。



「ぴぴ!」


「お」



すらっぴもすでに準備が終わっていたようで、相手の攻撃を相殺しようと負けじと水のビームを撃つ。

しかし、その魔法は一方的にヒュドラの攻撃に負けてしまう。



「ぴぴ!?」


「マジか!?」



ちょっと余裕ぶっこいてたが、なるほど強敵じゃないか。

すらっぴの攻撃が負けた瞬間、俺とバトちゃんは同時にみんなを覆うように壁を作る。

俺の鉄壁の上から暴風のバリアが生まれ、ヒュドラの攻撃を防ぐ。


防いだと同時に、残りの首が体当たりをしてきた。

大きな衝撃に、風のバリアが破られる。音がする。



「うっわ。マジで強敵じゃんか」


「・・・ホンマに?」


「ん~、俺のこれなら止めてられるけど・・・」



攻撃するとなるとちょっと微妙かも。

俺が攻撃に回ると、ニホリ達が危ないことになる。フミがいるとはいえ、そもそもフミにも危ないことさせたくない。



「せめて地上ならなぁ・・・」


「ワン・・・」


「クゥ・・・」


「ちゅ・・・」



コロちゃんふーちゃんピッちゃん。うちの高火力面子の中で二匹は地上戦限定だ。

どうしたって、こういった状態になると火力が落ちる。

しかも相手が水を使う。そうなるとふーちゃんの『豪炎魔法』もダメだ。


残った子は殺傷力は高いんだけど、こういった場面での火力にはなれないからなぁ・・・



「めぇ」


「・・・あ、君らビーム撃てたねそういえば」


「ぴ?」


「にゃ」


「あ、でっかくなれるんじゃん」



問題解決。


しーちゃんは雷の砲撃。ピッちゃんも無魔法による砲撃ができる。

そしてふーりんちゃんは大きくなってサイズ差を覆せる。


一つ問題があるとすれば



「今現在ぶつかりまくってるせいで壁を消せません」


「う?」


「ん?うち?」


「いや、フミはなし」


「うー」


「いや、出来ることはできるんだけど・・・」



相手の首を迎撃することは可能だ。ただしその場合。武器が壊れる。

今日持ってきてるのはコロちゃんとニホリから貰った大剣だ。フミから貰った斧なら問題ないと思うけど、これであのサイズの蛇を撃ち返したら壊れそう。



「もったいないお化けがでてくる」


「言うとる場合か」


「う?」


「ワン」


「ん~俺の気分次第だしなぁ・・・」



なんかいいアイデアないかなぁ・・・



「いや、壊れるん嫌なら自分で作ればええやん」


「おん?」


「恭輔の魔法なら同じサイズのでっかい武器つくれるやろ」


「・・・おほー」



それもそうか。じゃあつくっちゃおー

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